ペーター・ヴォールレーベン

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樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声

ペーター・ヴォールレーベン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152096876
ISBN 10 : 415209687X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
264p;19

内容詳細

春から初夏には、新緑に心を洗われ、秋には紅葉に目を奪われる。そして色鮮やかな花に癒され、新鮮な空気を与えてもらう。わたしたちは、樹木とともにあり、さまざまな恩恵を受けている。樹木は身近で尊い友人なのだ。しかし、どれだけ彼らのことを知っているだろうか?樹木たちは子供を教育し、コミュニケーションを取り合い、ときに助け合う。その一方で熾烈な縄張り争いをも繰り広げる。学習をし、音に反応し、数をかぞえる。動かないように思えるが、長い時間をかけて移動さえする―。ドイツで長年、森林の管理をしてきた著者が、豊かな経験で得た知恵と知識を伝える、樹木への愛に満ちた名著。世界的ベストセラーが待望の邦訳!樹木たちの密やかな生活の「真実」が明かされる。

目次 : 友情/ 木の言葉/ 社会福祉/ 愛の営み/ 木の宝くじ/ ゆっくり、ゆったり/ 木の作法/ 木の学校/ 力を合わせて/ 謎めいた水輸送〔ほか〕

【著者紹介】
ペーター・ヴォールレーベン : 1964年、ドイツのボンに生まれる。子供のころから自然に興味を持ち、大学で林業を専攻する。卒業後、20年以上ラインラント=プファルツ州営林署で働いたのち、フリーランスで森林の管理を始める。2015年に出版した『樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声』はドイツで70万部を超えるベストセラーを記録。34カ国に翻訳された。アメリカでもニューヨーク・タイムズ紙で絶賛され、ベストセラーとなった。2016年、さまざまなアウトドア活動を通じて、人々に森林と樹木のすばらしさに気づいてもらうため、“森林アカデミー”を開設した

長谷川圭 : ドイツ文学翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • やすらぎ🍀 さん

    樹木たちは助け合って大地を守っている。陽光に葉を最適に広げ、雨水を根元に溜める。潤いを保ち、朽ちては土に還り、森を支え続ける営みが、聳え立つ樹幹の流れや落葉の重なりからも見えてくる。森林管理官である著者の育ったドイツ憲法には「動物、植物、およびほかの生体を扱うときには、その生き物の尊厳を尊重しなければならない」と記されている。道端に咲く花も名前の知らない草も、大切な命。木の芳香に人はなぜか癒される。太古の記憶なのかもしれない。深森に眠る自然の声がまだたくさんあることだろう。知り得ないものは感じるしかない。

  • アキ さん

    「マザーツリー」に通じる内容。ドイツの営林署で働いていた時、樹木を商売の材料としか見ていなかったことに気づき、木の生態に注目するようになった。読み進めると、ブナの親木の元で若木の成長のために光をさえぎるのはなぜかを解き明かしたのがスザンヌ・シマードであると、やはり彼女の名前が出て来た。本書で、樹木が菌類(キノコ)と数百年前に同盟を結ぶことにした理由や、中央ヨーロッパにはもはや原生林は存在せず、森林の大半はブナ林であること、ドイツでは営林地の5%には今後一切の手を加えないことで意見が一致していることを知る。

  • ふう さん

    新聞の新刊紹介にあった「樹木は会話する」の言葉に惹かれて図書館にリクエスト。すぐに購入してくれました。ドイツの森林管理官である作者が、長年木と向き合い観察して発見したことを科学的な根拠をもとに教えてくれます。そのどれもが、森の豊かさと同じ。樹木たちの生き抜く仕組みや、森の知恵に感心させられることばかりです。ドイツでは「動物、植物、および他の生体を扱うときには、その生き物の尊厳を尊重しなければならない」と憲法に記されているとか。森を守ることが地球を守ることに繋がり、そこに生きる人間を守ることにも繋がります。

  • アナーキー靴下 さん

    ドイツの森林管理官による森エッセイ。以前読んだ『絵でわかる生態系のしくみ』にあった、「植物群落が最終的に極相と呼ばれる陰樹林に行きつく、というクレメンスの遷移説は支持を失い、変動の大きいダイナミックなものであるという個別説が一般的になった」の意味をようやく実感を持って理解できた。何故強そうな種(この本ならブナ)が森を制覇しないのか、そんな長年の疑問が氷解した。そもそも森自体、境界線は流動的で変化し続けているというイメージを持った。虫こぶはただの防御反応だと思っていたので虫によるプログラム書き換えとは驚き。

  • やいっち さん

    針葉樹と広葉樹の生き延びる戦略の違い、樹木たちの相互に競争しつつも協力し合う生存戦略。日本とは事情が違うのだろうが、それ以上に、朽ちて倒れた木々や、下生えの草が育たないだろう、あるいは木々を健康に育てるため、間伐材を処理しようとする、そんな計らいは反って森の木々には余計なお世話だという指摘など、驚くような指摘も多々。

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ペーター・ヴォールレーベン

1964年、ドイツのボンに生まれる。大学で林業を学び、20年以上、森林管理官として働いた経験をもつ。現在は、自ら設立した森林学校で、イベントや林業従事者向けのコンサルティングを行なうほか、世界各地で天然林の再生を促す活動を展開している

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