ベルリオーズ(1803-1869)

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SACD 輸入盤

【中古:盤質S】 レクィエム コリン・デイヴィス&ロンドン交響楽団(2012)(2SACD)

ベルリオーズ(1803-1869)

中古情報

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S
特記事項
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なし
コメント
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未開封、SACD(HYBRID)
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基本情報

ジャンル
カタログNo
LSO0729
レーベル
フォーマット
SACD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)

巨匠デイヴィス&ロンドン交響楽団によるベルリオーズ完結篇
大作『レクィエム』、2012年6月セント・ポール大聖堂ライヴ!


自他共に認める「ベルリオーズのエキスパート」、巨匠サー・コリン・デイヴィスが、首席指揮者、プレジデントを歴任してもっとも信頼を寄せているロンドン交響楽団(LSO)を指揮して大作『レクィエム』を演奏したアルバムが「LSO Live」に登場します。

【ベルリオーズの『レクィエム』】
「自作でただ一曲だけを残すことが許されるなら迷わずこれを残してもらうように」というほどに、ベルリオーズ自身強く惚れ込んでいたと伝えられる『レクィエム』は、「七月革命」による犠牲者の追悼式での演奏を念頭に置くフランス政府の委嘱で作曲が進められた経緯に反して、完成後に式典での演奏中止が決定、ベルリオーズには作曲料から合唱リハーサル一切の費用が支払われないというトラブルに見舞われます。
 そのようななか、アルジェリア戦争でダンレモン将軍以下の将兵が戦死したというニュースを聞きつけたベルリオーズは、このあらたな追悼式典での演奏実現に向けて奔走の末、辛くもパリの廃兵院のサン・ルイ教会での初演を迎えることとなったのです。

【破格の編成とたくみな構成】
ベルリオーズの『レクィエム』は編成がともかく破格なことで有名で、大オーケストラに大合唱のほか、ティンパニ8対、大太鼓、タム・タム、シンバル10対、さらには式典会場となるサン・ルイ教会の広大な空間を意識して、4群のバンダ(各4本のトランペットとトロンボーン)を動員しています。
 全10曲の構成も、これら大音響が鳴り渡る第2曲「怒りの日」や、第6曲「ラクリモサ」から一転、アカペラによる第5曲「われをさがしもとめ」ではきわめて静謐な音楽という具合に、儀式の最中に参列者の注意を持続させるべく工夫が凝らされ、非常に起伏に富んだつくりとなっています。

【デイヴィス&LSOによるベルリオーズのレコーディング】
1962年4月に「L'OISEAU-LYRE(現DECCA)」に『ベアトリスとベネディクト』をウェンブリー・タウン・ホールでセッション録音したのを皮切りに、当時34歳のデイヴィスがLSOと開始したベルリオーズ作品のレコーディング・プロジェクトは息の長い本格的なものでした。
 翌63年以降、オランダの「PHILIPS」へとレコード会社を移してから80年までのあいだに、セッションで録音したプログラムは順に以下の通りです。

幻想交響曲/序曲集(『ローマの謝肉祭』『海賊』『宗教裁判官』『リア王』『ウェイヴァリー』)/劇的交響曲『ロメオとジュリエット』/『テ・デウム』/『ハムレットの幕切れのための葬送行進曲』/『カルタゴのトロイア人』前奏曲/『葬送と勝利の大交響曲』/歌曲集『夏の夜』(2種/アームストロング、ノーマン)/オーケストラ伴奏歌曲(『旅する美女』『囚われの女』『若きブルターニュの牧童』『ザイーデ』『デンマークの漁師』)/『レクィエム』/『ファウストの劫罰』/『イタリアのハロルド』/『キリストの幼時』/『ベアトリスとベネディクト』(1977年再録音)/『クレオパトラの死』/『エルミニ』/『レリオ、または生への回帰』/『宗教的瞑想曲』/『オフィーリアの死』

