SACD 輸入盤

交響曲第6番『悲劇的』 ゲルギエフ&ロンドン交響楽団

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
LSO0661
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
SACD
その他
:
ライブ盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明


マーラー交響曲第6番『悲劇的』
ゲルギエフ&ロンドン交響楽団


「フィナーレでの2度の運命のハンマー打撃で、ハリウッド映画の手に汗握るカーチェイスのようにじつに刺激的。巨大な木槌を担当した打楽器奏者は、まぎれもなくオスカー受賞に値するパフォーマンスをした。」(タイムズ紙)

「(アダージョでの)カウベルの不思議なほど柔らかいパッセージにおいてさえ、郷愁を誘う余地が皆無で、夢というより悪夢のように響いた。もしこれがこのシリーズの展開の兆候であれば、わたしたちはなにかすばらしいものに出会えそうだ。」(テレグラフ紙)

「ゲルギエフの神経症的なアプローチは、突如マーラーのものと完全に一致していた。」(インディペンデント紙)

2007年1月1日よりLSO第15代首席指揮者に就任したワレリー・ゲルギエフ。2007/08年の今シーズンに、あらたなシェフが手兵LSOと取り組んでいる真っ最中の一大プロジェクトがマーラーの交響曲全曲シリーズ。なんともすばらしいことに、このたびリリースがLSO Liveで実現することに決定しました。ゲルギエフにとって初のマーラー録音となる第1弾は、昨年11月22日本拠バービカンにつづき、24日ブリュッセルのパレ・ド・ボザール、そして25日アムステルダムのコンセルトへボウでも大きな話題を呼んだ第6番『悲劇的』。
 ひとくちにいってゲルギエフ&LSOによる当演奏の特徴は、アルバム一枚に収められたことからもわかるように全曲を通じたその快速テンポにあります。“速く力強く、しかし過度にならないように”という指定を無視して、なにかに追われるようにひたすら突進する第1楽章。さらに、ちょうどマリス・ヤンソンスがLSOを振った第6交響曲のライヴと同じく、第2楽章に置かれたアンダンテ。マーラー屈指の麻薬的な美が凝縮したこの場面でさえも、けっして完全なる陶酔を約束してはくれず、フィナーレにいたっては崩壊寸前までさらに加速度を増してゆきます。この一見あまりに無謀かのように思える速すぎるテンポ設定こそ、ゲルギエフがマーラーの内包する神経症的側面をえぐり出し、現代に生きる不安と焦燥を掻き立てあらためて呈示するための必然的選択だったのではないかと思えてくるのです。

【収録情報】
マーラー:交響曲第6番イ短調『悲劇的』[77:20]
 ロンドン交響楽団
 ワレリー・ゲルギエフ(指)

 録音:2007年11月22日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
 エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン

 SACD-hybrid
 DSDマルチチャンネル・ステレオ

収録曲   

  • 01. Symphony no 6 in A minor "Tragic"
  • 02. Symphony no 6 in A minor "Tragic"
  • 03. Symphony no 6 in A minor "Tragic"
  • 04. Symphony no 6 in A minor "Tragic"

総合評価

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一筆書きしたマーラー テンポは適切 マー...

投稿日:2018/07/10 (火)

一筆書きしたマーラー テンポは適切 マーラー自身が指揮してもこうだったはず マーラーはロマン主義者でも耽美主義者でもない センチメンタリストではあってもナルシストではない 神秘主義性はあるものの自然主義者だったと言っていいと思う 過ぎ去る時間や消え去った事象に拘泥する人ではない こう云う人は合理主義者であり自己を客観視できるから 音楽のテンポに停滞や情趣の倦怠を嫌う 駆け抜ける”悲劇”こそ美しい 形而上音楽を形而下で眺めているからテンポが落ちる めそめそと泣き言のように歌う この悲しみはもうマーラー個人を超えている 生きることは”悲劇”だ そして”喜劇”でもある 過ぎ去る現実を水平に見て疾り抜ける それが人生だとマーラーは悟ったのだ そしてゲルギエフは見抜いたのだ マーラーの普遍性はここにあると 何も絵空事をまくしたてているのではない 様々な評伝を読みスコアを読めば見えることだ 誰にでも だからこの演奏に感化された人が大勢いるのだ もしまだなら あなたも如何 

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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マーラーの交響曲では第6番が最も好きです...

投稿日:2011/02/08 (火)

マーラーの交響曲では第6番が最も好きです。今まで聴いた演奏のなかではバースタイン&ニューヨークフィル盤が最高でしたが、このゲルギエフ盤はそれに迫る魅力があり、録音では勝っています。ゲルギエフの演奏は大指揮者としての期待がユーザー側に大きいあまり期待はずれになることも多いのですが、マーラーの第6番では期待を超えました。

テリーヌ さん | 大阪府 | 不明

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ゲルギエフとLSOの演奏は基本バービカンホ...

投稿日:2010/10/23 (土)

ゲルギエフとLSOの演奏は基本バービカンホールで行われているということで、録音自体はいいのですが2ch再生には期待しない方が無難です。ホールトーンや中音域の充実を考えますと、やはりマルチで聴くと最も良い効果が出ると言っていいでしょう。さてこの演奏ですが、一枚に収まるテンポの速さということで恐る恐る聴いてみた演奏でした。が、結果はいい意味で裏切られました!蓋を開けてみれば、気を衒い過ぎた演奏、というわけではありませんでした。が、ゲルギエフらしさが出ている魅力的な演奏です。特にらしさが出ているのはアンダンテ楽章であると思います。彼がチャイコの悲愴第一楽章第二主題で魅せる敢えての早いテンポ配分や強弱などの感情的な表現が、他の指揮者ではなし得なかった感動性に見事にマッチしているのです。他の方の指摘もあります通り終楽章のスリル感も堪りませんが、私はこの演奏で真に素晴らしいのは中間楽章であると思います。ゲルギエフのヒステリー性は、長調に切り替わり楽想自体は明るくなったときに突如現れ、暗い影を落としていきます。LSOも、さすがのヴィルトゥオーゾ振りを見せてくれています。本当に、ゲルギエフは当たり外れが激しいから、期待しちゃうんでしょうね…笑。

Seiru さん | 千葉県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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