プロコフィエフ(1891-1953)

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DVD 輸入盤

『賭博者』全曲 チヘイーゼ演出、ゲルギエフ&マリインスキー歌劇場、ガルージン、アレクサーシキン、他(2010 ステレオ)(日本語字幕付)

プロコフィエフ(1891-1953)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MAR0536
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Russia
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明


これは凄い。映像と日本語字幕で真の理解が可能に!
プロコフィエフの『賭博者』。ロシア演劇を観るような心理描写と
超過激音楽の洪水。ゲルギエフの統率力光る。


日本語字幕付。ゲルギエフがプロコフィエフ初期の問題作『賭博者』を再録音しました。1996年のフィリップスCDから14年を経て、今回は映像、さらに日本語字幕付きと何から何までパワーアップしての発売です。
 ゲルギエフはプロコフィエフ作品録音に情熱を示し、交響曲、協奏曲、オペラといずれも同曲の決定盤として燦然たる輝きを示しています。斬新でけれん味たっぷりながら、親しみやすさと不思議な明るさに満ちたプロコフィエフの音楽はまさにゲルギエフ向き。今回もマリインスキー・オペラで、主役のアレクセイ(ウラジーミル・ガルージン)、将軍(セルゲイ・アレクサーシキン)、侯爵(ニコライ・ガシーエフ)など主要キャストは同じ歌手が務めていますが、ますます芸がこなれ、すさまじい説得力です。
 『賭博者』はプロコフィエフ20代半ばの1915年から17年にかけての作。当時マリインスキー劇場の指揮者だったアルバート・コーツの勧めで作曲、同劇場で初演される予定がロシア革命で中止。1927年に大改訂を施し、29年にブリュッセルで初演されました。『スキタイ組曲』やヴァイオリン協奏曲第1番、『束の間の幻影』などと同時期で、急進的な作風がうかがえます。オペラならではの美しいアリアや重唱はなく、奇矯な旋律と過激な音響に終始する典型的なロシア・アヴァンギャルド作品。
 原作はドストエフスキーの中篇小説。プロコフィエフ自身が台本を手掛け、台詞が非常に多いのも特徴です。ドイツの架空の都市を舞台にルーレット賭博に人生を狂わされる人々が描かれますが、登場人物たちの邪悪さ、不道徳さは帝政ロシア末期の腐敗した社会そのもの。カジノを再現したステージで繰り広げられるルーレットが見もの。ジャントー監督の映像も巧みで、実際賭けに参加しているような臨場感。これに限らず、画像、日本語字幕があることの利点は非常に大きく、CD時代とは比べものにならぬ理解が可能となりました。
 ゲルギエフの解釈も、前回を遥かに凌ぐ凄さ。ロシアの演劇を観るような充実感に満ち、登場人物たちの邪悪さ、弱さを露呈。プロコフィエフの音楽の過激さに圧倒させられ、オペラの概念を覆させられます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・プロコフィエフ:歌劇『賭博者』 Op.24 全曲

 将軍:セルゲイ・アレクサーシキン(バス)
 ポリーナ:タチヤナ・パヴロフスカヤ(ソプラノ)
 アレクセイ:ウラジーミル・ガルージン(テノール)
 お婆様:ラリサ・ジャトコワ(メゾ・ソプラノ)
 侯爵:ニコライ・ガシーエフ(テノール)
 アストリー:アレクサンドル・ゲルガロフ(バリトン)
 ブランシュ:ナジェジダ・セルジュク(メゾ・ソプラノ)
 ニルスキー公:アンドレイ・ポポフ(テノール)
 ヴルマーヘルム男爵:オレグ・スィチェフ(バス)
 ポタプーチ:アンドレイ・スペーホフ(バリトン)
 マリインスキー歌劇場管弦楽団&合唱団
 ワレリー・ゲルギエフ(指揮)

 演出:テムール・チヘイーゼ
 映像監督:ロラン・ジャントー

 収録時期:2010年6月
 収録場所:サンクト・ペテルブルク、マリインスキー歌劇場(ライヴ)

 収録時間:約123分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCM STEREO/ DTS 5.1
 字幕:日露英仏独
 NTSC
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ユーザーレビュー

総合評価

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『賭博者』二つ目の映像は本場、マリインス...

投稿日:2016/03/07 (月)

『賭博者』二つ目の映像は本場、マリインスキー劇場での上演。日本語字幕付きなのも大変ありがたい。音楽自体は基本的に器楽的に発想されている上に、分厚いオーケストラがのべつまくなしにがなりたてるので、歌手にはなかなか辛いオペラのようだが、何といってもストーリーが断然面白いし、世界中で盛んに取り上げられるのも当然という気がする。こちらの演出は全く読み替えのない正攻法なもので、舞台は簡素、賭博場のルーレットなどもリアルに見せるわけではないが、それなりに良くできている。ただし、ちょっと残念なのは主役のガルージン。96年のCD録音のメンバーでもあり、歌の方は見事だが、見た目はどう見ても中年オジサン。演出が、それなりの年齢に達した主人公が過去の出来事を回想するかのような「枠」を冒頭に設けているのは、そのための配慮かとも思うが、バレンボイム/チェルニャコフ版のディディクがロシア文学に良くある野心的な青年そのものだっただけに、好みを分けるかもしれない。ヒロインのパヴロフスカヤもオポライスには及ばないが、誇り高い貴族のお嬢様らしさは良くでている。アレクサーシキン、ジャドコーワ以下、脇役陣は申し分ない。ゲルギエフの指揮も非常に的確。歌手に配慮してオケを抑えるところと、第4幕の二つの間奏曲のようにパワー全開にするところとの使い分けがうまい。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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