SACD 輸入盤

交響曲第3番 ジョナサン・ノット&バンベルク交響楽団、藤村実穗子(2SACD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TUDOR7170
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

マーラー交響曲第3番
ジョナサン・ノット&バンベルク響
ニーチェの言葉は藤村実穂子が!
SACD2枚組1枚価格!


2003年録音の第5番に始まったノット&バンベルクのマーラー・シリーズ、今回は最長の交響曲第3番の登場です。

【おもしろいジャケット】
ジャケットには、表現主義の画家でアルマ・マーラーの愛人でもあったオスカー・ココシュカ[1886-1980]の1966年の作品『朝と晩』が用いられています。ココシュカといえば、アルマにふられたあと、アルマの等身大の人形を作って馬車で外出までしていたという異常なエピソードでも知られていますが、この『朝と晩』と似た作品である『音楽の力』が描かれたのは、まさにそうした行動をとっていた1918年のことでした。その『音楽の力』はジョナサン・ノットのマーラーの交響曲第4番のジャケットにも使われていたので、ご記憶の方も多いと思われます。演奏だけでなくカヴァー・アートへの掲載作品にも配慮するチューダー・レーベルならではのおもしろい絵画選択です。

【藤村実穂子】
長大な交響曲第3番の中でもひときわ印象に残る第4楽章には、ニーチェの「ツァラトゥストラはこう言った」からの言葉が使われています。この独特の甘美さと警句に彩られ深い詩情を湛えた音楽を歌うために選ばれたのは、バイロイトでも活躍する国際派アルト歌手の藤村実穂子。11分以上もかけてじっくりと描きあげるノットの解釈には藤村の深い声が必要だったのでしょう。

【指揮者プロフィール】
ジョナサン・ノットは1962年生まれのイギリスの指揮者。2000年1月にバンベルク交響楽団の音楽監督に就任するまでは、ヴィースバーデンの州立歌劇場、そして市の音楽監督を務めるなど、ドイツの伝統的な指揮者の典型ともいえる“カペルマイスター”的なキャリアを積んできました。一方で彼は、現代音楽も得意としており、アンサンブル・アンテルコンタンポランの首席客演指揮者として、多くの新作初演を手がけてきたほか、あるテーマのもと、クラシックと現代音楽をカップリングしたコンサートを制作するなど、そのユニークな姿勢は幅広い聴衆から支持されています。
 レコーディングにもノットの多彩な才能は反映されており、これまでにベルリン・フィルを指揮したリゲティの2枚の作品集(Teldec)や、アンサンブル・アンテルコンタンポランとのエマヌエル・ヌネス作品集(Accord)、ヘルムート・ラッヘンマン作品集(Kairos)、ジョン・アダムズのDVD(ARTHAUS)、クセナキス、ベリオほかの作品集(BIS)、ワイル、ヴェレス、シュテファン作品集(PAN)といった現代作品や、バンベルク交響楽団とのブルックナーの交響曲第3番、シューベルト交響曲集、シューベルト・エピローグ(現代作曲家がシューベルトを題材に編曲・作曲したもの)、ヤナーチェク、ストラヴィンスキーなどがリリースされています。

 SACDながら通常のCDと同じ価格というのも嬉しいところ。しかも、通常のCDプレイヤーでも再生可能なハイブリッド・タイプです。なお、SACDレイヤーには2ch音声と5.1ch音声の2種類が収録され、オリジナル・マルチチャンネル・レコーディングされた高音質録音をそのままのクオリティで味わうことが可能です。(HMV)

【収録情報】
マーラー:交響曲第3番ニ短調 [104:05]
Disc1
 第1楽章:力強く決然と [34:45]
Disc2
 第2楽章:テンポ・ディ・メヌエット きわめて穏やかに (10:07)
 第3楽章:コモド、スケルツァンド 急がずに (17:48)
 第4楽章:きわめてゆるやかに (11:03)
 第5楽章:活発な速度で、表出は大胆に (04:26)
 第6楽章:ゆるやかに、平静に、感情をこめて (25:56)

 藤村実穂子(アルト)
 バンベルク大聖堂聖歌隊
 ヴェルナー・ペース(合唱指揮)
 バンベルク交響楽団合唱団女性団員
 トビアス・ヒラー(合唱指揮)
 マルクス・メスター(ポストホルン)
 アンゲロス・クリティコス(トロンボーン)
 バンベルク交響楽団
 ジョナサン・ノット(指揮)

 録音時期:2010年5月25-30日
 録音場所:バンベルク、ヨゼフ・カイルベルト・ザール
 録音方式:デジタル(ライヴ)

 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND

総合評価

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5番の演奏が良かったので、今度は3番を聴...