【LSO Liveの看板シリーズ、デイヴィスによるベルリオーズ】
一連のセッション録音以後も、デイヴィスとLSOによるベルリオーズ作品への取り組みは継続され、1995年にLSOの首席指揮者に就任したデイヴィスが2000年にあらたにスタートした「LSO Live」のシリーズでは、初録音の『ベンヴェヌート・チェッリーニ』を別にして、主要レパートリーのライヴによる再録音をおこなっています。

2000年1月『ロメオとジュリエット』/2000年6月『ベアトリスとベネディクト』/2000年9月『幻想交響曲』/2000年10月『ファウストの劫罰』/2000年12月『トロイアの人びと』/2003年2月『イタリアのハロルド』/2006年12月『キリストの幼時』/2007年6月『ベンヴェヌート・チェッリーニ』

【デイヴィスによるベルリオーズの『レクィエム』】
このように、今日に至る「ベルリオーズのエキスパート」としてのデイヴィスの実績はLSOとともに半世紀近くにも亘り培ってきた膨大なディスコグラフィによって辿ることが可能ですが、なかでも『レクィエム』はデイヴィスにとって真に特別なもののようで、まだクラリネット奏者だった若い頃に演奏して指揮者を志す啓示を受けた運命の曲であると述懐しているほどです。
 デイヴィスはまた『レクィエム』について、1969年にLSOを指揮してウェストミンスター大聖堂でセッション録音、1989年にバイエルン放送響を指揮したコンサートのライヴ映像作品を制作、1994年に聖十字架教会でシュターツカペレ・ドレスデンを指揮したコンサートの模様をライヴ収録という具合に、折に触れてすでに3度ものレコーディングを重ねており、とくに、シュターツカペレ・ドレスデンを指揮したドレスデン爆撃戦没者追悼演奏会のライヴ録音盤が、言葉どおりの意味で迫真の演奏内容を聴かせたことで、桁違いの名演とまで騒がれたのはまだ記憶にあたらしいところです。

【2012年6月、セント・ポール大聖堂における最新ライヴ】
デイヴィスが、自身による第1回目の録音からじつに43年ぶりに同じLSOを指揮してベルリオーズの『レクィエム』を演奏したアルバムは、50回目の節目を迎えたシティ・オブ・ロンドン・フェスティバル2012のハイライトとして、巨匠が85歳の誕生日を迎える3か月前の2012年6月25、26日の2日間に亘りセント・ポール大聖堂でおこなわれたコンサートの模様をライヴ収録したものです。
 ここ最近のデイヴィスとの顔合わせでみせる手兵LSOの白熱ぶりはここでも健在なうえに、総勢150名にも及ぶ合唱には、やはりデイヴィスの第1回録音にも起用されたロンドン・シンフォニー・コーラスとともに、ロンドン・フィルハーモニー・コーラスが合同参加して、このモニュメンタルな大作の上演をおおいに盛り立てています。
 18年前のシュターツカペレ・ドレスデンとのライヴ録音盤を「まさに忘れることの出来ない感動的な体験」だったと語るデイヴィスですが、過去に安住することなく、あくまでひたむきな巨匠の境地と尽きることのない情熱には頭が下がる思いです。
 デイヴィスが初めてLSOとベルリオーズ作品を録音して以来50年。「LSO Live」でデイヴィスが取り組んできたベルリオーズ・シリーズを締め括る『レクィエム』は、エキスパートとしてのポジションをあらためて裏付けるものといえるでしょう。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ベルリオーズ:死者のための大ミサ曲(レクィエム) Op.5

 バリー・バンクス(テノール)
 ロンドン・シンフォニー・コーラス
 ロンドン・フィルハーモニー・コーラス
 ロンドン交響楽団
 サー・コリン・デイヴィス(指揮)

 録音時期:2012年6月25,26日
 録音場所:ロンドン、セント・ポール大聖堂
 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND

 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
 エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン

収録曲   

ディスク   1

  • 01. I. Requiem Et Kyrie
  • 02. II. Dies Irae
  • 03. III. Quid Sum Miser
  • 04. IV. Rex Tremendae
  • 05. V. Quaerens Me
  • 06. VI. Lacrymosa

ディスク   2

  • 01. VII. Offertoire
  • 02. VIII. Hostias
  • 03. IX. Sanctus
  • 04. X. Agnus Dei

ユーザーレビュー

総合評価

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シュターツカペレ・ドレスデンとのドレスデ...

