壁抜け男 異色作家短篇集

マルセル・エーメ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152087867
ISBN 10 : 4152087862
フォーマット
出版社
発行年月
2007年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,268p

内容詳細

ある日突然、自分に壁抜け能力が備わったら、あなたはどうするか。平凡な中年男のどたばたを描く表題作をはじめ、奇想天外かつ痛快無比な物語を紡ぐファンタジストの傑作7篇。ほのぼのとした、心温まる作品集。

【著者紹介】
マルセル・エイメ : 1902‐1967。フランス、ブルゴーニュ地方ヨンヌ県ジョアニー生まれ。20歳でパリに出て、さまざまな職業を経験。1933年の『緑の牝馬』が映画化され決定的な名声を得た。その後は、作家として、また劇作家として高く評価された

中村真一郎 : 1918‐1997。東京で生まれ、静岡県で育つ。東京帝国大学仏文科卒。戦後文学の旗手の一人として活躍する一方、海外ミステリへの造詣も深く『深夜の散歩』(福永武彦・丸谷才一と共著)を著しまた映画「モスラ」の原作者としても知られる。毎日出版文化賞、谷崎潤一郎賞、読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • aquamarine さん

    ずっと気になっていた「壁抜け男」。とにかくすごいインパクトです。どうなるのか期待しながら読み進めたその先は・・・思いがけず寂しいラストが待っていました。表題作以外では「カード」「よい絵」「サビーヌたち」が特に印象的でしたが、他の収録作も含めてみんなラストに違った余韻を運んできてくれるのです。そのため奇妙な味ばかりの短編集でもいろいろな種類のお話を読んだように楽しむことができました。また時を経て読み返してみたい本です。収録は他に「パリ横断」「パリのぶどう酒」「七里のくつ」

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    表題作は痛快でありながらもラストが物悲しいですね。「サビーヌ」もよく、懲りないなという気持ちと「パリのブドウ酒」の帰結に開いた口がこのことを言うのだろう(笑)「七里の靴」のすったもんだのあげくの締めくくりがメルヘンチック且つ可愛くて好きです^^

  • **くま** さん

    スティーヴン・キングがオススメ本として挙げていたので読みました。結構有名な本ですよね、私もなんとなく存在は知ってました。ちなみにメイドインフランス。実際読んでみて、これアイディア短編好きな方はぜひ読んだほうがいい!と思いました。発想がやたら自由で素晴らしいんです。例えば「よい絵」は見るだけで栄養が得られる、食事いらずで満腹に健康になれる絵の話。「サビーヌたち」はなぜか無限に分身できる若くて惚れっぽい美女が、世界中に自分の7万人近い(!)分身を作り、それぞれ結婚したり恋人作ったりと大いに自由恋愛を楽しむ話。

  • azimuth さん

    一行目で度胆を抜かれて物語世界にぐいと引きずり込まれる。短編としてはこれって理想形のひとつ。ちょっとだらけるものもないではないけど、発想が面白すぎるのでほとんど気にならない。特に「よい絵」は、いったいどこから着想を得たのか本人に訊いてみたい。奇抜な発想はともかくも優雅で上品な感じとイメージを構築しつつあったところで「パリのぶどう酒」はひどい(笑)「サビーヌたち」は予想したのとまったく違うラストで衝撃だった。まあともかく、選り抜きの短編集でありました。

  • きりぱい さん

    これは面白い!「壁抜け男」が目当てだったけれど、他も全部面白い。壁抜け男の短かさと結末は印象的だけれど、「カード」もSF的で何とも言えないし、「よい絵」は発想とパリの空気も含めてとても好み。「パリ横断」なんてバイオレンスホラーみたいなムードが、あっ!と。「サビーヌたち」は惚れっぽさに呆れつつ面白くてしょうがなく、「パリのぶどう酒」はぶどう酒ぎらいの話が気がついたら怖いことに!「七里の靴」はいい話だ〜、もうラストがね!奇抜で悲惨だったりもするのに、人間味もあって充実の短編集でした。

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