ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

ヴァイオリン・ソナタ全集 イザベル・ファウスト、アレクサンドル・メルニコフ

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
HMC902025
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
CD付き,輸入盤

商品説明

繊細で可憐な表情、完璧なアンサンブル
ファウストとメルニコフによるベートーヴェン全集


しなやかな力強さと細やかな感受性をあわせもつファウストの新譜は、ベートーヴェンのソナタ集。ファウストのヴァイオリンで聴くベートーヴェンというだけでも心踊るのに、メルニコフがピアノだなんて、なんと贅沢なことでしょう。ファウストは、第5番「春」の第1楽章の有名な冒頭で、実に繊細で可憐な表情を見せており、彼女のセンスと知性が光ります。ピアニストのメルニコフも、弱音でもくっきりとした発音とピリッと線の通った和声感、一糸乱れぬピアニズムで聴かせます。お互いに自由に羽ばたいているのに、息はピタリと合っており、見事の一語です。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集にうれしい名演奏の登場です。なお、第9番は先にHMC901944として発売済みの音源と同一です。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集(全曲)
Disc1
・ソナタ第1番ニ長調 op.12-1
・ソナタ第2番イ長調 op.12-2
・ソナタ第3番変ホ長調 op.12-3

Disc2
・ソナタ第4番イ短調 op.23
・ソナタ第5番ヘ長調 op.24『春』
・ソナタ第10番ト長調 op.96

Disc3
・ソナタ第6番イ長調 op.30-1
・ソナタ第7番ハ短調 op.30-2
・ソナタ第8番ト長調 op.30-3

Disc4
・ソナタ第9番イ長調 op.47『クロイツェル』

 イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
 アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)

 録音時期:2008年6月(Disc1)、2008年9月(Disc2)、2008年7月(Disc3)、2006年5月(Disc4)
 録音方式:デジタル(セッション)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Sonata no.1 in D major, op.12 no.1 I. Allegro con brio
  • 02. Sonata no.1 in D major, op.12 no.1 II. Andante con moto. Tema con variazioni
  • 03. Sonata no.1 in D major, op.12 no.1 III. Rondo. Allegro
  • 04. Sonata no.2 in A major, op.12 no.2 I. Allegro vivace
  • 05. Sonata no.2 in A major, op.12 no.2 II. Andante, pi tosto Allegretto
  • 06. Sonata no.2 in A major, op.12 no.2 III. Allegro piacevole
  • 07. Sonata no.3 in E flat major, op.12 no.3 I. Allegro con spirito
  • 08. Sonata no.3 in E flat major, op.12 no.3 III. Rondo (Allegro molto)

ディスク   2

  • 01. Sonata no.4 in A minor, op.23 I. Presto
  • 02. Sonata no.4 in A minor, op.23 II. Andante scherzoso, pi Allegretto
  • 03. Sonata no.4 in A minor, op.23 III. Allegro molto
  • 04. Sonata no.5 in F major, op.24, Spring I. Allegro
  • 05. Sonata no.5 in F major, op.24, Spring II. Adagio molto espressivo
  • 06. Sonata no.5 in F major, op.24, Spring III. Allegro molto
  • 07. Sonata no.5 in F major, op.24, Spring IV. Rondo. Allegro ma non troppo
  • 08. Sonata no.10 in G major, op.96 I. Allegro moderato
  • 09. Sonata no.10 in G major, op.96 II. Adagio espressivo
  • 10. Sonata no.10 in G major, op.96 III. Scherzo
  • 11. Sonata no.10 in G major, op.96 IV. Poco Allegretto

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総合評価

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過去の銘盤と一線を画す、流麗かつフレッシ...

