SACD

『トゥーランドット』全曲 バッティストーニ&東京フィル、T.カルーソー、ヴェントレ、他(2015 ステレオ)(2SACD)

プッチーニ (1858-1924)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COGQ85
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

プッチーニ:『トゥーランドット』(2SACD)
ティツィアーナ・カルーソー、カルロ・ヴェントレ
バッティストーニ&東京フィル


凄まじいエネルギーと圧倒的な色彩の洪水!
空前の成功を収めた伝説のライヴ、あの感動を再び!

これぞシンフォニー・オーケストラの定期演奏会での『トゥーランドット』! 凄まじいエネルギーと圧倒的な高揚感で満たされたその夜のサントリーホールは、割れんばかりの拍手とブラボー、スタンディング・オベーションに沸き返りました。これは、若きマエストロ、アンドレア・バッティストーニが、圧倒的なカリスマ性と統率力で自身一番愛するオペラを壮大に描き切り、東京フィル・歌手・合唱がそれに全力で応えた、感動的な記録です。
 演奏会形式で上演された、プッチーニの最後のオペラ。ホールを揺るがす圧巻の大音量を伴った壮大な演奏は、まさに息をもつかせぬ一大スペクタクル! その一方で、静かな部分でのしなやかで繊細な抒情も、極上の美感と共感を伴った表現で聴き手の心に深く沁みわたり(第2幕終盤で、第3幕の名旋律が予告される場面など、その好例)、この美しく魅惑的な弱音表現があってこそ鮮烈なクライマックスが生きているというべきでしょう。バッティストーニが自在に繰り出す緩急・強弱のなか、すべての音に音楽の力がみなぎる極めてスケールの大きな演奏でありました。
 歌手陣も好演。オーケストラに負けない強靭な声を駆使し、冷徹なトゥーランドット姫をドラマティックに表現した、カルーソー。カラフ王子の名アリア「誰も寝てはならぬ」で期待通りの歌を聴かせて喝采を浴びた、ヴェントレ。愛する人を守り抜こうとする、いたいけながら芯の強い女性リューを、共感をもって演じて涙を誘った浜田理恵。新国立劇場合唱団も東京少年少女合唱隊もバッティストーニのタクトのもと、一体となってこの壮大なドラマを形作りました。
 バッティストーニは、このオペラが演奏会形式に向いていることを指摘していますが、この公演では効果的な照明演出と相まって、(荒唐無稽なストーリーを)むしろ聴き手の「想像による演出」で補うくらいでちょうど良いのでは? と思わせるほどでした。「(舞台なしの)音楽だけで演奏しても大丈夫」というバッティストーニの言葉の意味を、この録音から誰しもが実感できることでしょう。緻密・劇的・シンフォニックなプッチーニのスコア、ことに管弦楽それ自体が雄弁にドラマを物語っていることを若きマエストロが魅力的に描き出します。この盤の登場により、過去の名盤を覆すことも十分に考えられるほどです。そして、コロムビアの技術陣による収録サウンドは、ライヴ収録のハンデを全く感じさせない極上のもので、この空前の成功を収めた特別な公演を余すところなく捉えています。
 『ナブッコ』、『リゴレット』に続く日本でのバッティストーニのオペラ公演、演奏会形式ながら早くも真打登場の風格を持って上演され絶賛を受けた『トゥーランドット』。多くの音楽ファンが、大きな期待を持ってこのライヴ・レコーディングのリリースを待ち望んでいることでしょう。(日本コロムビア)

【収録情報】
● プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』全曲


 トゥーランドット/ティツィアーナ・カルーソー(ソプラノ)
 カラフ/カルロ・ヴェントレ(テノール)
 リュー/浜田理恵(ソプラノ)
 ティムール/斉木健詞(バス)
 アルトゥム皇帝/伊達英二(テノール)
 ピン/萩原 潤(バリトン)
 パン/大川信之(テノール)
 ポン/児玉和弘(テノール)
 官使/久保和範(バリトン)、他
 新国立劇場合唱団
 東京少年少女合唱隊
 東京フィルハーモニー交響楽団
 アンドレア・バッティストーニ(指揮)

