ペルト、アルヴォ(1935-)

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CD-R 輸入盤

ティンティナブリ〜合唱作品集 フィリップス&タリス・スコラーズ

ペルト、アルヴォ(1935-)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CDGIM049
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD-R
その他
:
輸入盤

商品説明


ティンティナブリ〜アルヴォ・ペルト:合唱作品集
ピーター・フィリップス&タリス・スコラーズ


2013年に特別なアニヴァーサリー「結成40周年」を迎え、新たな一歩を踏み出した究極のポリフォニー、タリス・スコラーズ。レコード・アカデミー賞に輝くなど大絶賛を浴びたジョン・タヴァナーの『ミサ・グロリア・ティビ・トリニタス』(CDGIM045)以来となるタリス・スコラーズの新譜はなんとアルヴォ・ペルトの合唱作品集!
 ペルトの宗教作品をルネサンスのポリフォニー音楽と並ぶ重要作品として位置付け、近年その音楽の演奏に情熱を注ぎ続けてきたタリス・スコラーズとピーター・フィリップス。1976年にペルト自身が確立した作曲技法である「ティンティナブリ」様式。この鐘を叩いた時に放散されるサウンドに由来する「ティンティナブリ」によるペルトの合唱作品とタリス・スコラーズの出会いは、まさに究極のポリフォニーの新境地!
 タリス・スコラーズ、エストニアの巨星アルヴォ・ペルトの合唱作品と共に、新たなるステージへ。

「ペルトの生誕80年に際して、彼の合唱作品を私たちの特別な視点で捉えたレコーディングをリリースできるというのは、大きな喜びである。インスピレーションに満ちた現代音楽を探す中で、私は彼に匹敵する人にはだれにも出会わなかったのである。」
〜ピーター・フィリップス〜 日本語訳:SOREL(東京エムプラス)

【収録情報】
ペルト:
● マニフィカトのための7つのアンティフォナ
● マニフィカト
● 彼は誰々の息子だった
● ヌンク・ディミッティス
● 石膏の壺をもつ女
● 皇帝への年貢
● わたしはまことのぶどうの木
● トリオディオン

 タリス・スコラーズ
 ピーター・フィリップス(指揮)

