ギター二重奏曲集　ヨハネス・メラー、ローラ・フラティチェッリ

メルツ：ギター二重奏曲集

プレスブルク（現在はスロヴァキア）の貧しい家庭に生まれたヨハン・カスパル・メルツ。彼は独学でギターとフルートを学び、若いうちはこれらを教えながら研鑽を積みました。1840年にウィーンに移住し、ようやくコンサート・デビューを果たし、当時の皇后に認められてウィーンの宮廷ギタリストに取り立てられます。その後は持病に悩まされながらも、数々の作品を書き、またベルリン、ドレスデン、ロシアを始めとした広範囲な地域で演奏会を行い賞賛を得ました。1856年、50歳の時に心臓病で没しましたが、彼の偉業はのちのギタリストたちにも大きく影響を与えたのです。その一つに「10弦ギター」の使用があり、これはギターの音色に深みと表現力をもたらし、世界を大きく広げたのでした。
　ここでは彼の最も知られている『吟遊詩人の調べ』の２台ギター版や、『葬儀の挽歌』などを収録。シューベルトを思わせる素朴なメロディも、２台のギターで奏されると格別の味わいを持つものです。（NAXOS）

【収録情報】
メルツ：
● 吟遊詩人の調べ Op.13より『不安な心』（2台ギター版）
● 葬儀の挽歌（第1番：彼の最愛の人の墓の前で／第2番：私はあなたを忘れない／第3番：葬送行進曲）
● マズルカ
● セレナード
● トラウン湖の舟旅
● 協奏的第幻想曲『La Rage』
● 夕べの祈り
● 舟歌 Op.41
● 即興曲
● タランテラ Op.13
● ドイツのエア

　ヨハネス・メラー、ローラ・フラティチェッリ（ギター・デュオ）

　録音時期：2013年7月5-8日
　録音場所：カナダ、オンタリオ、ニューマーケット、聖ジョン・クリソストム教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）