マーティン・ファクラー

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権力者とメディアが対立する新時代 ファクトよりフェイクニュースが人を動かす時代のジャーナリズム 詩想社新書

マーティン・ファクラー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784908170140
ISBN 10 : 4908170142
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
220p;18

内容詳細

権力者たちが平気でウソをつき、露骨にメディアをコントロールしようとするいま、私たちはどのように「真実」を見極め、情報を得ればいいのか。ニューヨーク・タイムズ前東京支局長で、日米の報道現場を熟知した著者が、権力者とメディアの闘いの最前線を明かし、これからのメディアリテラシーを説く。

目次 : 第1章 「フェイクニュース時代」のアメリカメディアの変質(大手メディアとの対立をあおることでトランプは大統領になった/ 自分に都合のいい「フェイクニュース」を発信し続けるサイトの実態 ほか)/ 第2章 トランプと既存メディア、激化する闘いの真相(大手メディア対オルト・メディアの対立軸/ 対立しているように見えて、実はメディア操作に長けたトランプ ほか)/ 第3章 トランプ政治はどこへ向かうのか(没落するアメリカの中産階級が抱える不満/ メディアを含めた既得権層への敵意をあおるトランプ ほか)/ 第4章 安倍とトランプ、「メディアへの敵意」という共通点(「アメ」を与えてメディアをコントロールした安倍政権/ 自分に批判的なメディアを「国家の敵」として貶める戦略 ほか)/ 第5章 メディアと権力者の未来はどうなるか(メディアへの不信が招くポスト真実の時代/ SNSの信頼性を取り戻そうとする新しい動き ほか)

【著者紹介】
マーティン・ファクラー : 1966年、アメリカ合衆国アイオワ州生まれ。前ニューヨーク・タイムズ東京支局長。イリノイ大学でジャーナリズムの修士号、カリフォルニア大学バークレー校で歴史学の修士号を取得。96年からブルームバーグ東京支局、AP通信社ニューヨーク本社、東京支局、北京支局、上海支局で記者として活躍。ウォール・ストリート・ジャーナル東京支局を経て、05年、ニューヨーク・タイムズ東京支局記者となる。09年2月より15年7月まで東京支局長。12年、3・11にまつわる一連の報道に関わった自身を含む東京スタッフは、ピューリッツァー賞国際報道部門のファイナリスト(次点)に選出された。一般財団法人日本再建イニシアティブ主任研究員兼ジャーナリスト・イン・レジデンスに転出。20年近く日本でジャーナリスト活動を続け、日本語での読み書き、インタビューもこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たまきら さん

    読み友さんの感想を読んで。2018年出版当時に読みたかった。60年代アメリカ生まれ、長年東京で記事を書いていた著者の文章は日米両方の問題点を冷静に描写している。そしてアメリカの取り返しのつかない「終わってしまった」状況の描写には肝が冷える。だって…日本はそこへ向け一心不乱にお追随中だからだ。この「終わっちゃう前に回収できるだけ回収しておこう」感は、なんなんだろう。アメリカは大変なことになっている。日本にはまだ引き返せる余地がある。それがこの著者の言いたいことだと思うが、私はそこまで楽観的にはなれない。

  • Isamash さん

    ニューヨーク・タイムズ前東京支局長のマーティン・ファクラー(イリノイ大ジャーナリズム修士、カリフォルニア大歴史学修士、ブルームバーグ、AP通信、ウオールストリートジャーナル)2018年出版著書(日本語)。トランプ政権時の米国ジャーナリズムの変化を紹介。米国でも事実よりもストーリー重視のメディアが多数登場したとか。その中で調査報道に再度力を入れたニューヨークタイムズとワシントンポストという構図が興味深い。日本と違い、メディア各々で路線の違いはあるが、いざとなったらジャーナリスト達が協力して権力と闘うらしい。

  • なななな さん

    作者は66年米国生まれの記者とのことで、日本に関してはもう少し突っ込んでほしかったような気もしますが、大筋においては、「おっしゃる通り」。振り返ってみると時代の転換点だったという話をよく聞きますが、まさにここ数年はそうなんでしょう。日本国内で、5年後に信頼されるMSMのベスト5はどうなっているでしょうか?

  • Holger さん

    トランプ大統領や安倍首相の支持層に、「既存メディアは嘘つき。フェイクニュースを垂れ流すプロパガンダ」と主張して、TwitterなどSNSにて、自分にとって耳障りの良い、事実ではないストーリーを拡散する人たちがいる。日本のネトウヨ的な存在として、アメリカのオルタ(オルタナティブ)ライトが挙げられる。彼らの登場は、グローバリズムやネオリベにより生活レベルの下がった白人男性たちの不満をすくいあげ、トランプ大統領誕生の要因となった。SNSでは自分の意見に似た(好ましい)意見に囲われる状況が生まれやすい。危険だ。

  • 武井 康則 さん

    権力者にとってジャーナリストはうるさい存在だろう。大衆がメディアを信じられなくなった今、絶好の機会と権力は敵意をむき出しにし、圧力を加えてくる。1〜3章でアメリカ、トランプ政権下での各メディアの様子を語るが、各段3,4ページなのでコラム、読み物風で深みがない。面白いのは4章の終わりから5章、色々問題はあるが、日本の現状について。政治家からの圧力にアメリカのジャーナリストは立場を越えて団結し対抗するが、サラリーマンである日本のジャーナリストは違う立場が攻撃されると一緒になって攻撃する情けなさを批判している。

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