アドリアーナ・ヘルツキー作品集
バイエルン放送交響楽団&合唱団、ほか
バイエルン放送により、ミュンヘンで開催される現代音楽の祭典「ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘン」のライヴ録音シリーズに第19弾が登場。
今回はルーマニア生まれのドイツの女性作曲家、アドリアーナ・ヘルツキーの作品を集めたものです。ヘルツキーは、ミルコ・ケレメン、ヘルムート・ラッヘンマンらに師事しており、現代オペラとしては破格のヒットとなった『ブレーメンの自由』をはじめ、多くのオペラ、管弦楽作品を発表して注目を集めることも多い作曲家です。
このアルバムは、ヘルツキーが1990年代から2000年代にかけて書いた作品が中心で、無伴奏合唱作品から打楽器アンサンブルのための作品まで、合唱を中心とした多彩な構成となっています。
ヘルツキーの合唱曲は、ただ歌うだけでなく、叫び声、笑い声、子音の特殊な用法、集団のざわめきなどが効果的に用いられるのが聴きものとなっており、器楽曲でも、パーカッションだけの曲では幅広い表現力とパワーをみせるのが印象的です。(HMV)
【収録情報】
ヘルツキー:
● 殺された者の絵画 (1993)〜72人のヴォーカリストのための [08:55]
バイエルン放送合唱団
グスタフ・シェークヴィスト(指揮)
● 反対側に (2002)〜クラリネット、ハーモニカ、アコーディオンと管弦楽のための [15:49](世界初演)
ミヒャエル・リースラー(クラリネット)
ハワード・レヴィ(ハーモニカ)
ジャン=ルイ・マティニエ(アコーディオン)
バイエルン放送交響楽団
ルーカス・フィス(指揮)
● 悪魔 (2006)〜合唱と管弦楽のための [11:26](ドイツ初演)
バイエルン放送交響楽団&合唱団
マーティン・ブラビンズ(指揮)
● フォルミカリウム (2010)〜36人の無伴奏混声合唱のための [18:32](世界初演)
バイエルン放送合唱団
フローリアン・ヘルガート(指揮)
● 狼を追いかけて (1989/90)〜6人の打楽器奏者のための [13:04]
パーカサンブル・ベルリン
エドガー・グッガイス(指揮)
録音時期:2002〜2010年
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)