CD 輸入盤

交響曲第2番『復活』 ヴラディーミル・ユロフスキー&ロンドン・フィル、クチェロヴァー、ストーティン(2CD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
LPO0054
組み枚数
:
2
レーベル
:
Lpo
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

マーラー交響曲第2番『復活』
ユロフスキー&ロンドン・フィル


コンサートだけでなく声楽作品にも強みを発揮するユロフスキー。『嘆きの歌』で、若きマーラーの清新な音楽を巧みに表現した彼が今度は大作『復活』に挑戦です。

【オーケストラとの好調な関係】
2001年以来、オペラとコンサートの両面でロンドン・フィルと親密な関係を築いてきたユロフスキーは、2007年には同楽団の首席指揮者に就任、聴衆の熱烈な支持と楽団との良好な関係により、2010年5月には早くも楽団側から2015年までの任期延長が発表されています。
 いまや英国楽壇屈指の存在となったユロフスキー&ロンドン・フィルの新録音は、マーラーの交響曲第2番『復活』。すでにオペラ指揮者として揺るぎない名声を確立しているユロフスキーの実力は、コンサート・レパートリーでもかなり高度なものがあり、ラフマニノフやチャイコフスキーなどでも、細部まで表現意思の徹底した演奏が、オーケストラとの良い関係を窺わせるに十分な見事な仕上がりをみせていましたし、先日リリースされたホルストの『惑星』やブラームスではキビキビとした音楽運びで爽快な演奏を聴かせてくれていました。

【ロンドン・フィルハーモニー合唱団】
1947年、ロンドン・フィルの併設合唱団として設立されたロンドン・フィルハーモニー合唱団(LPC)は、ロンドン・フィルとの声楽作品演奏を中心に、すでに60年以上に渡って活躍してきた合唱団。1980年代に録音されたテンシュテットとの『天地創造』『ドイツ・レクィエム』『グラゴル・ミサ』は、この合唱団の実力を知らしめる素晴らしいものでしたし、最近では、ネゼ=セガンとの『ドイツ・レクィエム』、マズアとの『戦争レクィエム』や、ヤルヴィとのドヴォルザーク:レクィエムで美しく洗練された合唱を聴かせてくれていました。

【収録情報】
・マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』

 アドリアーナ・クチェロヴァー(ソプラノ)
 クリスティアーネ・ストーティン(メゾ・ソプラノ)
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
 ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮)

 録音時期:2009年9月25,26日
 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 録音方式:デジタル(ライヴ)

【ユロフスキー・プロフィール】
1972年4月4日、モスクワに誕生。父は指揮者のミハイル・ユロフスキー。モスクワ音楽院で基礎を学んだのち、家族と共にドイツへ移住した1990年からは、ドレスデンおよびベルリンの高等音楽学校で研鑚を積みました。
 1995年、アイルランドで催されるウェックスフォード音楽祭において、リムスキ=コルサコフの歌劇『五月の夜』を指揮して正式にデビュー、この成功で、早くも同年コヴェント・ガーデン王立歌劇場に招かれて『ナブッコ』を指揮、大きな注目を集めました。
 1997年には、ベルリンのコーミシェ・オーパーへの客演をきっかけに、同歌劇場初の「カペルマイスター」に就任、2001年まで続いたこのポストは、ユロフスキーの名をヨーロッパ本土で大いに高めました。
 その他にも、ヴェニスのフェニーチェ座、パリのバスティーユ歌劇場、ブリュッセルのモネ劇場、ドレスデン州立歌劇場、ボローニャのテアトロ・コムナーレ、そしてコヴェント・ガーデン王立歌劇場などに継続的に客演、1999年にはメトロポリタン歌劇場で『リゴレット』を指揮してアメリカにも進出。ミラノ・スカラ座へは『エフゲニー・オネーギン』でデビュー済み。特に、ウェールズ・ナショナル・オペラでの『パルジファル』と『ヴォツェック』、メトロポリタン歌劇場での『スペードの女王』、パリ・オペラ座での『戦争と平和』、グラインドボーン音楽祭での『魔笛』、『チェネレントラ』、『オテロ』は大評判を取り、オペラ指揮者として既にゆるぎない名声を確立しています。
 オペラ以外にも、既にベルリン・フィル、ロッテルダム・フィル、ロンドン・フィル、フィラデルフィア管弦楽団、ピッツバーグ交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団などに客演、コンサート指揮者としても大活躍しています。
 現在、グラインドボーン音楽祭の音楽監督、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団及びロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者を務め、精力的な活動を展開中。

