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【中古:盤質A】 交響曲全集 マリオ・ヴェンツァーゴ指揮、5つのオーケストラ(10CD)

ブルックナー (1824-1896)

中古情報

新品ジャケット
こちら ※参考のため、実際の商品と異なる場合がございます
:
A
特記事項
:
なし
コメント
:
BOX仕様 ブックレット付き 10枚組 ボーナスDVD(PAL)1枚あり
:
HMV record shop オンライン

基本情報

ジャンル
カタログNo
555023
レーベル
Cpo
Germany
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)


ブルックナー:交響曲全集(10CD)
マリオ・ヴェンツァーゴ&5つのオーケストラ


幅広いレパートリーを持つスイスの指揮者、マリオ・ヴェンツァーゴは、1948年チューリヒの生まれで、近現代音楽を得意とする一方、協奏曲など合わせもののうまさにも定評があり、ベルリン・フィルから室内オケまで世界各国のオーケストラを指揮してその実力を高く評価されてきました。
 ヴェンツァーゴは少し前からブルックナーの作品を各国のオーケストラを指揮してよくとりあげており、話題にもなっていたので、ドイツのCPOレーベルが、彼の指揮によって全集企画を完成させたのは注目されるところです。
 各作品のリリースは2011年から2014年にかけておこなわれており、時系列で追うと以下のような感じです。
 第1弾は2枚組で、第4番と第7番をスイスのバーゼル交響楽団と演奏。各パートの見通しの良い仕上がり。
 第2弾も2枚組で、第0番と第1番を、フィンランドの室内オケ、タピオラ・シンフォニエッタと演奏。機動力ある快演。
 第3弾は1枚もので、交響曲第2番をイギリスの室内オケ、ノーザン・シンフォニアと演奏。旋律の美しさで知られる傑作を、楽譜指定通りの小さ目な二管編成で鳴らした演奏で、初期作品にふさわしい爽やかなテクスチュアとリズムの魅力を引き出していました。
 第4弾は2枚組で、交響曲第3番の第3稿と、交響曲第6番というプログラムを通常編成のベルン交響楽団と演奏。共演、ブルックナー円熟期にオーケストレーションが施された二管編成オーケストラ・サウンドを聴かせていました。
 シリーズ第5弾となった交響曲第9番は、三管編成による作品ということで、ベルン交響楽団が起用され、ブルックナー晩年の熟達したオーケストレーションに対応しています。
 シリーズ第6弾となった交響曲第8番は、三管編成による作品。シリーズ初登場、5つ目となるベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団を指揮しての録音となります。このオーケストラは、クルト・ザンデルリングやギュンター・ヘルビヒとの数々の録音でもおなじみのベルリン交響楽団が2006年に改称したもので、近年はローター・ツァグロゼク、イヴァン・フィッシャーらのもとで積極的な活動を展開しています。使用楽譜は最も人気のある第2稿ノヴァーク版。
 シリーズ第7弾は交響曲第5番。最後を飾るのがブルックナー屈指の迫力作品である交響曲第5番というのは妥当とも思われますが、しかし驚くのはヴェンツァーゴがここで起用したオーケストラ。
 この作品の楽譜は二管編成で書かれており、本来は決して大編成というわけではないのですが、作品の雰囲気がなんとなく大編成を要求していると解釈されてか、長年に渡って倍管大増員で演奏されてきたのは周知の事実となっています。
 しかし、ここでは二管編成のフィンランドの室内オケ、タピオラ・シンフォニエッタが演奏することにより、作品本来の響きが追究されているのです。といっても実際にはタピオラ・シンフォニエッタは40名ほどのオケで、金管が若干定員では足りないため、エキストラ楽員が起用されていることと思われますが、それにしてもすっきり見通しの良い対位法のラインや、終楽章の二重フーガからコーダに至るクライマックスでの各パートの動きの面白さを確認できるのはなかなか得難い経験ではあります。
 付属のDVD(PAL方式、日本語字幕なし)には、ヴェンツァーゴがどのような意図を持って、このブルックナー・シリーズに臨んだのかを描いたドキュメンタリーが収められています。(HMV)



交響曲第0番 タピオラ・シンフォニエッタ

【収録情報】
● 交響曲第0番ニ短調[1869年第2稿とされている版]

 タピエラ・シンフォニエッタ
 マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音時期:2010年11月
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

交響曲第1番 タピオラ・シンフォニエッタ

【収録情報】
● 交響曲第1番ハ短調[1866年第1稿リンツ版]

 タピエラ・シンフォニエッタ
 マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音時期:2010年11月
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

交響曲第2番 ノーザン・シンフォニア

【収録情報】
● 交響曲第2番ハ短調 WAB102 [1877年版]

 ノーザン・シンフォニア
 マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音時期:2011年11月
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

交響曲第3番 ベルン交響楽団

【収録情報】
● 交響曲第3番ニ短調(第3稿 1889年版)

 ベルン交響楽団
 マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音時期:2012年5月
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

交響曲第4番 バーゼル交響楽団

【収録情報】
● 交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』[ノヴァーク版]

 バーゼル交響楽団
 マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音時期:2010年8月
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

交響曲第5番 タピオラ・シンフォニエッタ

【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調(1878年版)

