マイクル・ビショップ

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誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?

マイクル・ビショップ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784336060624
ISBN 10 : 4336060622
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
444p;20

内容詳細

アメリカ南部ジョージアの小さな町に住むスティーヴィ・クライは数年前夫を亡くし二人の子どもを養うためフリーランスライターとして生計をたてていた。ある日愛用する電動タイプライターが故障し、修理から戻ってくると、なんとひとりでに文章を打ち始めた!妄想か、現実か?その文章はスティーヴィの不安と悪夢、欲望と恐怖を活写したものだった。それを読むうちに彼女は―そして読者も―現実と虚構の区別がつかなくなり…ネビュラ賞作家ビジョップによる異形のモダン・ホラーにして怒涛のメタ・ホラー・エンターテインメント!巻末に“30年後の作者あとがき”を収録。(1984年作)

【著者紹介】
マイクル・ビショップ : 1945年ネブラスカ州リンカーン生まれ。ジョージア大学卒業後、空軍士官学校で英文学を教えながら70年短篇“Pinon Fall”でデビュー、75年に処女長篇A Funeral for the Eyes of Fireを刊行。81年「胎動」で、82年にはNo Enemy But Timeでネビュラ賞を受賞。79年作『樹海伝説』は異星文化人類学SFの傑作として名高い

小野田和子 : 1951年生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    モダンホラーのパロディ、メタホラー。タイプライターが修理から戻ってくると勝手に文章を紡ぎ出し…というストーリーはホラーとしてはオーソドックスだが、本作の上手いのはそれが混乱をもたらしている所。最初は警戒しつつ読んでいたんだけど、見事に騙されてしまう部分も多々あり。メタというと第四の壁を越えるものとばかり思っていたけど、ラストこういう形で混乱をもたらすのもあるんだなあ。パロディの部分は正直よくわからず。キングのパロディは何となく表層をなぞっただけみたいな気もするし。後、猿が極めて不気味でいい味を出していた。

  • かわうそ さん

    修理してもらったタイプライターが勝手に文章を書き出すところから始まるメタホラー。タイプライター作成の章が現実のふりをして挿入されてくるあたりは想定の範囲内だけど、そこからさらにメタ度が加速する怒涛の展開は読み応え抜群。面白かった。

  • きゅー さん

    スティーヴィの使っていたタイプライターが壊れてしまった。やむなく修理したタイプライターが夜中に勝手に文字を打ち、彼女の生活を記述し始めた。著者によれば本作は「ホラー小説のパロディ兼風刺作品を狙って書いた」そうで、そのように言われると納得する。確かに本格的なモダンホラーとどこかちょっと雰囲気が違う。しかし決して物語が面白くないわけでは無い。記憶が混濁し、日常と悪夢が混ざり合う様子などは真に迫っており、所々で何気なく交じる嘘の真偽を確かめるために、ページを戻って確認するなどなかなか楽しい時間だった。

  • ヴィオラ さん

    キング非推薦と言いながら、なかなかのキング風ホラーっぷり。嫌よ嫌よも好きのうちって事?w 作中作と、作中の現実がごちゃ混ぜになる辺りは、結構楽しいんだけど、第4の壁を越えてくるようなメタメタな感じではないかも。メタで楽しみたいというなら、今ならもっと他に凄い作品がありそうw 日常のあらゆる事態が自分でコントロール出来なくなる怖さとか、誰かの決めたルールに縛られてしまう怖さとか、そういう事を考えてしまいました。自分が何処かの誰かに書かれた小説の登場人物なら、まず主役では無さそうですが(^_^;

  • GO-FEET さん

    「つまるところ『誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?』は小説家の小説、不安にとりつかれた作家の苦境――スランプの恐怖、駄作を書いてしまうのではないかという不安、創作者と創作物との複雑にもつれた関係、混乱していながら歓びに満ちあふれた胸中――を探索する小説である。」(ジャック・スレイ・ジュニア) いやぁ〜、面白い! ★★★★

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