SACD 輸入盤

水上の音楽、王宮の花火の音楽 ニケ&コンセール・スピリチュエル

ヘンデル(1685-1759)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
GCDSA921616
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

ヘンデル:水上の音楽&王宮の花火の音楽 ─ 初の歴史的演奏
コンセール・スピリチュエル、エルヴェ・ニケ(指揮)

SACDハイブリッド盤(マルチ・チャンネル音声を含む)で登場
SACDのみのボーナス・トラック付き

このヘンデルの録音は、コンセール・スピリチュエル結成15周年を記念して2002年9月に行われたもので、会場はヘレヴェッヘなどでもすでにおなじみの、フランス最高の響きと称えられているホールでもあるメッツのアーセナル。
 この録音のためにニケが構想に要した時間はなんと5年と伝えられています。
 今から20年ほど前、CD時代の訪れの少し前から起きた古楽復権の一大ムーヴメントは、この名作2曲にも様々な解釈の可能性を示してきましたが、その間、また古楽の研究も大いに進歩しています。
 それを演奏に反映させない手はないと考えたエルヴェ・ニケは、「当時の楽器と、その奏法を忠実に踏まえる」という、いわばピリオド・オーケストラの原点ともいうべきことを一から検証し直しました。
 その結果「初の歴史的ヴァージョン」と銘打たれるにふさわしい、とてつもないディスクが誕生したのです。
 100人の奏者によるオーケストラを当代一流のピリオド奏者で固めるというのも、各人のスケジュール調整などを考えれば気の遠くなるような話ですが、今回の徹底的なこだわりはそれだけに留まりません。
 まず、初演の記録を子細に検証し直し、ホルンやトランペットの奏法が根本から見直されたのです。その結果、これまでのピリオド・オーケストラとはまったく違ったハーモニーを獲得することとなりました。
 オーボエやバスーンに至っては、それにピタリと合わせるため、特注で制作された楽器を38人全員(オーボエ24、バスーン12、コントラバスーン2)が用いています。
 1960年代から始まった古楽の復興の過程で、金管楽器はバロック時代のオリジナルの形態と、モダン楽器の機能を折衷したものが用いられるようになってしまいました。ホルンもトランペットもモダン楽器と同じようなマウスピースで吹ける上に、トランペットに至っては管体に指穴を設けて自然倍音列の音程を矯正するのが一般的。これによって吹奏は今日的尺度での確実性を増したかもしれませんが、楽器本来の性格はかなり歪められてしまったといっても過言ではないでしょう。
 しかし、ここ数年の楽器や奏法の研究により、オリジナルのデザインのマウスピースや管体の設計をきちんと踏まえれば、指穴を設けたり、後の時代の技法であるハンド・ストップを用いたりしなくても演奏は十分に可能だという道が開けつつあります。
 実際、ここでピエール=イヴ・マドゥフ率いるホルン・セクションの9人は、自然倍音列によって得られる音程を「ハンド・ストップ」によって(平均律的に)修正せずに演奏していますし、ジャン=フランソワ・マドゥフが率いるトランペット・セクションの9人もナチュラル・トランペットを手にして、ミーン・トーン(三度が純正な調律法)の和音を響かせているのです。
 これら金管楽器はすべて、前述のオリジナル性に配慮して特注されたもので、その意味でも、ここで聴ける響きが、バロック時代の金管楽器が有していたオーセンティックなサウンドに関する新たな指標ともいうべきものであることは明らかです。
 これら金管楽器と完全に等しい音律で設計されたオーボエを使用するため、オリヴィエ・コットゥが新たに制作した楽器を24人のオーボエ奏者が手にしています。
 コットゥはロンドンの高名な製作者、トーマス・ステインズビーJr.によるオーボエに基づいたレプリカを製作していますが、これは「王宮の花火」と同時代に作られた、典型的な特徴を有するモデルとのこと。 バスーンは当時のフランスとドイツの両方の楽器を踏まえた設計で、その点ではステインズビーと同様のキャラクターを持つと言われています。

