SACD

交響曲第6番《悲劇的》 ティルソン・トーマス / サンフランシスコ交響楽団(2001年ライヴ

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MSFS1
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

同時多発テロ直後におこなわれたライヴ!
マーラー:交響曲第6番《悲劇的》 MTT/SFS
ティルソン・トーマスは、サンフランシスコ交響楽団が運営するレーベル《SFS Media》の第1弾となるレコーディングにマーラーの交響曲第6番を選びました。これは2001年9月12日から15日にかけて行われた演奏をライヴ収録したものですが、その時期、とんでもない運命が待ちかまえていたのです。 日付を見るとお判りいただけるように、この録音は、テロリストがニューヨークの世界貿易センター、ワシントンのペンタゴン、それにペンシルヴェニアを攻撃した直後におこなわれているのです。  ニューヨーク・タイムズの第一面に "It's War(これは戦争だ!)"という見出しが掲げられ、CNNが貿易センター・ビル崩落の瞬間を繰り返し放送。全米のすべての空港は一週間以上閉鎖―アメリカ全土が未曾有の混乱と悲嘆に包まれる中、マーラーの全交響曲中最も激しく、劇的なエネルギーが放出される第6番が演奏されたのです。終楽章の、あのハンマーの一撃は、満場の聴衆の心にどう響いたのでしょうか。

「 ―― 演奏者たちがどういった感情で演奏に臨んだかは、容易に想像がつくだろう。このような条件下でマーラーの『悲劇的』が演奏されたのは、初めてのことである(Heuwell Tircuit ―― ヒューエル・タークイ。サンフランシスコ在住、ティルソン・トーマスが南カリフォルニア大学の学生だった頃からの演奏を知るベテラン評論家)」。  そうした特別な社会情勢を背景にしているだけあって、演奏は、開始やや早めのテンポながら、第1楽章展開部などで聴かせる、まるで踏みとどまろうとしているかのような重苦しさを全体に漂わせたもので、全楽章を通してテンポ変化はかなり激しくなっています。
 特に第3楽章での弦、そしてそこに溶け込む管の美しさや、第4楽章での緊張感の高さは凄まじさを感じさせるものです。
 悪夢のような現実が、演奏者と聴衆に大きな精神的影響を与えることは、避けがたいことだったのかもしれません。 録音も非常に優秀。ハンマーの音も強烈です。
 弦は左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリン、そして左奥にコントラバスとなっており、ヴァイオリン両翼配置でのマーラーの面白さを極めて明快に体験できるほか、ティルソン=トーマスの精緻を極めたスコア・リーディングによる、細部まで行き届いた指示を隅々まで拾った優秀録音となっています。なお、ハンマーは左から聞こえてきます。
 実測演奏時間は以下のとおりです(第1楽章呈示部反復は実行)。  24:21+13:55+17:19+31:11=86:46
ティルソン・トーマスとマーラー
ティルソン・トーマスは今年、サンフランシスコ交響楽団の音楽監督に就任して7回目のシーズンを迎えます。1974年、まだ29歳だったティルソン・トーマスのサンフランシスコ交響楽団へのデビュー・コンサートの曲目は、マーラーの9番だったとか。
 ティルソン・トーマスの国際的なキャリアのスタートは、1969年、ピエール・ブーレーズに招かれてバイロイト音楽祭のアシスタントをつとめ、ほぼ同時にボストン交響楽団のアシスタントに任命された頃のこと。
 1971年には、バッファロー・フィルハーモニックの音楽監督に就任し、コンサートでも録音でもますます優れた才能を発揮するようになってゆきます。1972年にはボストン交響楽団の首席客演指揮者に就任。
 1973年には、サンタフェでベルクの《ルル》3幕版をアメリカ初演しています。DGに録音を開始したのはこの前後のこと。ピストン、ラッグルズ、ストラヴィンスキーのカンタータ、チャイコフスキーの交響曲第2番など、当時としてはユニークな作品を選んで録音し、スタンダード・レパートリーが中心だったDGの中にあってひときわ異彩を放つことになります。
 1984年から4年間ロスアンジェルス・フィルハーモニックの首席客演指揮者を務めた後、1988年からは、アバドの後任としてロンドン交響楽団の首席指揮者に任命されます。このあたりからの活躍はCBSへの録音でもおなじみです。
 学生時代から、マーラーにはひとかたならぬ関心を寄せていたと語るティルソン・トーマスは、ロンドン交響楽団とマーラーの管弦楽作品すべてを取り上げるシリーズ・コンサートを開催しており、その頃にSONYによってレコーディングされた第3番の精緻な名演は世評も高く、マーラー好きを唸らせたアルバムとしても著名です。
 その録音の5年後、1992年には日本を訪れて交響曲第9番を演奏し、大評判となっています。
 1998年6月にはサンフランシスコ交響楽団でも「マーラー記念フェスティヴァル」と題した10回のシリーズ・コンサートを開催、すべての管弦楽作品を演奏して評判となりました。また、それに先立つ1997年11月、古巣のロンドン交響楽団で第7番《夜の歌》のレコーディングをおこない、これは1999年にBMG/RCAからリリースされて、世界的な評判となったのはどなたもご存じの通り。
 なお、ティルソン・トーマスとサンフランシスコ交響楽団のコンビは、2002年2月にもサンフランシスコとニューヨークで《大地の歌》を演奏、絶賛を博したばかりです。

総合評価

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激賞の嵐に押しつぶされそうだが、異を唱え...

投稿日:2011/02/27 (日)

激賞の嵐に押しつぶされそうだが、異を唱えたい。まず、録音。期待したほどではなかった。同じ自主制作でもCSOやRCOのほうがパンチがあるし、日本のEXTONのマーツァル、ジークハルト盤には遥かに及ばない。ブロムシュテットのブルックナー(LGO)ほどひどくないが、SACDとしては中の上といったところ。演奏は清涼で、なかなか良い。ライナーに書いてある、アメリカ人のナショナリズムはどうでもよい。まず、1楽章。あまりよくない。MTTだったらもっとできるはずだし、SFSの技量もブロムシュテット時代の方が上だ。ライブとはいえ、トランペットの音程が甘いのは大いに気になる。特にコーダ!LSOやRCO、CSOといった名門と比べると、随分聴き劣りがする。ホルンにはもう少し野太さがほしい。弦はクリアだが、ときにバランスをとりすぎ、迫力不足。すべてが鳴り切っているヤンソンスやジークハルト、ゲルギエフに比べると、端正に過ぎる。2楽章から4楽章は準推薦といったところか。特に終楽章には熱気があり、凄みがある。はじめからこのテンションでやって欲しかった。

ushio さん | 東京都 | 不明

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ほんと、いい音だ…。これほど、相反するも...

投稿日:2010/03/13 (土)

ほんと、いい音だ…。これほど、相反するものが、バランスよく共存しているマーラー演奏を知らない。喜と哀、熱と冷、剛と柔、厳と優…。これらを作り出すよう仕向けている指揮者、これらを見事音にしているオケ、これらを見事に捕らえている録音…。申し分なし…脱帽…!

masato さん | 新潟県 | 不明

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録音がすばらしく良い。演奏のほうは、明る...

投稿日:2008/01/16 (水)

録音がすばらしく良い。演奏のほうは、明るいマーラーという感じ。そろそろ、悲劇的というタイトルは外すべきでないのか。

氷狼 さん | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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