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【中古:盤質A】 交響曲第7番『夜の歌』、第8番『千人の交響曲』、第9番 ロリン・マゼール&フィルハーモニア管弦楽団(6CD)

マーラー(1860-1911)

中古情報

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A
特記事項
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帯付 (但し、状態不良)
コメント
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帯破れ、ケースすれ
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基本情報

ジャンル
カタログNo
SIGCD362
レーベル
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)


マーラー交響曲第7番『夜の歌』、第8番『千人の交響曲』、第9番
ロリン・マゼール&フィルハーモニア管弦楽団


マゼール&フィルハーモニア管弦楽団のマーラー第3弾。このシリーズは、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでライヴ録音されていますが、余計な加工をしていないせいか、音質が非常に良いのが特徴で、第1弾と第2弾では個々の楽器の質感までがかなりのクオリティで収められていました。特に第3番では切れの良い高域、凄みのある低域により、リアルでダイナミックな演奏の魅力がビシビシ伝わってきたのが印象的でした。
 今回はマゼール晩年の様式にふさわしいマーラー後期の傑作、交響曲第7番『夜の歌』、第8番『千人の交響曲』、第9番の3曲ということで、ディテール情報の徹底した掘り起こしのもたらす奥深い解釈にも期待ができそうです。

【フィルハーモニア管弦楽団のマーラー】
フィルハーモニア管弦楽団は、マーラーの弟子だったクレンペラーと関わりが深かったこともあってか、マーラー演奏の実績も豊富であり、これまでにCD化されたものには、クレンペラー(第2・4・7・9番・大地の歌)のほか、バルビローリ(第5・6番)、ゴルトシュミット(第10番完成版)、ウィン・モリス(第1番・第10番完成版)、ホーレンシュタイン(第7番)、クレツキ(第4番・大地の歌)、ザンデルリング(第9番)、シノーポリ(全集)のほか、最近ではサロネン(第6・9番)、マッケラス(第4番)、ザンダー(第1・2・3・4・5・6・9番)など数多くの録音がありました。
 それらを聴くと、実に様々な個性の指揮者の要求に柔軟に対応し、消化してきたのがフィルハーモニア管弦楽団のマーラー演奏の伝統といえると思えますが、今回登場するマゼールは、クレンペラーと交流があり、マーラー解釈についても教えを受けていたので、その意味ではフィルハーモニアのマーラー伝統の源流に直結した演奏と言えるのかも知れません。(HMV)

【収録情報】
マーラー:
● 交響曲第7番ホ短調『夜の歌』
● 交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』
● 交響曲第9番ニ長調


【第8番のソリスト、コーラス】
 サリー・マシューズ(ソプラノ)
 アイリッシュ・タイナン(ソプラノ)
 サラ・タイナン(メゾ・ソプラノ)
 サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)
 アン=マリーオーウェンス(アルト)
 シュテファン・フィンケ(テノール)
 マーク・ストーン(バリトン)
 スティーヴン・ガッド(バス)
 フィルハーモニア・ヴォイセズ
 BBC交響合唱団
 フィルハーモニア合唱団
 イートン・カレッジ・チャペル少年合唱団

 フィルハーモニア管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)

 録音時期:2011年5月、10月
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)  録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

収録曲   

  • 01. Langsam (Adagio). Allegro Con Fuoco - Philharmonia Orchestra
  • 02. Nachtmusik. Allegro Moderato - Philharmonia Orchestra
  • 03. Scherzo. Schattenhaft - Philharmonia Orchestra
  • 04. Nachtmusik. Andante Amoroso - Philharmonia Orchestra
  • 05. Rondo-Finale. Allegro Ordinario - Philharmonia Orchestra
  • 06. Veni Creator Spiritus - Various Performers
  • 07. Imple Superna Gratia - Various Performers
  • 08. Infirma Nostri Corporis - Various Performers
  • 09. Accede Lumen - Various Performers
  • 10. Veni, Creator Spiritus - Various Performers
  • 11. Gloria Sit Patri Domino - Various Performers
  • 12. Poco Adagio - Various Performers
  • 13. Waldung, Sie Schwankt Heran - Various Performers
  • 14. Ewiger Wonnebrand - Various Performers
  • 15. Wie Felsenabgrund Mir Zu Fssen - Various Performers
  • 16. Gerettet Ist Das Edle Glied - Various Performers
  • 17. Und Bleibt Ein Erdenrest - Hier Ist Die Aussicht Frei - Various Performers
  • 18. Hchste Herrscherin Der Welt - Various Performers
  • 19. Dir, Der Unberhrbaren - Various Performers
  • 20. Bei Der Liebe - Various Performers
  • 21. Neige, Neige, Du Ohnegleiche - Various Performers
  • 22. Komm! Hebe Dich - Various Performers
  • 23. Blicket Auf Zum Retterblick - Various Performers
  • 24. Alles Vergngliche - Various Performers
  • 25. Andante Comodo - Philharmonia Orchestra
  • 26. Im Tempo Eines Gemachlichen Landlers. Etwas Tappisch Und Sehr Derb - Philharmonia Orchestra
  • 27. Rondo-Burleske. Allegro Assai. Sehr Trotzig - Philharmonia Orchestra
  • 28. Adagio. Sehr Langsam Und Noch Zurckhaltend - Philharmonia Orchestra

総合評価

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マゼールは、すごい『第九』を遺してくれた...

