交響曲第１番、『ラスベガスのメイヴィス』　マクスウェル・デイヴィス＆ＢＢＣフィル

マクスウェル・デイヴィス：交響曲第１番、ラスベガスのメイヴィス

1973年当時、豊かな自然に溢れたオークニー諸島に移住していたマクスウェル・デイヴィスは、ジョージ・マッカイ・ブラウンの詩に触発された小さな作品を構想します。この地の風景と、圧倒的な海の存在感を描くべく書かれた『ブラック・ペンテコスト』というその曲ができた時、作曲家自身も、これが大きな交響曲になるとは思ってもいなかったと言います。そのほぼ３年後、４つの楽章を持つ『交響曲第１番』として完成したこの作品には、彼らしい魔術的雰囲気と、混沌とした風景がないまぜとなった創造性に満ちた音楽が溢れています。マクスウェル・デイヴィス自身は「シベリウスの５番の和音で終わる」と説明していますが、その面影が聞き取れるでしょうか。
　『ラスベガスのメイヴィス』は1995年、彼が自作を演奏するためにアメリカを訪れた時の印象を描いたもの。メイヴィスとは彼の名前をコンピューターに登録する際、この短縮形の方が都合が良かったからだそうです。（NAXOS）

【収録情報】
マクスウェル・デイヴィス：
1.　交響曲第1番（1976）
2.　ラスベガスのメイヴィス（1997）

　BBCフィルハーモニー管弦楽団
　ピーター・マクスウェル・デイヴィス（指揮）

　録音時期：1994年12月（1）、1997年7月（1）
　録音場所：マンチェスター、ニュー・ブロードキャスティング・ハウス、スタジオ7
　録音方式：デジタル（セッション）
　原盤：Collins Classics