ユッシ・エーズラ・オールスン

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アルファベット・ハウス ハヤカワ・ポケット・ミステリ

ユッシ・エーズラ・オールスン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150019006
ISBN 10 : 4150019002
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
576p;19

内容詳細

英国軍パイロットのブライアンとジェイムズはドイツ上空で撃墜された。かろうじて脱出し傷病を負ったSS将校になりすますが、搬送先は精神病患者に人体実験を施す通称「アルファベット・ハウス」だった。そこに軍の財宝を着服した悪徳将校4人組が紛れ込み、虐待が横行する。ブライアンだけが命がけの脱走に成功するが、やむなく残したジェイムズのことが気がかりだった。28年後、ジェイムズを探しに訪独したブライアンは、町の名士として偽名で暮らす悪徳将校らを発見するが…。人気作家が描く友情と愛憎の物語。

【著者紹介】
ユッシ・エーズラ・オールスン : 1950年、コペンハーゲン生まれ。デンマークを代表するミステリ作家。北欧、ヨーロッパで絶大な人気を誇る。シリーズ『特捜部Q』で、北欧最高峰の「ガラスの鍵」賞を受賞した

鈴木恵著 : 早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    最後に解説を読んで驚いた。これが書かれたのは、特捜部Qの第一作より10年も前、ミュンヘンオリンピックや、「横田さんのグアムからの帰国」がはるか遠く…と言うのでもない頃だ。戦争では、敵は殺してもかまわない。特にその敵が人道的に許せない相手であるならば。なら、終戦後はどうだろう。一度戦争が終われぼ、再びその相手と対峙したとしても、正当防衛という手段でしか殺人は許されない。逆に言えば、戦争はそれらを正当化するのだ。ミステリというより、様々なことについて考えさせられる良作。

  • 紅はこべ さん

    悲しい友情の結末。敵を許すより、友を許す方が難しいのかも知れない。戦後ドイツを訪れたブライアンがドイツの繁栄ぶりに複雑な心境になる場面を読んで、英米人にとって、日独の戦後の発展と繁栄は必ずしも喜ばしいものではないのかも知れないと感じた。

  • ゆかーん さん

    重い…。ページ数的にも精神的にもズーンときてしまいました。戦時中のサスペンスですが、本質の部分は「友情」の脆さを描いています。潜伏先の精神病院で、ドイツ兵の偽患者からの嫌がらせを受けていた、イギリス兵のブライアンとジェイムズ。監視の目が厳しい中、脱出出来たのはブライアンだけでした。それから28年…。長い年月の中でブライアンはジェイムズを探し続け、ようやく再開するのですが、そこで待ち受けていた現実にショックを受けました。洗脳という精神的暴力は、どんなに意志の強い人でも簡単に犯してしまえるということです…。

  • ペグ さん

    第2次世界大戦中でのドイツ、イギリス情報部員が逃げ込んだのは通称アルファベット ハウスと呼ばれる精神病棟だった。偽患者となった二人に襲いかかる恐怖!その30年後に、一人残してきた友を捜す第2部。30年間、偽患者として生きたジェームズの意志に涙。ちょっとご都合主義なところもありましたが、友情をテーマに繰り広げられるエンターティメントとして面白かったです。

  • のぶ さん

    とても長い話だったが、そんな事を感じさせず重厚な物語をじっくり味わった。舞台は大戦時のドイツの精神病棟「アルファベット・ハウス」(ここでの話は「カッコーの巣の上で」の内容と多くが重なった)と1972年のミュンヘン。二つの時代を繋ぐキーワードは”友情”。この作品でこの言葉は多くの意味が含まれる。第2部に入りいろんな話が動き出すが、根底には「アルファベット・ハウス」での出来事がある。それぞれの話はネタバレになり書けないが、緻密なプロットを基に書かれた非常に骨太な小説だった。

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