CD 輸入盤

交響曲第2番『復活』〜2台ピアノ8手版 カッティング、ターナー、エマーソン、ケリー

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MR301144
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Australia
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


世界初録音! ピアノ2台、4人のピアニストによるマーラーの『復活』

マーラーの交響曲のピアノ編曲版はこれまでにいくつかリリースされてきましたが、今回は第2番『復活』を4人のピアニストの演奏のために編曲したヴァージョンの登場です。
 これはマーラーの楽譜出版で有名なウィーンのUNIVERSALからの出版100周年を記念してリリースされるものです。

【オーケストラ作品のピアノ編曲】
20世紀初頭までの作曲家は、交響曲などの大きな編成の作品を書き上げたときに、大金の必要なオーケストラを雇わずとも、ピアノで自作を発表できるよう編曲しておくことが多々ありました。ブルックナーやマーラーなどは友人がその編曲をおこなう場合が多く、また発表の場を設けるよう協力してもいたようで、マーラー自身がブルックナーの交響曲第3番を編曲した例などもあります。
 ちなみにマーラーとブルックナーの場合は、原曲の編成や構成が大掛かりなので、編曲の際、腕二本では足らず、一つのピアノに2人の奏者という、4手の形がよく採用されていましたが、今回のヴァージョンはその倍の8手というのですから驚かされます。

【『復活』の編曲】
『復活』の最初のピアノ編曲は、声楽も交えたヴァージョンで、全曲初演に先んじてフリードリヒ・ホフマイスター社から出版されていたヘルマン・ベーン版です。
 その後、ヨゼフ・ヴァインベルガー社から、『巨人』と『復活』のピアノ4手編曲版が出版されることになった際、マーラーがその編曲作業を任せたのは、当時彼のもとで働いていた20歳のブルーノ・ワルターでした。
 作曲も勉強し、ピアノもうまかったワルターは、マーラーの期待にこたえるべく真摯に仕事をこなし、両曲は1899年に出版されています。
 そのワルター編曲版と同じ年に、オーストリアの作曲家でピアニストのハインリヒ・フォン・ボックレット[1850-1926]が編曲したのが、この4人のピアニストのためのヴァージョンですが、ウニフェアザール社から出版されたのは1914年のことでした。

【4人のピアニストによる『復活』】
ヘルマン・ベーン版は声楽+2台ピアノ、ワルター版は連弾による1台ピアノでの演奏でしたが、このボックレット版は、2組の連弾による2台ピアノでの演奏ということで、ダイナミックレンジが最大化され、また、管弦楽・合唱・独唱・バンダというそれぞれのセクションの移行にも細心の工夫が成されているため、巨大ピアノ曲としても楽しめる仕上がりになっているのが注目されるところです。
 連弾が2組ということで、アンサンブルの精度など技術的な要求度も高くなってしまうのが難点ともいえる8手版ですが、今回の録音では、ふだんピアノ・デュオで活躍しているブライアリー・カッティングとアンジェラ・ターナーを中心にピアニストを揃えているため、演奏の仕上がりは上々なものとなっていますし、入念なセッション録音のため、直接音と間接音のバランスもよく、低域は豊かで迫力があり、中域、高域もしっかりと響いて、多くの音の絡みを克明に描き出しています。(HMV)

【収録情報】
● マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』(ハインリヒ・フォン・ボックレット編、2台ピアノ8手版)

 ブライアリー・カッティング(ピアノ)
 アンジェラ・ターナー(ピアノ)
 スティーヴン・エマーソン(ピアノ)
 スチュワート・ケリー(ピアノ)

 録音時期:2012年2月13-15日
 録音場所:オーストラリア、クイーンズランド、コンセルヴァトリウム・シアター
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 使用楽器:Steinway Model D

収録曲   

  • 01. First Movement, Allegro Maestoso. Mit Durchaus Ernstem Und Feierlichem Ausdruck
  • 02. Sehr Langsam Beginnend
  • 03. Langsam Und Feierlich, Im Tempo Des Trauermarsches
  • 04. Second Movement, Andante Moderato. Sehr Gemchlich
  • 05. Tempo 1
  • 06. Third Movement. Scherzo: In Ruhig Flie゚ender Bewegung
  • 07. Fourth Movement. Urlicht, Sehr Feierlich, Aber Schlicht
  • 08. Etwas Bewegter
  • 09. Fifth Movement, Im Tempo Des Scherzos
  • 10. Choralmssig
  • 11. Choralmssig
  • 12. Zeitmaass Wie An Der Vorhergegangenen Parallelstelle
  • 13. Sehr Langsam Und Gedehnt
  • 14. Langsam Misterioso
  • 15. Etwas Bewegter

ユーザーレビュー

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交響曲のピアノ編曲版についてもともと興味...

投稿日:2014/11/23 (日)

交響曲のピアノ編曲版についてもともと興味があり、ブラームスやショスタコビッチなどもよく聴きます。ちなみにマーラーの作品だと「巨人」(岡城千歳さんのソロ版)を聴いたことがあります。この「復活」は8手版で迫力があり、録音・演奏ともに優れていて、愛聴盤になっています。今後発売を要望するとすれば「第6番」(ユーチューブで聴いたことがあります)のCD化を期待します。

テリーヌ さん | 大阪府 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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