ミクロス・ローザ

ミクロス・ローザ プロフィール

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ミクロス・ローザ(ミークロシュ・ロウジャー)は、マックス・スタイナーやアルフレッド・ニューマン、ディミトリ・ティオムキンらと並ぶ、映画音楽のパイオニアとして君臨する歴史上欠かせない作曲家です。1937年の”鎧なき騎士”でデビューを飾り、のちに、ヒッチコック監督の”白い恐怖”、スペクタクル大作”ベン・ハー”、そしてローザと旧友のビリー・ワイルダー監督とコラボレイトした傑作”シャーロック・ホームズの冒険”など1970年代まで活躍。作曲活動40年間という彼の長い作曲活動に触れてみたいと思います。

1907年4月18日 ハンガリー ブダベストで大工場を経営している父親の子として生まれる。音楽好きな母親の影響で幼い頃から音楽に慣れ親しんで育っていった。そして5歳の頃からヴァイオリオンを習い、のちにヴィオラとピアノも習得します。そして僅か7歳にして公衆の前で演奏し、作曲もするようになりました。父親の経営を継いで欲しいという意を反して、作曲家、演奏者としての道を目指していったのです。そして高校生のうちにフランツ・リストの会長となり、母国であるハンガリーの音楽を愛し、それを高めるようになっていったのです。

1925年、ミクロスは父親に化学を専攻したという嘘までついてドイツのライプツィッヒ大学へ入学、その一年後にすぐに音楽科へ転向しました。大学在学中に'Trio-Serenade For Strings'、’Piano Quintet In F Minor’、’Rhapsody For Cello And Orchestra’、’Variations Of A Hungarian Peasant Song’といった楽曲を作り上げました。

1929年、大学を卒業してすぐに、ライプチヒでグレーブナーのアシスタントとして働き、のちの1931年にパリへ渡ります。1930年代中期、ミクロス・ローザはあるちゅーる・オネゲルと出会ったことによって道が開いてゆきます。オネゲルが映画音楽を製作する過程を見て、映画音楽作曲家へと傾倒していったのです。その後の1937年に、マレーネ・ディードリッヒが主演した”鎧なき騎士”で映画作家デビューを果たしデビュー作にして世界的なヒットを収めたのです。この映画のプロデューサーだったのが、同郷のアレクサンダー・コルダという人物で、この彼と知り合ったことにより、本格的にフィルム・スコア作曲家として前進していきました。何作か作品を作ってはいたものの、なかなかヒットに恵まれず、”バクダットの盗賊”でやっとのこと、再びヒットとなったのが1939年でした。

その後、第二次世界大戦が勃発した為に、ミクロース・ローザとアレグザンダー・コルダは、1940年、アメリカへ渡りました。そして、このアメリカという地で、ハリウッドのフィルム・スコアのスタイルを確立させたのです。1944年に製作の"深夜の告白”の音楽を担当、監督ビリー・ワイルダーとこの作品をきっかけに親しくなり、ワイルダー初期作品を手掛けました。そしてその翌年の1945年、アルフレッド・ヒッチコック監督作品”白い恐怖”で見事初のアカデミー賞を受賞しました。この”白い恐怖”では、シンフォニーとオーケストラだけだった映画音楽という概念から抜き出し、初期の電子楽器テルミンを用いたのが大成功に及んだのです。その後はユニバーサル、ののちの1948年から1963年までの15年間はMGMで活躍。この頃、ミクロス・ローザはスペクタクル映画のスコアを手がけ、中でも最も世界的にヒットしたのが、ご存知の”ベンハー”でした。この作品を製作するのに要した年月はおよそ2年だったそうです。この作品で再びアカデミー賞を手にしたのです。

その後も意欲的に活動しますが、ミクロス・ローザ作品はあまりCD化されておらず、残念です。70年代には旧友のビリー・ワイルダー監督とも再びコラボレイトし傑作を残しています。バーナード・ハーマンやマックス・スタイナーなど、同じ時代の作曲家は既に他界してしまった1980年代まで作品を作り続け、1995年7月27日この世を去ったのです(享年88歳)。

作曲活動、実に45年という長い間、映画音楽を作りつづけたパイオニア、ミクロス・ローザ。CD化されている作品が希少で、他には”黒騎士”リリースされているものは、今のサウンドトラックと比較すると、どれもジャケットが地味な感じがあり、なかなか手を出しにくいところです。これを読んで頂いて、少しでも興味を持たれ、聴いてみて頂ければ幸いです。

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