Hi Quality CD 輸入盤

ブルックナー:交響曲第8番、シューベルト:『グレート』 ヴァント&NHK交響楽団(1983、1979 ステレオ)(2CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC2015
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
Hi Quality CD
その他
:
輸入盤

商品説明

N響85周年記念シリーズ 初CD化
伝説となっていたヴァントとN響のブルックナー、
ついに日の目を見た


現在の日本の音楽ファンに最も人気の高い指揮者といえばギュンター・ヴァント。その人気がブレイクする直前にN響と共演した貴重な記録。曲がブルックナーの交響曲第8番というのも嬉しい限り。期待にたがわぬ演奏を楽しめます。また、シューベルトの交響曲中最もスケールの大きな『グレート』とカップリングも最高。ヴァント幻の音源が日の目をみます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
CD1
・シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』
CD2
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1890年版)

 NHK交響楽団
 ギュンター・ヴァント(指揮)

 録音時期:1979年11月9日(CD1)、1983年12月15日(CD2)
 録音場所:東京、NHKホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 マスタリング:ALTUS
 CDは国内プレスとなります。

内容詳細

ヴァントがN響へ79年(シューベルト)と83年(ブルックナー)に客演した際のライヴ。最晩年の名声を得る直前の演奏だが、徹底的に緻密な音楽作りは、すでにここでも明らかだ。その辣腕の仕事師ぶりに惚れ込んだか、N響としても稀に見る素晴らしい演奏を展開していて要注目。(教)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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「グレート」が1979年で、ブルックナー...

投稿日:2012/11/12 (月)

「グレート」が1979年で、ブルックナーが1983年ということは、それをディスコグラフィと並べて考えますと、まだヴァント先生が「大物」扱いになる前でまだまだディスク上の傑作を生み出す前の段階ということになりましょう。ところがここに聴かれる演奏はどれも晩年の自信と力に満ちた演奏と何も変わらず、大変に立派な出来栄えであります。壮大なスケールの開放性を持つものではなくて、むしろ凝縮された響きを主体にきびきびと遅滞なく進む、その音楽の強さが魅力的です。確かな記憶ではありませんが、確かどちらかの来日時に、ヴァント先生、N響を振ってベートーヴェンの交響曲第4番を演奏したんじゃなかったかな。FMで聴いてその迫力に圧倒され、曲の魅力を知らされた、そんな記憶があります。なるほどなあ、ディスクではもう少し後ですが、もう実際にはこの時期にヴァント先生は自らの芸術を完成させていた(完成に近付いていた)のですねえ。立派な演奏だと思います。録音も優秀で不満なし。但し、最後に一言苦言を呈するならば、「N響はどうしてこんなにミスするのかなあ!」といふことです。惜しい、もったいない、指揮者とお客に申し訳ない、とかメンバーさんは思わないのかな。泣けますぜ。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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評価は先に書かれた諸氏の通りで新たに私見...

投稿日:2012/01/17 (火)

評価は先に書かれた諸氏の通りで新たに私見を述べるほどでもない。ただスイトナー氏のマラ1+2ところでも書かせていただいたが、この当時のN響は、先に書かれた方々の言われるように、やや危ないところもあったのでそれが逆にスリリングな感じはする。グレイトは初めて聴いたのが例のメンゲルだったため、「グレイトとはこういう曲なんだ!」としばらくは思っていたが、かなり後でゆったりした演奏を聴いて「こんなやり方もあるのか?これがメンデルスゾーンが初演した当時長すぎるとか言われて嫌われていた原因なのか」とも考えさせられたりした。しかしこの演奏はヴァントはこの曲が大好きだったのか内容は年齢とともに変わっていくが基本的なスタイルはずっと同じ感じがする。豪快な演奏!正にそう言いたくなる演奏だ。ブルックナーはちょっと荒っぽい演奏、というか録音のせいだろうがちょっと危なっかしい金管がやけに強く入っているのでそう聴こえるのかも。ブルックナーに関してもずっとハース版で押し切ったのだからやはり基本的スタイルは同じだったのだろう。こう言うのが残っていると嬉しくてつい買ってしまう。値段的にもまあまあだし、買って損はない。敢えて★5個献上!

mid-massa さん | 三重県 | 不明

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ヴァントは、1990年代に入ってブルック...