投稿日:2016/10/22 (土)

シュターツカペレ・ドレスデンとのドレスデン爆撃戦没者追悼演奏会のベルレクが凄すぎて心の底から感動したのに、この演奏は「普通」かそれ以下。全体的にマイクと奏者・合唱団が遠すぎる。音が全然拾えてなくて本当に残念。SACDとして聴くと違うのかな?少なくとも普通のCDプレイヤーで聴く分には全然ダメダメした。

ポニー さん | 群馬県 | 不明

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 私も鈴木淳史先生と同じだった。この演奏...

投稿日:2013/04/20 (土)

 私も鈴木淳史先生と同じだった。この演奏を聴いた直後にデイヴィスの死を知った。極力、彼の死を知らない状態でレビューを書きたいとは思う。  教会での録音ということで、その残響にビックリ。シューベルトとシベリウスで美しい残響を聴かせてくれた(特にシューベルト!)デイヴィスですが、それにしても凄い残響。その印象は両極端です。冒頭や、ディスク2に入ってからのような弱音(静謐さ)が曲の多くを支配する箇所では、とてもとても人為では成し得ないような効果を生み出している。“厳かさ”の極み。当然デイヴィスも豊か過ぎる残響を計算に入れての曲作りをしているはず、ゆったりと進行していく。  ところが、鈴木先生もこう書いておられる。「「怒りの日」の最後のほうなどは、あまりにも音がうるさく、重なり合うので、何をやっているのかわからないほど」…ほんと、その通り。不満に思ったというより、呆気にとられた感じ…それほどのレベル。  総合点ではやはりドレスデン・ライブに軍配。覇気があり、激烈ですが、静謐さも申し分なく、ライブ感も満点。この作曲家、この作品を愛する名匠が、優れたオケを操り、この作品の演奏を披露するに相応しい時(機会)と場所を得てのもの…悪かろうはずがない。でも、この新盤の美しい残響の中に漂う厳粛さも捨てがたい…。  そして…彼の死を知ってから思う。これがこの作品の演奏の最後のつもりだったんだろうか…。少なくとも、年齢を考えれば、最後になる覚悟はあったろう…。もう一度聴いてみよう。恐らく、泣いてしまうことになる。恐らく、ドレスデン・ライブなど比較にならないほど感動してしまうことになる。

masato さん | 新潟県 | 不明

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現代人としての良識と、音楽に投影された人...

投稿日:2013/04/19 (金)

現代人としての良識と、音楽に投影された人間の狂気と、宗教心、死をいずれは迎える人間の性、運命、心の内まで、情熱、使命感を持って音楽で表現披露してくれた稀有な指揮者、音楽人、そして、イギリス人であった、コリン・デイヴィスの生涯かけて追い求めたベルリオーズの渾身の大作の、人生総決算的演奏。壮年期には、コンセルトへボウ、ボストン響、バイエルン放送響、ドレスデン・シュターツカペレ等でも、独墺露本流の作品と共に、イギリス作品を、真摯に指揮し、その素晴らしさを、知らしめ、尊敬を受けた氏。晩年は、ロンドン響で、数々の彼ならではの名演奏を、ライヴで、聴かせてくれた。80歳超えて死が近い事を悟りつつも、その情熱に、衰えなんて、微塵もない、ミュンシュと、双璧の21世紀の名演の記録。

sunny さん | 兵庫県 | 不明

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