 録音時期:2015年5月18日
 録音場所:東京、サントリーホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ:演奏会形式上演)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 4.0 SURROUND


【アンドレア・バッティストーニ Andrea Battistoni, Conductor】
1987年ヴェローナ生まれ。アンドレア・バッティストーニは、国際的に頭角を表している若き才能であり、同世代の最も重要な指揮者の一人と評されている。2013年1月よりジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場の首席客演指揮者に、年間にオペラ2作品、交響曲公演2プログラムを指揮する3年契約で就任。2015年、東京フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者に指名された。
 東京では『ナブッコ』(二期会)等のオペラ、ローマ三部作等の交響曲プログラムで東京フィルを指揮し、そのカリスマと繊細な音楽性でセンセーションを巻き起こした。2015年東京フィルとのコンサート形式『トゥーランドット』では批評家、聴衆両者に対し音楽界を牽引するスターとしての評価を確立。日本コロムビア株式会社より東京フィルとのライヴ盤2枚を含む3枚のディスクを発表している。
 注目すべきキャリアとしては、スカラ座、トリノ・レージョ劇場、カルロ・フェリーチェ劇場、ヴェニス・フェニーチェ劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、スウェーデン王立歌劇場、アレーナ・ディ・ヴェローナ等と共に、東京フィル、スカラ・フィル、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、イスラエル・フィル等世界的に最も著名なオーケストラ等とも多くの共演を重ねている。
 今後の予定としては、ベルリン・ドイツ・オペラ、アレーナ・ディ・ヴェローナ、トリノ・レージョ劇場、バイエルン国立歌劇場、中国国家大劇院、シドニー・オペラハウス等への出演がある。(日本コロムビア)

【ティツィアーナ・カルーソー Tiziana Caruso, Turandot (Soprano)】
カターニア生まれ。アントニオ・アンナローロに師事、アクイラのA.カゼッラ音楽院声楽科卒。2007年ヴェルディの声国際声楽コンクールでの優勝を皮切りに国際的キャリアをスタート。近年のハイライトとしてはデトロイト歌劇場での『つばめ』マグダ、ヴェニス・フェニーチェ劇場、マチェラータ音楽祭、デトロイト、ジェノヴァ、アテネ国立歌劇場、ロヴィーゴ、パドヴァでの『トスカ』、ボルティモア歌劇場、パルマの2013年シーズンオープニング、アテネ・ヘディオン劇場での『アイーダ』、ピアチェンツァ、モデナ、ラヴェンナでの『清教徒』エルヴィラ、パレルモ・マッシモ劇場『シモン・ボッカネグラ』、アスコリ・ピチェーノで『トロヴァトーレ』、トロントでの『オテロ』デズデーモナ、アテネ国立歌劇場での『カヴァレリア・ルスティカーナ』、イエージ、トリエステ、ジェノア、ヴェローナでの『マクベス』、アレーナ・ディ・ヴェローナとトリエステ・ヴェルディ劇場『ナブッコ』アビガイッレ等がある。
 今後は、ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場『アンドレア・シェニエ』、クレモナ、ブレシア、トリエステでの『仮面舞踏会』アメリア、アレーナ・ディ・ヴェローナ、東京、マスカット、オークランドでの『トゥーランドット』等が予定されている。(日本コロムビア)

