DVD 輸入盤

『タイス』全曲(日本語字幕付) ポーダ演出、ノセダ&トリノ・テアトロ・レッジョ、フリットリ、アタネリ、他(2008 ステレオ)

マスネ(1842-1912)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
101385
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

トリノ・テアトロ・レッジョ2008年
フリットリ/マスネ:『タイス』


アナトール・フランスの小説に基づくマスネのオペラ『タイス』は、劇中で奏される瞑想曲ばかりが有名で、全曲が上演されることはほとんどありません。実は内容は驚くほどに退廃的で、一人の舞姫(実は娼婦)のために町が没落してしまうことを心配した修道士が彼女を改心させようとして、自分が甘い罠に陥ってしまうという危ない話です。
 この上演にあたり演出から照明まで全てを担当するのがステファノ・ポーダ。ヨーロッパで一番注目されている演出家の一人です。19世紀のフランス文化に影響を及ぼした東洋趣味をうまく取り入れた幻想的な舞台からは一時たりとも目を離すことはできないでしょう。
 主役のタイスを歌うフリットリの肉感的な姿とふくよかな声にも魅了されてしまいます。アタナエル役のアタネリはグルジア共和国トビリシ生まれの気鋭のバリトン。以前はもっとふっくらしていましたがここではシャープな演技を見せてくれます。(ナクソス・ジャパン)

【収録情報】
・マスネ:歌劇『タイス』全曲
 タイス:バルバラ・フリットリ(S)
 アタナエル:ラド・アタネリ(Br)
 ニシアス:アレッサンドロ・リベラトーレ(T)
 パレモン:マウリツィオ・ロ・ピッコロ(B)
 アルビーヌ(尼僧院長):ナデシダ・セルドュク(Ms)
 クロビール(奴隷女):エレノーラ・ブラット(S)
 ミルタール(奴隷女):ケテヴァン・ケモキツェ(Ms)、他
 トリノ・テアトロ・レッジョ管弦楽団&合唱団
 ジャナンドレア・ノセダ(指揮)

 ステファノ・ポーダ(演出・装置・照明・コレオグラフィ)
 テツィアーノ・マンシーニ(映像監督)

 収録時期:2008年
 収録場所:トリノ、テアトロ・レッジョ
 収録方式:ライヴ
 収録時間:139分
 画面:カラー、16:9
 音声:ステレオ2.0、ドルビー・デジタル5.1 サラウンド
 字幕:英語・独語・仏語・西語・伊語・日本語
 NTSC
 Region All

ユーザーレビュー

総合評価

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大変に魅力的なオペラながら、なかなかに馴...

投稿日:2014/01/26 (日)

大変に魅力的なオペラながら、なかなかに馴染みがありませんので、このディスクのように日本語字幕があるのはまことにありがたき幸せ。さてこのトリノの上演、大変質の高いものではないかと思います。主役二人は熱演ですし、脇を固める歌手たちもいいのでは。何よりノセダ指揮するオケが特にいいかと思います。マスネの繊細優美なタッチをよく表現していて、美麗なる出来栄えです。演出はどうも思わせぶりな象徴主義といふ感じで、個人的にはあまり気に入りません。聖と俗、昇華と堕落、そういう二項対立をきっちりつけて、あとは登場人物たちの感情の揺れを歌手たちにきっちり演じさせればそれでいいんぢゃないかなあ、と思いました。それにしても、魅力的でかつ不思議な作品です。タイスとアタナエルの二重唱の部分は変形した「愛の二重唱」とでもいうべきもので、違う方向性を向きながらも近づいていこうとする内容の、何とも面白いもの。全曲最後の二人の歌は何度聞いても感動してしまいます。「天国なんて嘘だ!」とまで言い切ってしまうアタナエルの悲痛な嘆きは、心に「ずんっ!」ときます。さて、画質はとてもきれいで文句なし。音はやや中〜低域が薄い気もしますが、これはマスネのオーケストレーションや演奏者のバランス感覚によるもので、録音の不備ではありますまい。総じて、これはこれで良いソフトかと拝察します。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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大がかりな装置だが色調が全体にクールで、...

投稿日:2011/05/18 (水)

大がかりな装置だが色調が全体にクールで、ダンサー達は皆細身、主役二人の動きも少なく、いわば贅肉をそぎ落としている為、人間的な煩悩の苦しみの部分は後退していて、昇華へと向かう象徴的な表現に徹した仕上がりになっている。これに対して暖色系の色調のもとで、エヴァ・メイのチャーミングな肢体が存分に披露され、諭す筈のペルトゥージが次第に幻惑されタイスの虜になって行くが、やがて浄化されたタイスから救済されるというプロセスが、ピッツィ&ヴィオッティ盤では大変分かりやすく素直に共感を呼ぶものになっていた。知的な表現がお好みの方は本盤でしょうが、ごてごて衣装を身にまとい豪華=醜さが強調されたフリットリを見るのは、ファンとしてはかなり辛いものがありました。  

老マニア さん | 東京都 | 不明

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近年このオペラの上演が各地で相次いでいる...

投稿日:2009/09/07 (月)

近年このオペラの上演が各地で相次いでいるのは、キリスト教vs異教の文化摩擦というテーマ、しかもそれがキリスト教の勝利に終わらない、「霊」は「肉」に勝利し得ないというストーリーが、サイード著『オリエンタリズム』以後のヨーロッパ人にはアクチュアルに感じられるからだろうか。ローカル色のぬぐえなかったヴィオッティ指揮、ピッツィ演出に比べると、こちらは大がかりな装置に大勢の半裸のダンサー達を動員したスペクタクルな舞台。音楽の上ではやや弱い劇的緊張を派手な見た目で補完しようという演出の意図は成功している。フリットーリのタイスは歌唱としては申し分ない(体型がもっとスリムなら文句なしだが)。題名役以上に重要なアタナエルのアタネリも少し粗いが、力演。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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