モーツァルト(1756-1791)

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交響曲第40番、第41番『ジュピター』 エフゲニー・スヴェトラーノフ&スウェーデン放送交響楽団(1988年、1993年ステレオ)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SSS0162
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


モーツァルト:交響曲第40番、第41番『ジュピター』
スヴェトラーノフ&スウェーデン放送交響楽団、1988&1993年ステレオ録音


巨匠スヴェトラーノフのモーツァルト。スヴェトラーノフが類希なモーツァルティアンであったことは、NHK交響楽団との共演でも第34番を大編成で演奏し、聴衆の度肝を抜いたことからも明らかでしょう。しかし録音には恵まれておらず、第40番の貧弱なモノラル録音が聴けるだけでした。
 そこに登場するのが美しい音色、高い技術で知られるスウェーデン放送響とのライヴです。この豊饒な歌と恰幅の良さは巨匠の古典レパートリーに共通するものですが、モーツァルトの後期交響曲ともなると、その内容も広大無比であり、ロマンチスト、スヴェトラーノフにピッタリな作品と申せましょう。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付き。(輸入元情報TOBU)

【収録情報】
モーツァルト:
● 交響曲第40番ト短調 K.550
● 交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』


 スウェーデン放送交響楽団
 エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

 録音時期:1988年9月10日(第40番)、1993年9月18日(第41番)
 録音場所:ストックホルム、ベルワルド・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ:第40番 デジタル:第41番/ライヴ)

【演奏タイミング】
・第40番 I. 09:19/ II. 12:11/ III. 05:06/ IV. 10:36
・第41番 I. 11:24/ II. 09:03/ III. 04:12/ IV. 09:26
連載 許光俊の言いたい放題 第237回より

 すっかり涼しくなり、快適な季節になった。今年は秋が長そうなのが嬉しい。
 モーツァルトはいつの季節に聴いてもよいが、特に短調の曲は秋向きという気がする。
 まずはスヴェトラーノフがスウェーデン放送交響楽団を指揮した最後の交響曲2つ。ジャケットに記された演奏時間を見た人は間違いなく驚くはずだ。第40番が37分、しかもその三分の一が第2楽章。一方、第41番は34分。なんと第40番のほうが長いということになる。
 その40番、第1楽章は予想通りたいそうゆったりと運ばれている。テンポが遅いだけではない。フレーズの作り方がきわめて長い。すべてのパートがよく歌いこまれている。と言っても、全然脂っぽくない。穏やかな海が静かに上がり下がりしているような感じだ。それが実に美しい。慌てず騒がず、刺激成分は皆無だ。感情に駆られて高揚する気配など微塵もなく、悠然と構えたままで音楽が膨張伸縮を繰り返す。広大な平原のような・・・こんなモーツァルトもなかなかないものだ。
 それだけに再現部に入るところで少しだけ歩みを緩めるのが実にロマンティックで、ことのほか印象的。この楽章は切羽詰まったいきり立つ演奏でもいいし、このようなおっとり型でもいい。まったく不思議な作品だ(そういえば、アーノンクールの最新ライヴ盤は、スヴェトラーノフとは真逆の、しかしものすごく説得力がある演奏だった)。
 第2楽章も無限旋律のようだ。各楽器の受け渡しがなめらかにつながれて、長大な旋律のようになる。ことさら暗鬱なわけでもない。センチメンタルでもない。何も言わずとも聴けばわかるはずだという確信めいたものが感じられる。ちなみにこの演奏が行われたのは1988年。最晩年には遠いが、その気配は十分ある。
 第3楽章も同様。それどころかフィナーレもだ。見通しよくさまざまな音が聞こえる。フィナーレの何気ない部分まで実に丁寧に演奏されている。それが滋味につながる。
 実は、これは本当の大指揮者にしか起きないことだが・・・モーツァルトに限らず交響曲の各楽章は、テンポが緩急さまざまに設定されている。にもかかわらず、最初から最後まで同じテンポで指揮されているように錯覚させられることがある。実際にテンポがまったく同じというわけではない。だが、そういう印象になるのだ。これは何とも不思議な経験だ。結果として全体の統一感は高まる。
 なぜそんなことが起きるのか。フレージングや音響の構成などが全曲を通じて統一されるということも理由だろう。すべてのパートがきちんと音を聴かせるというのも大事なポイント。むろんテンポの微妙な設定も。その結果、音楽とはまぎれもない時間芸術であるにもかかわらず、まるで時間が止まっているかのような不思議な演奏が成就する。チェリビダッケ、クレンペラー、それにこのスヴェトラーノフ。
 そして、こんな演奏が成就してしまうと、細部の不備は気にならなくなる。全体の威容があまりにも明白だからだ。

ユーザーレビュー

総合評価

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3.5

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スヴェトラーノフの演奏にしては平凡である...

投稿日:2021/04/09 (金)

スヴェトラーノフの演奏にしては平凡である。少々がっかりした。

顕 さん | 岐阜県 | 不明

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スヴェトラーノフの指揮でモーツァルトの音...

投稿日:2014/11/19 (水)

スヴェトラーノフの指揮でモーツァルトの音楽が聴けるとは! スヴェトラーノフのファンにはたまらない1枚だ。 スウェーデン放送交響楽団は透明感のある素晴らしいサウンドを聴かせてくれる。ライブ録音ながら音質も美しい。 第40番も41番も小細工なしの堂々たる演奏。 スヴェトラーノフらしいテンポの極端な緩急を期待してしまったが、とてもシンプルな演奏になっている。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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