【カルロ・ヴェントレ Carlo Ventre, Calaf (Tenor)】
カルロ・ヴェントレは、世代を代表するリリコ・スピントとしての地位をここ数年確立し、欧米各及び日本のほとんどの主要歌劇場で頻繁に客演し、成功を収めている。その演技力、声質の美しさ、ことに高い声域での安定感で高い評価を受け、プッチーニ、ヴェルディの主役として引く手あまたである。この数シーズン、『マノン・レスコー』『ドン・カルロ』『オテロ』『アドリアーナ・ルクヴルール』での輝かしいパートデビューを果たしてきた。
 1994年にミラノ・スカラ座で、リッカルド・ムーティ指揮の『リゴレット』マントヴァ公爵でオペラデビュー。モンテヴィデオ(ウルグアイ)生まれ。フランシスコ・ヴィナス・コンクールおよびパヴァロッティ国際声楽コンクールで優勝。主要公演としては、アレーナ・ディ・ヴェローナ『蝶々夫人』『アイーダ』『カルメン』『トゥーランドット』、バイエルン州立歌劇場『アイーダ』、サン・ディエゴ歌劇場『トゥーランドット』、パリ・バスチーユ・オペラ『トスカ』、ロイヤルオペラハウス『アイーダ』等が挙げられる。東京では、2007年にパレルモ・マッシモ劇場日本公演『シチリア島の夕べの祈り』アッリーゴを、2013年に新国立劇場で『アイーダ』ラダメスを歌っている。(日本コロムビア)

【浜田理恵 Rie Hamada, Liu (Soprano)】
東京藝術大学卒業および同大学院修士課程終了(中村浩子氏に師事)後、パリに留学、イザベル・ガルシザンズ氏に声楽を、イレーヌ・アイトフ氏にフランス歌曲を学ぶ。1991年シャトレー劇場にてデュカス『アリアーヌと青ひげ』でオペラデビュー。UFAM主催国際声楽コンクールで第1位、ディクション、スペイン音楽賞、演奏技術賞を受賞。1992年、第19回パリ国際声楽コンクールオペラ部門第1位。国立パリ・バスティーユ・オペラでオネゲル『火刑台上のジャンヌ・ダルク』をチョン・ミョンフンの指揮の下で歌い絶賛される。以後、フランスを中心に数多くのオペラに出演。また、ブーレーズ率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランとザルツブルク音楽祭を含むヨーロッパ・ツアーを行う。日本では、新国立劇場オペラ、びわ湖ホール・プロデュースオペラにしばしば出演、兵庫県立芸術文化センター『蝶々夫人』(佐渡裕指揮)にも招かれた。オーケストラとの共演も多く、NHK交響楽団と『火刑台上のジャンヌ・ダルク』(シャルル・デュトワ指揮)などがある。1997年出光音楽賞受賞。現在、御茶ノ水女子大学非常勤講師、フランス在住。(日本コロムビア)

内容詳細

話題のバッティストーニによる、聴衆を熱狂させたという演奏会形式の「トゥーランドット」のライヴ録音。その沸き立つような推進力と見事なオーケストラ・コントロールぶり、静と動、強弱、柔と剛、そうした対比が鮮やかでこのドラマに見事なほどに説得力を持たせている。そして声楽陣の素晴らしさ。★(T)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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もうバッティストーニが東フィルを振るよう...

投稿日:2021/07/13 (火)

もうバッティストーニが東フィルを振るようになって何年になるのか、その実力を如何なく知らしめた演奏の記録でしょうか。正直言うと歌唱陣を云々してはいけないのでして、兎にも角にもバッティストーニのキレキレの指揮を聞くディスクだと思います。このキレキレの音楽はもう今も昔も変わらない。今日本のオーケストラで聞ける指揮者としては一番面白い人であり、聞くべき人だと思います。その、日本での出世作としての演奏の記録としても聞かれ続けて欲しいと思います。

Verdi さん | 神奈川県 | 不明

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サントリーホールでの実演を聴いて感動し、...

投稿日:2015/12/23 (水)

サントリーホールでの実演を聴いて感動し、再びこのSACDでの「トゥーランドット」を聴いて、今回は何度も感動しております。バッティストーニさんの振るオペラでは、本年2月の「リゴレット」でも音楽が如何に舞台を盛り上げるかを思い知らされました。今まで、私はオペラよりはオーケストラコンサートばかり聴いて感動しておりましたが、このSACDはオペラの醍醐味を再認識させてくれる1枚だと思います。バッティストーニさんのこれからがますます楽しみでならない今日此の頃です。

RCS さん | 東京都 | 不明

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