Blu-ray Disc 輸入盤

『ノルマ』全曲 オレ演出、アントニオ・パッパーノ&コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ソーニャ・ヨンチェヴァ、ジョセフ・カレヤ、他(2016 ステレオ)(日本語字幕付)

ベッリーニ(1801-1835)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OABD7225D
組み枚数
:
1
レーベル
:
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc
その他
:
輸入盤

商品説明


ベッリーニ:『ノルマ』
ソーニャ・ヨンチェヴァ、ジョセフ・カレヤ
アントニオ・パッパーノ&コヴェント・ガーデン王立歌劇場

日本語字幕付き

紀元前50年のガリア地方。ドルイド教の高僧オロヴェーゾの娘で巫女の長ノルマは、自らの宗教の教えに背き、敵であるローマの総督ポリオーネと愛を通じ、2人の子供をもうけています。しかし最近、ポリオーネは若い巫女アダルジーザに心を移してしまったことを知ったノルマは復讐を決意しますが・・・。
 2016/2017年のロイヤル・オペラのオープニングは新演出による『ノルマ』で幕を開けました。ソプラノ歌手にとって最も難しい役の一つとされるのが、このベッリーニの『ノルマ』です。表向きには聖なる存在であっても、実は恋と嫉妬に身を焦がす一人の女。感情表現の難しさに加えて「清らかな女神よ」をはじめとする超絶技巧を伴うアリアの数々。現代でも「完璧に歌いこなせる歌手は数えるほどしかいない」と言われる役どころです。そんな難役をブルガリア出身のソーニャ・ヨンチェヴァは圧倒的な存在感をもって歌っています。もともとはこの役、他の大歌手の起用が予定されていましたが、開幕の何か月か前にキャンセル。急遽代役となったのがヨンチェヴァでしたが、そんな舞台裏を全く感じさせない余裕の歌唱に全ての観客が驚き、惜しみない賛辞を贈りました。
 パッパーノの指揮はいつものように、音の一つ一つを慈しむかのように紡ぎ出し、ポリオーネ役のカレヤとアダルジーザ役のガナッシも素晴らしいチームワークを見せ、この舞台を完璧なものにしています。美しい舞台と衣装、そして予想を裏切る幕切れも見どころです。(写真c 2016 ROH. Photograph by Bill Cooper)(輸入元情報)

【収録情報】
● ベッリーニ:歌劇『ノルマ』全曲


 ノルマ:巫女の長、オロヴェーゾの娘…ソーニャ・ヨンチェヴァ(ソプラノ)
 ポリオーネ:ローマ帝国のガリア地方総督…ジョセフ・カレヤ(テノール)
 アダルジーザ:若き巫女…ソニア・ガナッシ(ソプラノ)
 オロヴェーゾ:ドルイド教徒の長…ブリンドリー・シェラット(バス)
 フラヴィオ:ポリオーネの友人…キム・デヴィッド・ヨンフン(テノール)
 クロティルデ:ノルマの友人…ヴラダ・ボロフコ(ソプラノ)
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
 アントニオ・パッパーノ(指揮)

 アレックス・オレ(演出)
 アルフォンス・フローレス(装置)
 ルック・カステルス(衣装)
 マルコ・フィリベック(照明)

 収録時期:2016年
 収録場所:ロンドン、コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス(ライヴ)

● 特典映像:ノルマへのイントロダクション、他

 収録時間:本編154分、特典15分
 画面:カラー、16:9、1080i High Definition
 音声:PCMステレオ、DTS-HD Master Audio 5.1
 歌唱:イタリア語
 字幕:英語、フランス語、ドイツ語、韓国語、日本語
 50GB
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

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もともとはネトレプコ主演をあてにして企て...

投稿日:2018/08/23 (木)

もともとはネトレプコ主演をあてにして企てられたプロダクション。現在の彼女の声を考えれば、ネトレプコが降板したのは当然だが、代役ヨンチェヴァは大健闘、パッパーノも毎度ながら確かな仕事ぶりを見せている。にもかかわらず、新たなクリティカル・エディションに基づくバルトリ主演、アントニーニ指揮による画期的な録音が出た後でも(同じコンビによるザルツブルクでの上演が録画されなかったのは痛恨事だが)、ノルマ(ソプラノ)、アダルジーザ(メゾ・ソプラノ)という旧来の形での上演をまだ続ける意義はあるのか、という根本的な疑問を提起する上演になってしまった。 現代化演出は残念ながら失敗。キリスト磔刑像を積み上げて作られた森の造形や「カスタ・ディーヴァ」の間に香炉を揺らすといったスペクタクルな効果には、確かに見るべきものがある。しかし、その大道具にしても「ドルイド教とキリスト教は対立関係にあるはずだが」といった当然の疑問に演出家は全く無頓着。そもそもこのオペラの台本には「ヒロインが敵将と通じて子供まで作っているのが、なぜ何年もバレない」といった、この時代のオペラらしい「おおらかな」所があるのだが、「大昔の話だから」ということで、かろうじて了解されていたのだ。それを何の工夫もなく、時代だけ現代に移すと、台本の無理な部分が至る所で露呈されてしまう。演出家は「現代にもそのまま通ずる話」と主張するが、エンディングを少し唐突に変えたぐらいで、この話をそのまま現代化できると思うのは、考えが甘い。なるほどNormaは(恋人、子供に対する)愛と社会や宗教の規範(Norm)の板挟みになるが、ジハードを唱えて自爆テロをする人々はまだいるとしても、宗教上の人身御供を許容する社会がもはや地球上どこにもない以上、現代化にあたってはもっと慎重にプランを練るべきだった。ガナッシは声楽的には文句のないアダルジーザだが、どう見てもノルマより年増に見えてしまうのは、このような映像作品では致命的。この問題がクリアされない限り、従来版の上演はやはり難しいと改めて感ずる。ポルリオーネがノルマからアダルジーザに心を移すという根本設定に説得力が欠けるからだ。カレヤは最初のアリアで危ない箇所があるが、その後は歌に関しては無難。ただし、演技の方は大根なので、土壇場での「改心」などは、はなはだ嘘っぽい。これも台本の欠陥ではあるが、そこを何とかそれらしく見せるのが、演出家の手腕であろう。シェラットはノルマの父親に見える必要があるという「見た目」重視の起用かもしれないが、すでに声の力を失ってしまっていて、歌に関しては論外。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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  • 作成者:masatoさん