マルコ・イアコボーニ

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ミラーニューロンの発見 「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 ハヤカワ・ノンフィクション文庫

マルコ・イアコボーニ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150503741
ISBN 10 : 4150503745
フォーマット
出版社
発行年月
2011年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
368p;16

内容詳細

「生物学におけるDNAの発見に匹敵する」と称されるミラーニューロンは、サルで発見された、他者の行動を見たときにも自分が行動しているかのような反応を示す脳神経細胞。この細胞はヒトにおいて、他者が感じることへの共感能力や自己意識形成といった、じつに重要な側面を制御しているという。ミラーニューロン研究の第一人者自らが、驚くべき脳撮像実験などの詳細を紹介しつつ、その意義を解説する。

目次 : 第1章 サルの「猿真似」/ 第2章 サイモン・セッズ/ 第3章 言葉をつかみとる/ 第4章 私を見て、私を感じて/ 第5章 自分に向きあう/ 第6章 壊れた鏡/ 第7章 スーパーミラーとワイヤーの効用/ 第8章 悪玉と卑劣漢―暴力と薬物中毒/ 第9章 好みのミラーリング/ 第10章 ニューロポリティクス/ 第11章 実存主義神経科学と社会

【著者紹介】
マルコ・イアコボーニ : イタリア生まれの神経学者。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)デイヴィッド・ゲフィン医科大学院の精神医学・行動科学教授。同大のアーマンソン=ラブレース脳機能マッピングセンターを拠点とし、独創的な脳撮像実験を駆使してミラーニューロン研究をリードする、この分野の世界的権威

塩原通緒 : 翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    ヒトが他人の心や行動の意図を理解できる。それはホントはすごいこと。だが、哲学的にはずっと謎であり続けてきた。共感の心理ばかりは、コギト・エルゴ・スムのデカルト理論からは、永遠に理解不能だろう。生後間もないころから、赤ん坊は親の真似をする。親の表情を読む。むしろ、そうした間主観性の実態から始めないと、隘路に陥るのは当然なのである。ミラーニューロン(物真似細胞)、つまり「他者が感じることへの共感能力や自己意識形成といった、じつに重要な側面を制御しているという」神経細胞の発見は、今後の応用も期待できそう。推奨!

  • ノコギリマン さん

    読了。他者の行動を模倣し、シミュレーションすることでその意図を汲み取ることができるミラーニューロンについての本。模倣暴力や選択盲などといった例を挙げて、ぼくたちがなんとなくあるんだろうなー、と思っている「自我」というものの存在がかなり曖昧だと指摘。他者の存在が自己を規定する要なのだとも著者は言う。畢竟、「自我」というものは社会構成員としての自分の立ち位置やその周りの環境によって左右される程度のものだということか。本書でも触れられているとおり、哲学の実存主義を神経科学の方面からのアプローチで捕捉強化している

  • ばんだねいっぺい さん

    これは、時を置いて、再読したい一冊。学ぶは、まね(真似)ぶというが、人間の模倣学習の神経メカニズムを探る内容。おばあさん細胞は、衝撃だった。個人別ファイルを保有しているとは衝撃だった。発達障がいとの関わりやミラーリングと同調圧力の関係性など、実生活のヒントになることが満載だ。好きこそもののの根本も教えてくれる。

  • エル・トポ さん

    真似ることによって共感することを学んでいく、人は他人を通して自我を確立していく、という事実は面白かった。だが、やはりハヤカワ、みすず書房のようにはいかない。幼少期に見た暴力的映像が成人してからの犯罪を触発させるという実験、データはどのようにして取ったのか?他の要因は除外したのか?それは人道的に許される物なのか?具体的方法も数値も明らかにせずに結論のみを提示するというのは、あまりにも科学的ではなく、初めに結論ありきで書かれた物という印象。好みの女性の顔についての実験はイタリア人らしくて笑えた。

  • 太鼓 さん

    すごい面白かったです。今まで読んだ脳科学の本が本書でつながっていくような感覚に囚われました。ミラーニューロンというのは、人が他人の行動や表情を真似することで、行動を学んだり感情を知覚したりするときに活性化する神経です。言語はミラーニューロンが人の手振りや身振りを真似することから生まれたという仮説が出てきます。もちろん仮説です。でも、ニカラグア手話の成立過程を知ると、言語の成立とミラーニューロンには関係があるのではないかと考えてしまいます。

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