収録曲   

ディスク   1

  • 01. I. Allegro maestoso

ディスク   2

  • 01. II. Andante moderato
  • 02. III. In ruhig fliessender Bewegung
  • 03. IV. Urlicht: Sehr feierlich, aber schlicht
  • 04. V. Im Tempo des Scherzo: Im Tempo des Scherzo's - Wild herausfahren
  • 05. V. Im Tempo des Scherzo: Langsam - Misterioso
  • 06. V. Im Tempo des Scherzo: Etwas bewegter

総合評価

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いかにも若き俊英によるマーラーという感じ...

投稿日:2012/11/10 (土)

いかにも若き俊英によるマーラーという感じで、「爽快感」が特徴であります。迫力はありますが、いたずらに劇性を強調することなく、すっきりとまとめました。それが良いとも不満とも言えましょう。第1楽章はやはり問題提起としてもっと激しく演奏してほしいなあ。ややおとなしい印象です。第2楽章は非常に繊細な歌を聴かせ、ここはなかなかのもの。ポルタメントも実に効果的に活かしています。第3楽章は曲者ぶりを発揮して、独特な処理が方々にあります。必ずしもうまく効果を発揮しているとは思いませんが、もともと音楽自体が屈折しているのですから、ここはいろいろやってみるのがいいでしょう。第4楽章は荘厳な歌。天国への憧れをしっとりと歌っています。そして巨大なフィナーレ。前半はぼちぼちの荒れ方。比較的あっさりと過ぎてゆきます。声楽が入る後半部が大変に立派な出来栄え。よほどよくトレーニングしたのでしょうか、オケとコーラスが見事な整えられ方で、そしてソロに合わせるオケのちょっとしたひと吹きなどが効果的で、よく研究されたのでしょうね、発見のある演奏です。正直、感動としては今一歩のようにも思うのですけれど、大変に質の高い、立派な完成度だと思います。これライヴですからねぇ、大したものです。録音は良好。何しろホールがホールなので、難しいところはあったと思いますが、中音域がやや薄く、いささか迫力を減じております。またレンジもやや狭いな。余韻もない絶叫ブラボーはまことに残念。困ったねぇ。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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2年に及ぶマーラー・イヤーを総括して「復...

投稿日:2012/01/22 (日)

2年に及ぶマーラー・イヤーを総括して「復活」で印象に残ったものの1枚です。ある意味伝統路線の名盤シュテンツに対抗して、新時代のマーラー像を構築したとも言えるのがパーヴォ・ヤルヴィ盤と当盤。ユロフスキは全曲を通して細部へのこだわりを見せつつも、切れ味鋭い表現力で実に爽快な印象を与え、それでいて、ああマーラーを聴いたなあという感動を与えてくれる。バーンスタインやテンシュテットに馴染んだ耳に、ある種警鐘とも言えるようなものを与える。恐るべし、ユロフスキ。

淳メーカー さん | 愛知県 | 不明

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冒頭から突き刺すような異常な緊迫感とド迫...

投稿日:2011/05/10 (火)

冒頭から突き刺すような異常な緊迫感とド迫力。相次ぐマーラーのリリースで、少々飽きがきていた耳を目覚めさせられました。ライブならではの臨場感緊迫感と、ライブとは思えない正確さ精密さを併せ持つ、稀有な一枚です。更に、対向配置をやや強調気味したバランスが、私にとってはまさにツボ。期待を大きく上回りました。結構テンポの変化が多かったり、不思議なリズムの刻みや間があったりしますが、凡百の演奏やられるよりよっぽど面白い。当分ヘビーローテーションです。最後の音の余韻を待たずに「ブラボー!」が入ってしまい、そこだけ不満ですが、それで星が減るようなヤワな演奏ではありません。

惺 さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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