アリゾナ大学ウィンドアンサンブルによるマスランカの作品集。 代表作『交響曲第二番』と『ラウダムス・テ』『地獄の門』の三曲を収録。 『交響曲』は暴力的な音楽にアグレッシブな演奏で応えている。人によっては耐えられない？荒々しさのある演奏ですが、数多くある『二番』の録音の中でも一番好きな物です。 併録の個性的な二作品も同様に熱い演奏で楽しめた。宗教的な高まりと仄暗さの『ラウダムス・テ』と、サキソフォーンセクションをフューチャーし、ジャズを取り入れた格好良い『地獄の門』は好対照をなします。

マスランカ作品の待望のプロフェッショナルによる録音。 代表作の『子供の庭の夢』、『交響曲第四番』などスケールの大きい作品が収録。 『交響曲第四番』は初演者でもある、ダラスウィンドの指揮者ジャンキンによる緊張感の高い演奏。バッハのコラールをモティーフに取った歌にあふれた作品で、またクラシックのみならずジャズのイディオムや、多彩な打楽器、オルガンを加えた大編成の曲を、スリムな編成による透明感のある演奏で楽しめた。ややテンポが速過ぎて、スリリングな演奏になっている所もあるが。もはや入手困難になった？テキサス大学ウィンドアンサンブルとの初演盤と共に、この曲の決定盤と思います。 録音は沢山あるが、作品の難しさ、高度さについていっていないものが殆どでしたので嬉しい限りです。 併録の『子供の庭の夢』と『イン・メモリアム』も一聴の価値あり。