投稿日:2021/03/13 (土)

5番の演奏が良かったので、今度は3番を聴いてみました。ヨーロッパで大活躍の藤村実穂子を聴いてみたかったこともありました。ノットのテンポはかなりゆっくり。最初は大丈夫かなぁと不安に思うくらいでしたが、スコアの見通しが良いためか、音楽のフォルムが良く分かり、バンベルクの素晴らしいアンサンブルもあって、最後まで緊張感を切らさず楽しめました。途中て細かいテンポの変化はありますが、基本的にはゆっくりしたテンポが維持されています。藤村実穂子はさすがで、ゆっくりなテンポに崩れることもなく深々とした声を響かせています。発音にしっとりとした日本人的美しさを感じるのは気のせいでしょうかね。最終楽章の構築力は見事なもので、ノットはこの曲が良く見えているのだと思います。ノットの多くを聴いたわけではないのですが、精密なスコアリーディングと音の構築力がこの指揮者の特徴かなぁと感じます。ノット / バンベルクのマーラーシリーズを追いかけてみたいと思います。 皆さんにもおすすめします。

rela-cla88 さん | 愛知県 | 不明

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所要時間約104分、大変ゆっくりで終始退屈...

投稿日:2020/07/28 (火)

所要時間約104分、大変ゆっくりで終始退屈した。バーンスタインがニューヨーク・フィルを振った新録は105分を要しこれより更にゆっくりなのに退屈さは全く感じなかった。なぜだろうと要所を聴き比べた。素人なりに思うに、曲調毎のテンポの緩急のつけ方に一貫したものがなく場当たり的で聴いていて少しいらいらします。曲全体が流れていない。バラバラに見えるそれぞれのモチーフのつながりを考えずにただただ重々しくゆったりと、時にはやや軽快にと、全体感なく演奏している感じです。まず第一楽章冒頭のホルンユニゾンの強奏からしてそう。開始早々テンポ゜よく、いかにも牧神パーンの目覚めよろしく開始された、と思いきや、直後いきなりテンポを重々しく演奏させています。もう最初からあれっ?という感じでした。最終楽章は最たるもの。パーンスタインは28分もかけて演奏しています(これより4分長い)が大事な最終楽章を十二分に謡わせ最後の嵩まりへ導いていきます。ノツトのこれはいやいややっと終わったか、という印象でした。力みがありありの指揮でした。オケは優秀だしSACDの音響も素晴らしいのに大変残念でした。

コーキロマンハ さん | 兵庫県 | 不明

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ノットさんのマーラー、5番と9番は正直い...

投稿日:2011/12/11 (日)

ノットさんのマーラー、5番と9番は正直いい出来だと思いませんでした(各項参照)。慎重・執拗な楽譜の再現が音楽を活きたものとしていないように思えたのであります。今度の3番、これはすぐれた出来栄えでしょう。ノットさんの基本は同じですが、音楽それ自体が大きくていろんな攻め方を許容する感じ。しっかりと流れてゆく音楽の上に、ノットさんならではの味付けがそこそこ活きているかな。ただ、一種彼流の手練手管が鼻につくのも事実。これがもっと自然なタッチになればすばらしいのでしょうけどね。藤村さんの歌唱はすごい。第4楽章では、まさしく真夜中に目覚めた人間の驚きと恐れとを繊細な表現で歌う。第5楽章では、一転、十戒を破った女の悲痛な懇願の歌を、あざといまでに表現する。なかなか聴いたことがない、この大曲中で存在意義を強くアピールする声楽部であります。終曲はもっと抑揚をつけて、コーダももっと力強いとよかったなあ。といふことで、多少の不満はありつつも、今回のノットさん、よろしかったと思います。録音は優秀。バンベルク交響楽団は、ライヴのせいかな、後半少し疲れ気味っぽい気もしますが、名門オケぶりを主張しています。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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