マリピエロ、ジャン・フランチェスコ(1882-1973)

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CD 輸入盤

ピアノ作品集 リム・リラ

マリピエロ、ジャン・フランチェスコ(1882-1973)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8572517
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

マリピエロ:ピアノ作品集 1909〜1921

最近、ようやく復興の兆しが見えてきたイタリアの作曲家ジャン・フランチェスコ・マリピエロ。このアルバムでは彼の青年期から壮年期にかけてのピアノ曲を聴くことができます。マリピエロ自身が記した友人への書き込みによると、彼はピアニストたちに対して、複雑な思いを抱いていたようで、彼らを「奇妙な敵」と呼びながらも、「何一つ悪意を抱いていない」など愛とも憎しみとも取れる言葉が書き連ねてあるのです。彼は作曲家としては珍しくピアノを正式に学んだことがなかったにもかかわらず(ヴァイオリンは6歳から演奏していた)、25歳のマリピエロによる最初の作品は『ピアノのための6つの小品』でした。以降も、彼は自身における「奇妙な敵」と戦い続け、驚くほどに華麗なテクニックを駆使し、時にはユニーク、あるいはシニカルな作品を書いていきます。
 1910年頃に書かれた『3つの古風な舞曲』はその親しみやすさから人気を獲得、また『秋の前奏曲』や『月に寄せる小詩集』は、イタリアの音楽雑誌の付録として出版され、この多彩で繊細な音楽はたくさんの聴衆から高く支持されたのです。しかしこの曲に見られる陰鬱さは、彼の後の作品をも覆う一種の暗さでもあるのかもしれません。1921年の『カルヴァルカーテ−乗り物』は「つかの間のアイデア」とされ、風変わりなユーモアに満たされています。まだまだ全容解明は難しそうなマリピエロのピアノ曲。少しずつでも楽しんでいただければと思います。(NAXOS)

【収録情報】
マリピエロ:
1. カルヴァルカーテ−乗り物 (1921)(扱いにくい/揺れる/炎のように)
2. 月に寄せる小詩集 (1909-10)(詠唱、重々しく/寂しげに、少しゆったりと/悲しく/早く/悲しげに(ほとんどリズムはなく)/非常に遅く/非常に興奮して)
3. 秋の前奏曲 (1914)
4. 3つの古風な舞曲 (c.1909-10)(シンフォニア・デル・シレンツィオからガヴォット/メヌエット/ジグ)
5. 共鳴 (1918)(穏やかに/流れるように/速すぎず/激しく、しかし速すぎず)

 リム・リラ(ピアノ)

 録音時期:2012年2月9-10日
 録音場所:カリフォルニア、ルーカス・フィルム Ltd、スカイウォーカー・サウンド
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 世界初録音(1,4)

内容詳細

マリピエロはレスピーギのちょっと年下で、イタリアでは希少な交響曲作曲家として有名な人だが、ピアノ曲集とは珍しい。ここでも「カルヴァルカーテ」と「3つの古風な舞曲」は世界初録音だそうな。新奇さはないが曲は総じて美しい。リム・リラは韓国出身で、その演奏はなかなか小気味よい。(T)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

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マリピエロの管弦楽作品(交響曲が核)はそ...

投稿日:2016/08/27 (土)

マリピエロの管弦楽作品(交響曲が核)はそれなりに聴く機会があるのですが、ピアノ曲は61歳にして初めて聴きました。部分的に不思議な響きがあって興味深いのですが、感動するほどの衝撃はありませんでした。

テリーヌ さん | 兵庫県 | 不明

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世界初録音の曲が混じっている。特別なもの...

投稿日:2016/05/02 (月)

世界初録音の曲が混じっている。特別なものではないが、いろいろな形でピアノの表現のあり方について考えさせられた。NAXOSはただ安い演奏と、売れ筋ではないがこういう特色のある作品をあえて取り上げたものがあり、後者に関していうなら録音芸術の世界において大変重要な役割を担っているレーベルだといえる。

saitaman さん | 埼玉県 | 不明

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