投稿日:2021/11/08 (月)

過去の銘盤と一線を画す、流麗かつフレッシュな全集だ。ヴァイオリンもピアノも音の線は細目だが痩せた感覚はない。筋肉質とも違う。きめ細やかな配慮もあるし、柔らかく変化することもでき、かと思うと舌鋒鋭く攻め込んでくる変幻自在なこのコンビならではのベートーヴェンだ。鮮やかにさらっと弾きこなしつつ理知的な解釈とさりげない即興的な閃きを併せ持ったヴァイオリン・ソナタを愉しむことができる。   全集中の目玉でもあるクロイツェル・ソナタでは前のレビュワー氏も指摘された即興的な掛け合いもあり、「他の演奏と同じことはしない」といったアイディアは一聴に値すると思う。しかもそれがアイディア倒れにならないところがこのコンビの凄いところ。クレーメル&アルゲリッチ盤(DG)のテンションの高さや音の強さはないが、もともと指向する方向が違うのだからそれは比較するべきではないのかもしれない。ベートーヴェンの楽譜をもとにヴァイオリンとピアノのキャッチボールを全体的には冷静に、しかし時に変化球も投げ合いながら室内楽を愉しむ二人の姿を想像してしまう。 個人的には、ファウストとメルニコフの演奏(コンビであれソロであれ)はものによっては上手すぎて興ざめするときもある。がこの盤ではそれは感じず、さりげなくここまでハイレベルな技の応酬ができることに驚いてしまった。「理性的な感興、醒めた熱狂」とでも表現したくなるような面白い演奏を満喫できる。今後、新しい「ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ」像の一つの指針として使われることになるような気がする。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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これを聴く直前にグリュミオーのBOXを買っ...

投稿日:2017/12/25 (月)

これを聴く直前にグリュミオーのBOXを買って、ハスキルとのやはりベト全を聴き、エラく感心したばかりだった。しかしこれはまた全然違う。基本的にピリオド奏法だから、ファウストはノン・ヴィブラートで、音はチェンバロみたいに冒頭が発せられると、あとは中間で膨らませたりしない。メルニコフの楽器のことは書いていないけれども、響きはかなりモダンに近いとはいえ、ペダルの使い方は同様にセーヴ、従って音の粒が極めて明瞭。こういうアーティキュレーションだから、グリュミオー/ハスキルと同じ感じになる筈がない。しかし、これがまた面白い。ああそういう風に来るか、みたいな。どちらがいいとかいうのでなく、別の曲みたいなアプローチ。新しいベートーヴェンのソナタ像が見えた(聞こえた)。まずは必聴の名演というべきだろう。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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この全集録音の素晴らしさについて、皆様お...

投稿日:2012/02/18 (土)

この全集録音の素晴らしさについて、皆様おっしゃるとおりと思います。特に付け加えることもありませんが、「クロイツェルが譜面通りでない」という指摘について、ご参考まで、王子ホールのホール誌2012年冬号の記事を紹介します。  ★メルニコフによるベートーベンVN.ソナタについてのコメント(以下、同誌9頁より引用)「この曲(クロイツェル)の冒頭部分で、初演のヴァイオリンを務めたブリッジタワーがちょっとした即興をしたところ、ベートーベンが飛び上がって、『素晴らしい』と彼を抱きしめたとか。私たちのレコーディングでも、提示部をリピートする際にこの装飾を入れました。これについては実際のテキストも残っているんです。とても面白い試みだと考えているのですがいかがでしょうか」  ★ファウストのインタビュー記事(以下、同誌7頁より引用)「ベートーヴェンが卓越した即興演奏家であったことを考えると、決してリピートを同じように弾かなかったはずですから、そういった面も意識して録音していきました」「第10番の冒頭のトリルにアポジャトゥーラを入れるべきか、はたまたトリルのみにすべきかなど、色々な人に意見を訪いて回りましたよ(笑)・・私たちはこれを実際にやってみることにしました。本当に小さなディテールなんですが、それでも賛否両論色々な反応をいただいています・・」以上引用おわり。   上記の2カ所に限らず、色々なところで即興的なやりとり、室内楽ならではの”会話”があって楽しいですね。しかも、遊びのための遊びでなく、作品への真摯な思いが感じられるのが、このコンビの素晴らしいところだと思います。教条的に「ここはこういう即興をいれなければ誤りである」というのではなく、この録音時における一つの結論として、やってみよう、という新鮮な感覚に共感します。 ちなみに2012年2月16日・王子ホールでの実演では、クロイツェル1楽章提示部冒頭、くだんの盛大な装飾はありませんでしたが、やはりリピートでは1回目とニュアンスを色々かえたり、室内楽の醍醐味ここにあり、という感想です。

ドレスデンの響き さん | 東京都 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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