ヤーダスゾーン:交響曲第1番〜第4番(2CD)
グリフィス&フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
ドイツの作曲家、ピアニスト、そして音楽教師であったヤーダスゾーン。もちろん現在で彼の名前はほとんど知られていません。もともとユダヤの家系に生まれたため、ライプツィヒ音楽院を卒業するも、職を得るのに苦労し、40歳になってようやく母校で職を得てピアノや作曲を教えるようになったという彼ですが、音楽教師としての才能に恵まれていて、数多くの作曲家を世に送り出しました。その中にはレズニチェク、シンディングやジークフリート・カルク=エーレルト、またディーリアスやアルベニスなど錚々たる名前を発見することができます。そんなヤーダスゾーン自身の作品は、ここで聴けるように確固たる作風を確立しているのですが、どうしても19世紀末から起こった「ユダヤ人排斥」の流れのせいで、どうしても演奏される機会を逸してしまい、そのうち忘れられてしまったのです。しかしながら、しばしば比較されるカール・ライネッケの作品と比べても全く遜色のないこれらの作品には、限りない魅力が漂っています。もっと知られてもよい作曲家といえるでしょう。(CPO)
【収録情報】
ヤーダスゾーン:
● 交響曲第1番ハ長調 Op.24
● 交響曲第2番イ長調 Op.28
● 交響曲第3番ニ短調 Op.50
● 交響曲第4番ハ短調 Op.101
● ヴァイオリンと管弦楽のためのカヴァティーナ Op.69
● チェロと管弦楽のためのカヴァティーナ Op.120
クラウディナ・シュルツ=ブロニエフスカ(ヴァイオリン)
トーマス・ジョルジ(チェロ)
フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
ハワード・グリフィス(指揮)
録音時期:2010年
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)