ユリイカ 2018年 8月号 特集 ケンドリック・ラマー

ユリイカ編集部

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791703531
ISBN 10 : 4791703537
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
シリーズ
:
追加情報
:
229p;23

内容詳細

-USヒップホップ・キングの肖像-

ラッパー初のピューリッツァー賞受賞アーティスト、全世界で注目を集めるケンドリック・ラマーの魅力に迫る!

米国グラミー賞五部門制覇、ラッパー初のピューリッツァー賞受賞という偉業を成し遂げ、名実ともにヒップホップの王座を占めた気鋭のアーティスト、ケンドリック・ラマー。大型野外音楽フェスFUJI ROCK FESTIVAL'18でのヘッドライナー出演を機に、全世界から注目を集めるケンドリック・ラマーの魅力に迫り、その音楽的土壌をなしたアメリカ社会の諸問題を検証する。

【目次】

■私が出会った人々*32
故旧哀傷・飯田桃 / 中村 稔

■詩
身体を流れる 他二篇 / 海老名絢

■特別掲載
ひたすら現実逃避する若者たち――二〇一八年ベルリン国際映画祭に見るドイツ映画 / 瀬川裕司

特集*ケンドリック・ラマー――USヒップホップ・キングの肖像

■未邦訳インタビュー
なにかを背負うということ――キングの始まり、ヒップホップの未来 / ケンドリック・ラマー 訳=奧田 翔(聞き手=ザック・オマリー・グリーンバーグ)

■王の輪郭線
コンプトンの生徒会長から世界のキング・ケンドリックへ / 塚田桂子
マッド・シティのキッズを支え続けるアイコン、ケンドリック・ラマー / 渡辺志保
喪失なき成熟――ダックスワースのポストファミリーと刷新される母の領域 / 新田啓子
ラップにとって美とは何か / 吉田雅史

■We Gon’ Be Alright
越境するコンシャス――ケンドリック・ラマーのショーマンシップをめぐって / SKY-HI(聞き手=高木“JET”晋一郎)
Me. We. Alright / FUNI
ストリート×クラスルーム――未来の学びとしてのヒップホップ教育 / 玉川千絵子

■投企さる小石
キングのヴィジョン、マルコムの呪い、ニガ、ハイパワー!――ケンドリック・ラマーとブラック・ポリティクス / 藤永康政
ケンドリックのディレンマ――ヒップホップの地域性と《反暴力》の地平 / 中村 寛
ムーン・ウォークでマーチして――アメリカ文学として読むケンドリック・ラマー / 矢倉喬士

■鼎談
USヒップホップの交差する地平(インターセクション) / 大和田俊之×磯部 涼×吉田雅史

■それは月のように黒く
中庸の怪物 ケンドリック・ラマー / Genaktion
ケンドリック・ラマー、この人間の無力 / 牛田悦正

■響めきのポリフォニー
どこから来たかじゃねえんだよ、どこにいるかなんだよ――ケンドリック・ラマーに引かれる複数の線 / 矢野利裕
「トーチ」はいかに運ばれているか――ケンドリック・ラマー以降のヒップホップ・シーン / 奧田 翔
ケンドリックとカニエ――ブラック・コミュニティが生んだ二人の天才 / 押野素子
ミックステープ文化とケンドリック・ラマー / アボかど
『To Pimp A Butterfly』にみるLAジャズのうねり / 柳樂光隆

■資料
ケンドリック・ラマー・クロニクル / 小林雅明

■今月の作品
藍露/堺 俊明/村崎カイロ/Resu/ゆずりはすみれ

選=水無田気流

■われ発見せり
「僻地」・「周縁」から裏返す――島と天皇と幽霊 / 茂木謙之介

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読書メーターレビュー

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  • かふ さん

    ケンドリック・ラマーがピューリッツァー賞を取ったことで時期ノーベル賞は確実と囁かれているそうだ。コンプトンは黒人の八割が犯罪者になるか殺されるかというコミュニティ出身で偉大なラッパーの出身地でもある。そこでギャングスターに属さない殺されるかもしれない優等生的な人物を語り手としてコミュニティにコミットするストーリーをラップで描いたのがケンドリックで、それは幼少時に銃で殺された若者をケンドリック自身が目撃したことがあるという。そして白人警官による黒人への暴力に対してのラップがYouTubeで有名になる。

  • 井蛙 さん

    まず彼は卓越したスキルを持っている。ギャングスタラップの聖地コンプトンの日常を普通の人間の目線からラップしようというテーマの普遍性がある。そして社会的にも、政治的にも非常にコンシャスである。まあそりゃ人気出るだろうなって感じ。カニエのような人も個人的には好きなんだけどな。ただ英語は全くわからんけど、音楽的には『DAMN.』より『To pimp a butterfly』の方がずっと良かったと思う。それにしても本場のラッパーっていうのは、語ることの難しさとか矛盾を直感的に理解しているところがすごいなあと思う。

  • Edo Valens さん

    去年の、ノーベル賞発表の時期は楽しかった。「今年はケンドリックが獲るぜ」と友人たちとワイワイ騒いでたのである。とはいえ、どういう風にすごいのかを説明してと言われてしまうと、そこまで詳しくは知らないし、考えてもなかったのであった。今回、特集に収められた論考を読みながら、そしてそのアルバムを改めてしっかり聴きながら、自分なりに消化してみようと努めてみた。1冊読み終わると、ケンドリックというアイコンをじっと見つめすぎて、なんだか遠近感がおかしくなったような気分に。ケンドリック、なんかデカくない?みたいな。

  • a.k.a.Jay-V さん

    クソっ!SKY-HI、外見だけじゃなくて発言内容までイケメン過ぎだろ!惚れてまうやろー!

  • KA さん

    特集内の全ての記事を読んだ。『ユリイカ』を通読するのは初めて。一昔前はよく買っていたが、ここ5年くらいは極稀で、お目当ての記事以外は目を通さないことが多かった。あらためて、現在進行形の文化(人/事象)を論じることの難しさを感じた。 エッセイなのか紹介なのか批評なのか、はたまた分析なのか、正直スタンスがよくわからないものが多いな、というのが正直な感想。「この論考はいい!」と思い読み始めても、途中でただの事実の羅列になり、食い足りずに終わってしまう。

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