車輪の下 集英社文庫

ヘルマン・ヘッセ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087520217
ISBN 10 : 4087520218
フォーマット
出版社
発行年月
1992年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,300p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • mukimi さん

    本作を高校生の頃読もうとして母に止められた。確かに、受験戦争の荒波に踏み込まんとする軟弱な10代には、努力の意味を見失わせる程のパワーがある作品だ。人より多くの課題を与えられることを誇りつつ、一度登り始めたエリートの梯子からは一生降りられない、競争を降りたら負け犬人生だと私も信じていた。戦わずして人生に満足できることはないという呪いから自由になり生きてるだけで幸せと思えるようになったのは最近だ。真面目で不器用で開き直れない子供心をうまく守り、生きてるだけでいいんだよと教えられる存在が彼にあれば…。心が痛む

  • naoっぴ さん

    この物語を10、20代で読んでいたら反発して腹が立ったか、虚無感に苛まれたか…。今の年齢で読んで良かったと思った。学歴偏重主義の闇の部分をこれでもかと描き出した作品で、その運命に絡めとられたハンスの心情が手に取るようにわかり胸が痛い。人と人が支え合い生きるのが世の中ならば、子どもが詰め込むことのできない容れ物になったからといってそれがどうというのだろう。これがヘッセの自伝的作品であるなら、ラストのハンスの姿にヘッセの社会に対する反抗心を見たような気がした。

  • 扉のこちら側 さん

    2018年205冊め。何度読んだかわからないくらい読んでいるが、ナツイチ対象本であるため初めて集英社文庫で読む。国費で教育を受けられる神学校生が出る杭は打たれる式の教育で押しつぶされていく。私自身教育に対して思うことは自分の年齢とともに変わってきた部分もあるが、清らかすぎる少年が教育と社会に疲弊していくところは、昔も現代も変わらぬようだ。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    裏表紙をみたら、自分みたいな人っているもんだな、と思い、共感できそうだから読んでみた。1906年、著者が29歳の時の作品(257頁)。熱っぽいエネルギーが微妙に働いているあいだは、読書も勉強もどんどん進んだ(66頁)。ラテン語が得意で数学に弱いものが、逆にラテン語に弱く数学に強いものと手を組んで、共同勉強の成果を楽しむものもあった(108頁)。これからの新学習指導要領では主体的・対話的で深い学びが求められるので、SWOT分析で学び合い・育ち合いは重要と思える。

  • 太田青磁 さん

    自分が、もっと優秀な人間でいつかはるかに高い場所からみんなを超然と見下ろすようになるだろう、という予感を持つ少年ハンスは、水泳や散歩、釣りの時間と引き替えに神学校に二番で合格します。詩の好きな情熱家の友人を得るも、彼の行動が引き起こす悪評から校内で孤立します。なぜハンスは、いちばん感受性の強い危険な少年期に、毎日夜中まで勉強しなければならなかったのだろう。酷使された小馬は、とうとう道ばたにへたばって、もう使いものにならなくなってしまった。見習工として新たな道を踏み出そうとした矢先のラストシーンが切ない。

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人物・団体紹介

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ヘルマン・ヘッセ

1877〜1962年。ドイツ・バーデンヴュルテンベルク州生まれ。詩人、作家。1946年ノーベル文学賞受賞。代表作に『青春彷徨』(「郷愁」)『車輪の下』『デーミアン』『シッダールタ』『荒野の狼』『ガラス玉遊戯』などがある

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