ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、バッハ:アリア ケーゲル指揮ドレスデン・フィル(1989)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ALT056
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD

商品説明

ケーゲルが、この夜ほど美しく歌ったことはない〜許光俊〜

この日の演奏会は、会場で聴いた人達、放送によって聴く事が出来た人達の間で噂となり、早くからCD化が待たれていたが、ついに極上の音質で日の目を見るに至った。加えて、放送の時にはカットされたアンコール(G線上のアリア)が含まれているのが重要だ。この公演の翌月には、ベルリンの壁が崩壊するという事件が起きている。熱心な社会主義者であったケーゲルの胸の内に去来するものは何だったか、当時、東独内には何かが起きるという空気があった。この演奏も、そうした空気を反映して異常な緊迫感、心理的な不安定を抱え込んでいるのは間違いないのである。ワルターがオーストリア併合前にVPOと演奏したマ−ラ−9番や、フルトヴェングラーがBPOに復帰したときの演奏のようなギリギリの緊迫感がある。一言で言えば歴史的な演奏とすら呼ぶべきかもしれない   許光俊 ライナーノートより

日本語解説:許光俊、また渡辺和彦によるケーゲルのインタビュー
許光俊氏は「結論から言うならこの日の「第5」はフルトヴェングラー以来の演奏である。無上の歓喜として勝利が謳われた演奏である。」と手放しの絶讃。「ケーゲルが見せる大掛かりなポーズは初めて聴く人を瞠目させるだろう」とたたみかけ、極め付けのアンコール曲G 線上のアリアは「存在の悲しみ」について語っており「ケーゲルがこの夜ほど美しく歌ったことはない。」といい「この夜、明らかに指揮者の内部には抑制も統制もかなぐり捨てねばならない何かがあったのだ。」とただならぬ勢いで賞讃しています。またこの世の終わりのように曲目をつげるケーゲルの肉声を独立トラックとして設けており、必聴でございます。

・ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
・J.S.バッハ:G線上のアリア
 ヘルベルト・ケーゲル(指)ドレスデン・フィル
 録音:1989年10月18日サントリーホールでのライヴ(デジタル/NHK収録)



CDは国内プレスとなります。

総合評価

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投稿日:2017/08/13 (日)

ダイイングメッセージとでも言おうか…。ベートーヴェンの赤々とした命の炎がケーゲルの青白い炎に完全に包まれてしまっている。生きる事に疲れて、動く事すらままならない感情に似ているとでもいおうか。それにしてもケーゲル本人が音を出しているわけでもないのに、どうしてこんな個人的な心の声みたいなものが 、オケという大勢の集団から発せられるのだろう。皆どんな思いでこの日演奏していたのか…

タシマ さん | 宮城県 | 不明

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ケイ太 さん | 鳥取県 | 不明

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投稿日:2014/10/10 (金)

なんだか評価が高すぎて、狂気じみている評論をみます。東ドイツ崩壊後、ピストル自殺というスキャンダラスな最期。なんだか神格化する文章が多すぎ、気持ち悪いなあ、と思っていました。 ケーゲルが自殺する一年前に日本で演奏したもののCD化だそうです。 曲は「運命」。TVである音楽家が「さがるぞお」と歌詞をつけていました(笑)音程が下がるフレーズがしつこくしつこく繰り返されます。運命が扉をたたくそうです。 どんなにすごい「運命」なのかしら?と思い聴きました。 意外に、ドラマチックじゃなくて(もっと重々しく、ドラマチックに指揮する人がいそうです)びっくりしました。でも、なんだかひっかかる!!音がさがる、基本のフレーズが、ひっかかる。スムーズに音がおりてこないんですね。なめらかに演奏できないのって、オケの技術かしら?とも思いましたが、どうもそうではない。考えてみると、運命がどんどんと扉を叩いているのに、なめらかに音がおりてくるはずはない。一音一音、ひっかかったような表現が正しいのかもしれない。ベートーヴェンには妙にロマンチックなフレーズがあって、綺麗になめらかに演奏しているのを聴きますが(技術が高いであろう、〇〇フィルがここぞとばかりなめらかに演奏しそう。。。。)ひっかかる演奏が、私のなかにすーっと入ってきました。いままで、なんとなく納得できなかったのって、あまりに演奏がスムーズだったからだ。。。。と。 章がすすむにつれ、なんとなく気持ち悪い演奏になっていきます。もちろん、最大限の賛辞です。おどろおどろしい感じではなく、普通なんだけど、なんとなくひっかかる演奏です。第三章は、本当にすばらしい!ゆっくりの演奏は嫌いなんですが、ゆっくりだけど、無駄がないというか。。。余白がすばらしいというか。。。実直に音楽に向かっている感じが胸にせまりました。 アンコールは「管弦楽組曲第三番、ニ長調〜アリア」有名なバッハのアリアです。もったいつけて演奏する感じが苦手で、ゆっくり目の演奏は苦手なのですが、これはあり!!逆にこの速度でないと表現できないのかも知れません。ちゃんと必要があってゆっくりと演奏している感じ。実直に音楽に向き合う感じ。あんなにきれいなクラシック曲をきいたことがありません。クリアなのにロマンチックに流されず、実直に音を紡いでいく感じ。 自殺したケーゲルを神格化するわけでもなく、クラシックに狂信的になるわけでもありませんが、やはりこの演奏はすばらしく、素敵な音楽だと思います。やはり、自分の耳で聴かないと。。。。あちらこちらで、妙なオススメ文をみるCDだと思いますが、これは本当に良い演奏だと思いました。やっぱり、自分の耳で聞かなくては。。。。      

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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