精神と自然 ワイル講演録 ちくま学芸文庫

ヘルマン・ワイル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480096296
ISBN 10 : 4480096299
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
追加情報
:
491p;15

内容詳細

天才をして「大学者」と言わしめたワイルは実際、かのヒルベルトの後継者としてゲッティンゲンに迎えられた。ワイルとはいったい何者?本書は彼がアメリカで行った講演を中心に9篇を年代順に収録。数学・物理学・哲学に通暁し深い思索を展開した約40年の歩みを、講演ならではの読みやすい文章で辿る。時に直観主義について熱っぽく語り、時に「ゲージ」概念の提唱者として物理学者のヴェールをまとう。そして時に人間と神の関わりを省察する―いくつもの顔を持つその全貌が明らかに。本邦初訳。

目次 : 第1章 電気と重力(1921年)/ 第2章 形而上学的質問に対するアインシュタインとワイルの2通の手紙(1922年)/ 第3章 宇宙の時間関係性―固有時間、経験された時間、形而上学的時間(1927年)/ 第4章 開かれた世界―科学の形而上学的意味についての三つの講演(1932年)/ 第5章 精神と自然(1934年)/ 第6章 プリンストン大学創立200周年記念会議での講演(1946年)/ 第7章 人間と科学の基礎(1949年頃)/ 第8章 知識の統一性(1954年)/ 第9章 洞察と反省(1955年)

【著者紹介】
ヘルマン・ワイル : 1885‐1955年。ドイツ生まれ。ゲッティンゲン大学でヒルベルトに学ぶ。群の表現論、リーマン面の理論などのほか量子力学や相対性理論など物理学にもその力量を横溢させた

ピーター・ペジック : 物理学者・作家・音楽家。スタンフォード大学で物理学研究に従事し修士号・博士号取得。現在セントジョンズカレッジ講師

岡村浩 : 1941年、福岡県生まれ。東京大学理学系大学院物理学専門課程博士課程修了。工学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鴨長石 さん

    自然科学と哲学の境界というか両分野にまたがるような話について,哲学者の側からは様々な言説がなされているが,科学者の方からはあまり興味を持たれていないように思う。本書は珍しく科学者による哲学に関する講演集と言える。しかしハイデガーへの言及などを見るに,まだ両者の溝は深く,この「境界領域」はまだ開拓の余地があると言えそうだ。「光円錐」の概念はスッと理解できたが,その他の記述はよくわからない部分もあり,理系学部を出たものとしては恥ずかしいがまた勉強し直したい。

  • まどの一哉 さん

    ワイルが活躍したのは、量子力学が花開き実存主義が先端であった時代。ハイデガーやフッサール、フィヒテなどの観念論が紹介されるが、どう読んでも深化しているというより堂々巡りにしか思えない。ところがこれを幾何学のアナロジーとして座標を使って図示されるとやはり何かしら明晰になったような気がする。懐かしの光円錐を使えば時間に対する把握もちょっとだけ日常から離れて俯瞰できる感じがした。

  • やいっち さん

    空間・時間・物質を巡る深い、深すぎる思索。天才とはこういう人のことを言うんだね。分からないなりに、頑張って読み通した。感想も書いたよ: http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2015/08/post-8b92.html 

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