このSACDハイブリッド・ヴァージョンでは、オリジナルのサラウンド録音によってニケ&コンセール・スピリチュエルが実現させた『オリジナル楽器と当時の音律を用いた再現』の真の姿に限りなく近付くことができます。
 また、ニケ&コンセール・スピリチュエルが演奏する「Joyeux anniversaire(お誕生日おめでとう)」がSACDハイブリッド盤のみのボーナストラックとして収録されており、結成15周年記念のライヴ録音に相応しい粋な計らいも嬉しいところです。(東京エムプラス)

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685−1759):
・『水上の音楽』組曲第1番ヘ長調HWV.348
・『水上の音楽』組曲第2番ニ長調HWV.349
・『水上の音楽』組曲第3番ト長調HWV.350
・『王宮の花火の音楽』HWV.351
(ボーナス・トラック)
・Joyeux anniversaire(お誕生日おめでとう)
 コンセール・スピリチュエル
 エルヴェ・ニケ(指揮)

 録音:2002年(デジタル)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

総合評価

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5.0

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バロックやそれ以前の音楽に苦手意識のある...

投稿日:2015/05/02 (土)

バロックやそれ以前の音楽に苦手意識のある私でさえ聴き入った演奏です。「王宮の花火の音楽」など、これほど豪快な音楽だったのかと思い直すほどです。魅力の源泉は二ケ氏と古楽にあります。

テリーヌ さん | 大阪府 | 不明

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古楽器研究が達した高み!《水上の音楽》は...

投稿日:2012/01/13 (金)

古楽器研究が達した高み!《水上の音楽》は、その知名度に比して実態の掴みづらい曲である。ヘンデルの自筆譜は18世紀に消失しているし、作曲者の生前にはまともな形で出版されることもなかったという。お陰で多種多様な版が作られるようになり、大管弦楽の為のハーティ版や、チェンバロ編曲版を基に再構成したレトリッヒ版など、その種類はブルックナーもかくやと言わんばかりである。要は様々な角度から、《水上の音楽》は編まれてきた訳だが、エルヴェ・ニケの編曲は今までの種々雑多なものとは次元を異にするものである。何より、1717年当時の響きを再現すべく、楽器から編成、奏法、更には音律に至るまで、徹底してこだわっているのだから凄いとしかいえない。ナチュラル・ホルンおよびトランペットは、ピストン無し、ストップ奏法無しであり、自然倍音列に含まれる音程を矯正せずに吹いている。これを“ズレ”と捉えるのは我々の勝手な言い分であり、当時はこれが正しい音律だったことを思えば、感慨一入だろう。ヘンデルは、その“ズレ”を計算に入れて作曲しているのだ。殊に第1組曲の“アレグロ”や“メヌエット”などは自然倍音の魅力炸裂!有名な“アラ・ホーンパイプ”も今まで聴いたことのない響きに驚愕必至!第3組曲の“ジーク”終盤のパーカス部隊も豪華絢爛!カップリングの《王宮の花火の音楽》もこれまたとてつもない名演で、ここまで豪快な演奏はないほど!特に第1〜2曲目のティンパニの弾けっぷりは和太鼓を彷彿とさせるほどの強烈な打ち込み!音の一つ一つに火薬が詰め込まれ、夜空一杯に打ち上げられるまばゆいばかりの饗宴!録音も、残響をたっぷりと入れた艶やかなもので、雰囲気も抜群だ。天国のジョージT世も泣いて喜ぶだろう

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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当CDのような企画を国内で、例えば夏の砂...

投稿日:2011/10/16 (日)

当CDのような企画を国内で、例えば夏の砂浜海岸とか湖畔でよく晴れた月夜の晩に生演奏で聴けたら最高・・・、そんな光景を連想させる名盤ですね。

SPRING さん | 山形県 | 不明

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ヘンデル(1685-1759)

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