ヨハン・ヴォルフガングフォン・ゲーテ

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ファウスト 第一部 岩波文庫

ヨハン・ヴォルフガングフォン・ゲーテ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003240625
ISBN 10 : 4003240626
フォーマット
出版社
発行年月
1991年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,387p

内容詳細

ゲーテ(1749‐1832)はこの大作を24歳で書きはじめて82歳で書きおえ、83歳で没した。詩人の天才をもってしても完成に殆ど全生涯を要したのである。『ファウスト』第1部では、学問の無力に絶望した大学者ファウストが悪魔メフィストの助力を得て官能的享楽の限りをつくそうとするが、それは心清き少女グレートヘンの痛ましい悲劇におわる。

(「BOOK」データベースより)

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最近は多彩な訳書で読めるようになったが、...

投稿日:2021/04/13 (火)

最近は多彩な訳書で読めるようになったが、私的には最も気に入ったもの。手塚訳はより直訳に近く癖はないが、相良訳は詩的な語呂が良くより芸術的に思える。

海尾水 さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Y2K☮ さん

    文学界の太陽にしてダ・ヴィンチと並ぶ比類無きパーフェクト・ヒューマン。そんな著者が24歳で書き始め、82歳で完成させた一大巨編(翌年に手を入れ、直後に没した)。ダ・ヴィンチとモナリザの関係を彷彿とさせる。詩のパートの荘厳な訳は原文の感触に忠実なのだろう。押韻の再現が難しいならリズムの響きだけでもという真摯な苦悩が伝わる。物語は意外とシンプル。グレートヘンとの悲愛は殆どウェルテル。一方で世の真理を追い求める術をもはや悪魔との契約にしか見出せぬファウストにただ歯噛み。その輝きには羨望すらおこがましい。二部へ。

  • かごむし さん

    いつかは読まなければならぬと思い、20年以上本棚に眠らせていた本である。世界最高峰の、という枕詞にびびって手を出せずにいたのだが、読んでみればとても読みやすい戯曲で、かえって困惑している。詩人ゲーテの旺盛な探究心、求道心から紡がれる言葉は美しく、印象に残る場面やセリフがたくさんある。物語の方は、テンポよく進んではいたのだが、これは第一部で終わっていいものではない。第二部は、第一部刊行から20年以上を経て刊行された。この間にファウストが、否、ゲーテが見つけたもの、語ろうとしたものを楽しみに待ちたい。

  • マンセイ堂 さん

    難解な表現が多分に含まれ、読者の度量をゲーテに量られているように思いました。語句解説のページを行ったり来たりで、読むスピードも上がらず、解説を見てもよく分からず、眉を釣り上げて「うーん」と唸ってばかりでした。とにかく第二部を読もうと思います。

  • Gotoran さん

    『永遠の故郷』(吉田秀和著)、『ユング自伝』(ユング著)、繋がりで、遅蒔きながら、本書を読んだ。本書(第一部)は、ファウスト博士が誘惑の悪魔メフィストーフェレスと魂の交換を行い、純真な小娘マルガレーテ(グレートヘン)と恋に落ち、その後の悲劇の別れまで。随所にゲーテならではの深遠で含蓄に富み、尚且つ格調高い韻を踏んだ言葉、詩の数々に出くわすことができた。また、巻末の訳者解説が本書読解をサポートしてくれた。引き続き、第二部を読んで行きたい。

  • イプシロン さん

    物語の流れに込められたゲーテの思想を把握しておかないと、半分も意味がわからないだろう。ゆえに第一部の解説を熟読してから読まれることを激薦する。自然とその一部としての人間。人間の中に巣食う悪魔。だがその悪なる行為をも善なる結果としていく自然の働き、癒しの力。グレートヘンとの恋は自然(多神教=総体観)と基督教(一神教=部分観)の相剋による悲劇。彼女は救われたがそれは一部であった。だからハインリヒさんと呼び続けたのだろう。その声は総体的な救いを求めてであり、ファウストが求めている最極の生き方そのものでもあろう。

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