ポール・アンダースン

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タウ・ゼロ 創元SF文庫

ポール・アンダースン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488638054
ISBN 10 : 4488638058
フォーマット
出版社
発行年月
1992年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,365p

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読書メーターレビュー

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  • absinthe さん

    面白い!物凄いイマジネーション。理詰めのSFに見えて人間模様にも力が入る。1G加速が事故で止められなくなった宇宙船。どんどん加速が続きウラシマ効果による時間膨張で外部宇宙との時間差が広がっていく。やがて宇宙船は光速に近づき、地球は滅び銀河は老化し宇宙はやがてビッグクランチを目指して収縮に。乗組員は宇宙の終焉と新宇宙の創造を見届けることになる。1970年の宇宙はやがて収縮するという現在のビッグバンとも異なる当時の最先端の考えに基づき書かれた壮大なドラマ。

  • ねりわさび さん

    1970年に書かれたハードSF小説。タウは相対性理論上の速度による時間遅延率という意味。光速に近づくことでタウはゼロになる。惑星探検中の宇宙船のエンジンが故障し、止めることもできず加速度を上げたまま船内時間の数週間で数十億光年の距離を放浪してしまう物語。つまり船外では地球時間で数十億年経ってしまう。船の乗組員たちは絶望の中、節度を重んじる派閥や享楽的な派閥などに別れながらも事態の収束へ奔走する。プロットが大変面白いのですぐに読み終えました。男女ともイケメンな描写なので実写化すると面白いのでは。

  • 鐵太郎 さん

    1970年に書かれた「近未来」SF。四半世紀ごしに再読。この時点での科学のありったけをこめて描かれたのは、暴走したバサード・ラムジェット推進の恒星探査船の物語です。彼らは事故によって減速手段を破壊され、加速し前進するしかなくなります。どうすればいいのか。仮になんらかの方法で減速用エンジンを修理できても、相対論的な速度がこれだけ大きくなれば、地球に帰還できても数千年、数万年、もしかして数億年未来かもしれない。彼らはこんな状況でどうしたのか。究極のハードSFといわれたのもむべなるかな。

  • ジンベエ親分 さん

    ハードSF祭り(笑)。「竜の卵」から間髪入れずに再読。減速装置が壊れたため、加速し続けるしかなくなった宇宙船の話。タウとは相対性理論に基づく、速度による時間の遅れ率のことだが、光速に近づくほどタウはゼロに近くなる。この話では、最終的に船内時間の数週間で実に数十億光年の距離を飛ぶようになる。つまり。船外では数十億年経っている!文学史上最大の大風呂敷(笑)。プロットの立脚点がほぼ相対性理論だけなので、「竜の卵」よりは敷居が低いかも。広げた風呂敷は巨大なので、脳みそが沸騰する感覚は保証付き。入手できるならぜひ!

  • 白義 さん

    極限まで加速し続ける宇宙船が、宇宙と異なる時間の流れを進む。宇宙船の中で普通に日常を過ごすだけで、外の宇宙では星々も死に絶えるほどの遙かなる時間が流れていく──ウラシマ効果というものを扱ったSFはいくつもあるが、本書は間違いなくその究極の到達点を描いた一冊。恒星間航行船に起きたアクシデント化での限界心理、特異な共同関係。息も詰まるような閉塞感と絶望の中、船の加速は止まらず、宇宙の景観も猛スピードで様変わりしていくドライブ感に、それを支える精緻な科学考証を詰め込むことで、仰天のヴィジョンに説得力を与えている

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