 録音時期:2014年1月
 録音場所:オックスフォード、モートン・カレッジ・チャペル
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
【アルヴォ・ペルト】
ペルトは1935年、人口百数十万人というバルトの小さな国エストニアに誕生。生まれた場所は13世紀にリヴォニア騎士団によって建設されたパイデという町です。当時のエストニアは独立宣言から17年を経たばかりの共和国でしたが、ペルトが5歳のときにはソ連軍の侵攻を受けて占領され、ソ連邦の一部に編入されてしまいます。
 ペルトはソ連支配下の社会体制の中でタリン音楽学校に学びますが、兵役によって中断、陸軍バンドでオーボエ演奏やサイドドラムを担当したのちに復学、1957年にはタリン音楽院に進んで作曲を勉強して頭角を現し、1961年、オラトリオ『世界の歩み』により、モスクワで開催された全ソ連青少年作曲コンクールで優勝しています。
 ペルトはまた、在学中からエストニア放送のレコーディング・エンジニアの仕事もおこない、1968年に作曲家として独立するまでその職務をこなしてもいました。彼の初期の作風は、ソ連作曲家のショスタコーヴィチやプロコフィエフだけでなく、バルトークからシェーンベルクの十二音技法まで消化した近現代的で前衛的な要素も加味されたもので、放送局勤務という海外情報の入りやすい条件もあったのか、在学中にすでにセリーなど西側の技法に基づく作品まで発表して物議を醸しています。
 しかし、1967年に初めて東方正教会の単旋聖歌を聴いて以来、ペルトはそうしたスタイルによる自身の活動に限界を感じるようになり、それらとは正反対の聖歌やグレゴリオ聖歌、中世、ルネサンス、バロックの宗教声楽曲などを研究すると同時に、宗教を探究し、ロシア正教会に深く関わるなどして、西洋音楽の原点回帰を目指し、独自の美を追求するようになります。
 作曲家として独立した1968年に発表された『クレド(信仰告白)』はペルトの新たな姿勢をコラージュ的に如実に示したものといえ、ネーメ・ヤルヴィによっておこなわれた初演は、表向き信仰を禁じていた当局の逆鱗に触れ、10年間の演奏禁止を宣告されてしまいます。
 そうしたこともあって、ペルトはソ連当局と芸術上の問題で対立しますが、1977年には先にソ連を出ていたクレーメルが、『タブラ・ラサ』をとりあげるなど国外でも注目を集めるようになり、1979年にはペルトも家族と共に国を出ることになります。
 ペルトはまずウィーンに移住して市民権を獲得、1982年からはベルリンを拠点に活動を展開すようになり、やがて、その音楽がECMレーベルを主催するマンフレート・アイヒャーの目にとまったことが、ペルトの名前が一躍有名になるきっかけとなりました。
 元ベルリン・フィルのコントラバス奏者で、その後ジャズのベーシストに転向、ほどなくECMレーベルを興したアイヒャーは、美しい音楽に関して凄い嗅覚の持ち主。
 ペルトの作品を気に入った彼は、1977年のクレーメルによる『タブラ・ラサ』のライヴ録音を中核とし、キース・ジャレット、デニス・ラッセル・デイヴィス、そしてベルリン・フィルの12人のチェリストたちによるレコーディングを集めて、アルバム「タブラ・ラサ」として1984年に発売、その独自の美しさを持った音楽はまたたく間に多くの人に知られることとなり、世界的なヒットを記録することとなります。
 その後もECMでは積極的なアルバム制作をおこない、以下のようなタイトルをリリースしています。
 1984「タブラ・ラサ」
 1987「アルボス」
 1988「ヨハネ受難曲」
 1991「ミゼレーレ」
 1993「テ・デウム」
 1996「リタニ」
 1997「アリーナ」
 1998「カノン・ポカヤネン」
 2002「オリエント&オクシデント」
 2005「ラメンターテ」
 2009「イン・プリンチピオ」
 2012「アダムの嘆き」
 2013「交響曲第4番」
ECMのアルバムがきっかけとなって知名度が高まったペルトは、他社からのリリースも相次ぐようになり、安定した人気を持つ稀有な現代作曲家として揺るぎない地位を確立しています。その音楽を彩った基本スタイルは、1970年代の後半に確立された「ティンティナブリ(鐘鳴らし)様式」という簡素な和声を用いた瞑想的で神秘的なもので、以来、ペルトの音楽の代名詞ともいうべき技法となっています。(HMV)

収録曲   

  • 01. Sieben Magnificat-Antiphonen: O Weisheit
  • 02. Sieben Magnificat-Antiphonen: O Adonai
  • 03. Sieben Magnificat-Antiphonen: O Spross aus Isais Wurzel
  • 04. Sieben Magnificat-Antiphonen: O Schlssel Davids
  • 05. Sieben Magnificat-Antiphonen: O Morgenstern
  • 06. Sieben Magnificat-Antiphonen: O K?Nig Aller V?Lker
  • 07. Sieben Magnificat-Antiphonen: O Immanuel
  • 08. Magnificat
  • 09. Which Was the Son of
  • 10. Nunc dimittis: Nunc dimittis
  • 11. Nunc dimittis: Quia viderunt oculi mei
  • 12. Nunc dimittis: Gloria
  • 13. The Woman with the Alabaster Box: Now when Jesus was in Bethany
  • 14. The Woman with the Alabaster Box: Why trouble ye the woman?
  • 15. The Woman with the Alabaster Box: Verily I say unto you
  • 16. Tribute to Caesar: Then went the Pharisees
  • 17. Tribute to Caesar: And they brought unto him a penny
  • 18. I Am the True Vine
  • 19. Triodion: Introduction. In the name of the Father
  • 20. Triodion: Ode 1. We do homage
  • 21. Triodion: Ode 2. Unto the Birth-giver of God
  • 22. Triodion: Ode 3. A rule of faith
  • 23. Triodion: Coda. Glory to the Father

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タリススコラーズらしい緊密な合唱である反...

投稿日:2015/03/19 (木)

タリススコラーズらしい緊密な合唱である反面、ECMの種々の録音で聞かれるような北欧のピンと張りつめたような空気感は少ない。

OTTO さん | 東京都 | 不明

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