投稿日:2011/10/29 (土)

ヴァントは、1990年代に入ってブルックナーの交響曲の崇高な超名演を成し遂げることによって真の巨匠に上り詰めるに至ったが、1980年代以前のヴァントがいまだ世界的な巨匠指揮者としての名声を獲得していない壮年期には、たびたび来日して、NHK交響楽団にも客演を行っていたところだ。本盤におさめられたブルックナーの交響曲第8番及びシューベルトの交響曲第9番「ザ・クレート」は、いずれもヴァントが得意中の得意としたレパートリーであり、NHK交響楽団に客演した際のコンサートの貴重な記録でもある。まずは、シューベルトの交響曲第9番「ザ・グレート」であるが、演奏は1979年のもの。ヴァントは、同曲をケルン放送交響楽団とシューベルトの交響曲全集をスタジオ録音(1977〜1984年)する際に併せて録音するとともに、その後は、北ドイツ放送交響楽団(1991年)、ミュンヘン・フィル(1993年5月ライヴ録音)、ベルリン・ドイツ放送交響楽団(1993年6月ライヴ録音)、ベルリン・フィル(1995年ライヴ録音)とともに4度にわたって録音していることから、本盤をもって同曲を6度にわたって録音したことになる。これらの6つの演奏のうち、最も優れているのは最後の3つのライヴ録音であることは論を待たないと言えるが、本演奏も含め、その他の演奏も名演と評価するのにいささかも躊躇するものではない。同曲の演奏は極めて難しいと言えるが、ヴァントは、ワルターのようにウィーンの抒情的な作曲家としてシューベルトを捉えるのではなく、むしろ、自らが得意としたブルックナーの先駆者としてシューベルトを捉えて演奏を行っているとも言えるだろう。比較的ゆったりとしたテンポによる演奏ではあるが、演奏全体の造型は他の指揮者によるどの演奏よりも堅固であり、いささかも隙間風の吹かない重厚にして凝縮化された音の堅牢な建造物が構築されたような趣きがあると言える。最後の3つのライヴ録音においては、さらにスケールの雄大さとある種の柔軟性も付加され、いい意味での剛柔のバランスがとれた名演に仕上がっていると言えるが、本演奏は、ケルン放送交響楽団とのスタジオ録音とも共通しているが、徹底して剛毅な演奏に仕上がっていると言っても過言ではあるまい。もちろん、情感の豊かさを欠いているわけではないが、むしろ演奏全体の造型美や剛毅さが勝った演奏と言えるところだ。もっとも本演奏には、終楽章において特に顕著であるが、ライヴ録音ならではの畳み掛けていくような気迫と強靭な生命力が漲っており、その意味では、ヴァントの壮年期を代表する名演として、ケルン放送交響楽団とのスタジオ録音よりも優れた演奏と評価してもいいのではないだろうか。次いで、ブルックナーの交響曲第8番であるが、これは1983年の演奏。ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団との演奏(1971年)、ケルン放送交響楽団との演奏(1979年)に次ぐ3度目の録音ということになる。ヴァントは、本演奏の後も、北ドイツ放送交響楽団との3度にわたる演奏(1987年ライヴ録音、1990年東京ライヴ録音、1993年)、ミュンヘン・フィルとの演奏(2000年ライヴ録音)、ベルリン・フィルとの演奏(2001年ライヴ録音)の5度にわたって録音を行っており、本盤の登場を持って同曲を8度にわたって録音したことになるところだ。いずれ劣らぬ名演と考えるが、この中で最も優れた名演は、ミュンヘン・フィル及びベルリン・フィルとの演奏であるというのは衆目の一致するところであろう。本演奏の性格はケルン放送交響楽団とのスタジオ録音に近いものと言える。ヴァントがいまだ世界的なブルックナー指揮者としての名声を獲得していない壮年期の演奏であるだけに、1990年代における神々しいばかりの崇高な名演が誇っていたスケールの大きさや懐の深さはいまだ存在していないと言えるところであり、本盤の演奏を前述の1990年以降の超名演の数々と比較して云々することは容易ではある。しかしながら、本演奏においても、既にヴァントのブルックナー演奏の特徴でもあるスコアリーディングの緻密さや演奏全体の造型の堅牢さ、そして剛毅さを有しているところであり、後年の数々の名演に至る確かな道程にあることを感じることが可能だ。また、本盤の演奏においては、こうした全体の堅牢な造型や剛毅さはさることながら、金管楽器を最強奏させるなど各フレーズを徹底的に凝縮化させており、スケールの小ささや金管楽器による先鋭的な音色、細部に至るまでの異常な拘りからくるある種の神経質さがいささか気になると言えるところではあるが、それでも違和感を感じさせるほどでもないというのは、ヴァントがブルックナーの本質を既に鷲掴みにしていたからにほかならないと考えられる。そして、本演奏には、ライヴ録音ならではの畳み掛けていくような気迫と生命力が漲っており、その意味では、ケルン放送交響楽団とのスタジオ録音よりも優れた演奏と言っても過言ではあるまい。いずれにしても、本演奏は、世界的なブルックナー指揮者として世に馳せることになる後年の大巨匠ヴァントを予見させるのに十分な素晴らしい名演と高く評価したい。両演奏ともに、ヴァントの剛毅で緻密な指揮にしっかりと喰らい付いていき、持ち得る実力を最大限に発揮した名演奏を披露したNHK交響楽団にも大きな拍手を送りたい。音質は、1970年代から1980年代にかけてのライヴ録音ではあるが、アルトゥスがマスタリングに協力したこともあって、十分に満足できる良好な音質に仕上がっていると高く評価したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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