投稿日:2021/01/01 (金)

マゼールは、すごい『第九』を遺してくれた。2011年10月1日のロイヤル・フェスティヴァル・ホールにおけるライヴ録音は、極端にテンポが遅い演奏である。マゼールの指揮に応えて、フィルハーモニア管弦楽団はプロフェッショナルの矜恃を存分に発揮している。特に第1楽章は、限界ともいえる遅いテンポでありながら、音楽的な緊張感がみなぎる見事な演奏である。総譜の冒頭には Andantecomodo の指定がある。しかし、第1楽章は、その内容のシリアスさゆえに、「気楽に(Comodo)」始められる音楽ではない。 現在までにリリースされている『第九』のレコードは、すでに200種類を超えている。全レコードの第1楽章の演奏時間の平均値は27分41秒で、標準偏差σは2分15秒である。(未聴盤があるため若干の誤差はご容赦を)第1楽章の遅いテンポの演奏は、ブーレーズ指揮・BBC交響楽団の1971年の録音(32分16秒)や、シノーポリ指揮・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の1997年の録音(32分57秒)が有名である。(ちなみに最も速いテンポの演奏は、シェルヘン指揮・ウィーン交響楽団の年の録音(21分06秒)である。)2011年のマゼール・フィルハーモニア管弦楽団の演奏時間は35分38秒であり、平均値から3σを越える遅さである。第1楽章冒頭の第107小節までの呈示部については、全レコードの演奏時間の平均値は6分31秒で、標準偏差σは42秒である。 マゼールは、呈示部の演奏に9分20秒をかけており、平均値から4σを越える、驚くべき遅さである。特に第46小節 (04:15) のリタルダンドがかかったフォルティシモの盛り上がりは圧倒的だ。以降、第79小節までの主要主題の展開部も、たっぷりと3分13秒をかけて演奏している。遅いテンポでありながら弛緩することなく、オーケストラの各パートは美しい音色で正確なアンサンブルを奏でている。その雄大さは感動的である。 マーラーの『第九』は、二十世紀初頭に、伝統的な調性の崩壊を予感させた。作曲されてから100年が過ぎた現代に生きる私たちの心に、『第九』はますます切実に響いている。現代における『第九』の意味を、マゼールはこの演奏で示してくれたと、私は感じている。マゼールにとって最後になってしまった『第九』は、彼の多くの遺産の中でも、最も重要なひとつとなった。第7番・第8番も、秀演である。聴いていて、とても心地がよい。 マゼールは、私が好きな指揮者の一人である。(山下達郎氏も「Sun-Son」で、好きな指揮者としてマゼールとチェリビダッケをあげていた。)だが、私がマゼールの実演を聴いたのは、残念ながら一度のみ、1978年7月にフランス国立放送管弦楽団を率いて来日した時であった。曲目はベルリオーズの劇的交響曲『ロメオとジュリエット』全曲。遥か昔の夏の夜の思い出である。

宗仲 克己 さん | 東京都 | 不明

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数々の変貌と遍歴を遂げた天才、マゼールさ...

投稿日:2017/11/10 (金)

数々の変貌と遍歴を遂げた天才、マゼールさんの最後のチクルスは、マーラー、殆んど一発取りのライヴ、そんなことは日常茶飯事、反応素早いフィルハーモニア管、見事に応えて、流石に、チェリビダッケを彷彿とさせる超スローテンポでも、枯れる、緩むことなく、冷徹にも聴かせてくれる。お見事。合掌。

sunny さん | 兵庫県 | 不明

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第1集、第2集同様テンポの遅い演奏だが、今...

投稿日:2015/09/18 (金)

第1集、第2集同様テンポの遅い演奏だが、今回はそれがほぼ限界に近いものとなっている。チェリビダッケの晩年の演奏を思い出させるが、マゼールの場合は、このチクルスをたった1年で、大したリハーサルも取れないであろうフィルハーモニアと行い、弛緩も瑕疵もない演奏を成し遂げたという点で驚かざるを得ない。同時期に同じロンドンでチクルスを行ったゲルギエフ/ロンドン響と比べ、表現の練り上げ度、オケのコンディション、合唱のコントロール、更には録音まではるかに上のレベルであることは、指揮者としての「格」の差というしかないだろう。ゲルギエフは既に賞味期限切れ感が強いが、彼に限らず楽壇登場から10年ほどは魅力一杯だった音楽家がその後つまらない存在になってしまう例がどれほど多いことか。その中でマゼールは。好みこそあれ、常にインパクトある演奏で関心を集め、ルーティンに陥らず生涯を全うした人であった。特に今回の3曲は、各モチーフを丁寧に扱い、とてつもない遅さにも拘らず、自然さと不思議な透明さを失わない至芸を披露しており、彼の芸術が次の次元に入ったことを感じさせるものである。この先を聴ける機会が失われた損失の大きさを痛感する。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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