 タピオラ・シンフォニエッタ
 マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音時期:2014年3月
 録音場所:フィンランド、エスポー、タピオラ・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

交響曲第6番 ベルン交響楽団

【収録情報】
● 交響曲第6番イ長調(1881年)

 ベルン交響楽団
 マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音時期:2011年2月
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

交響曲第7番 バーゼル交響楽団

【収録情報】
● 交響曲第7番ホ長調 WAB107 [ノヴァーク版]

 バーゼル交響楽団
 マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音時期:2010年8月
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

交響曲第8番 ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団

【収録情報】
● 交響曲第8番ハ短調 WAB108(ノヴァーク版第二稿)

 ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
 マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音時期:2011年10月29日
 録音場所:ベルリン、コンツェルトハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)


交響曲第9番 ベルン交響楽団

【収録情報】
● 交響曲第9番ニ短調 WAB109(1894年ノヴァーク版)

 ベルン交響楽団
 マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音時期:2012年9月
 録音場所:クルトゥーア=カジノ・ベルン大ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

DVD(PAL) ヴェンツァーゴのブルックナー

【収録情報】
● 『ヴェンツァーゴのブルックナー』(ローラン・ジャケによるメイキング映像

 収録時間:48分

ユーザーレビュー

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アラ・ブレーヴェこそブルックナー音楽の根...

投稿日:2016/10/02 (日)

アラ・ブレーヴェこそブルックナー音楽の根幹だと認識して演奏された初めての全集と言える 存命中から演奏不能と烙印を押され度重なる稿の改訂を強いられたブルックナーの書法だが 第2交響曲フィナーレに初めて登場してから 以後全ての交響曲の第1と第4の両端楽章に指定される速い2分の2拍子(alla breve)は 現在も多くの指揮者によって無視されている ヴェンツァーゴはスコアに忠実な演奏をするどころか 未だalla breveが用いられていない第1、第0、第2の第1楽章で4分の4拍子を明らかに2分の2拍子で演奏している ブルックナーは細々とテンポの変化を書き込んでいる ヴェンツァーゴはここぞというときは大胆に速度を変えるが ブルックナーがしばしば求めるテンポを落とせの指示には従わない これによって感情過多の波にのまれずに済む だから第9のAdagioがセンチメンタルな渦に嵌らなかった ヴェンツァーゴは速すぎてはいない このテンポはスコアから読み取れた適正な速さだ ただ第0で無用な揺らぎがあり残念 また第7の第1楽章のテンポが遅いのが玉に瑕 練習記号Bに〔C ruhig〕の記載があるので多くの指揮者はテンポが落ちる この変化を嫌って冒頭からBのテンポで開始した為楽章全体が一本調子になったのが惜しい だがヴァンツァーゴが5つのオーケストラを駆使して現出させたブルックナー10曲全てが美しい 俗世では150年間理解されないまま居もしないブルックナーの偶像が建てられてしまった ヴェンツァーゴが描き出したブルックナーは人生を謳歌し日々前進する人そのものの姿だ ブルックナーは佇んだり跪いたりしていない 神への感謝や祈りは今歩みつつ積んでいる人だ ブルックナーの眼前にはいつも未来に立つべきfieldが広がっている 単売時に幾曲かは聴いて居た 最後に出た第5が最高傑作でありエポックとなると吹聴していたが 全集刊行にあたり全曲をスコアを繰りながら改めて聴いてヴェンツァーゴが稀に見る大仕事を成し遂げたのだと確認した ここからブルックナーの真影が世に広まることを期待する 衷心よりこれまでで最高の推薦をする   

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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まず聴いてみて気がつくのは、ヴェンツァー...

投稿日:2016/09/09 (金)

まず聴いてみて気がつくのは、ヴェンツァーゴがブルックナーのスコアから非常に繊細で、しかも雑味のない澄みきった響きを抽出していること。とくに弦楽器パートは弓使いからヴィブラートのかけかたまで非常に神経が行き届いて、繊細である。そうした演奏スタイルが最高の成果を上げている例としては、第9の第三楽章をあげることができる。ここで強烈な不協和音が柔らかく溶けあって響くさまは、たしかに他に例を見ない美しさだと思われる。 また、概してテンポは速めで、とくに第3主題でのリズミカルな書法のパッセージはかなり速い。おもしろいとは思うが、ただブルックナーの音楽は一般にリズムパターンの積み重ねによる発展を特徴としており、とくに第3主題やスケルツォだけでリズムを強調しながら、それ以外ではあまりリズム的な要素の処理に印象的なものが見つかりにくい、というのには、ちょっと疑問をもった。 それと、響きが澄みきって繊細であるのはよくわかるのだが、あまりポリフォニーの綾を立体的かつ明晰に聴かせてはくれない。これはポリフォニックな書法を全体の響きへと溶かしこむべき素材としてしか見ていない、結果、各パートの独立性をあまり重視していないような印象を与えてしまう点にはちょっと不満がある。 結局、ヴェンツァーゴにとってのブルックナーは、たとえばギーレンがとりあげる第4の第一稿が聴かせるような、明らかに二、三世代先を予感させるような凶暴で荒々しい生命力に満ちた性格のものではない。むしろ、版の選択は一貫して保守的であり、その範囲で響きの純化とスリム化を追求した演奏、と言えば一番しっくりくるように思われる。

Phronesis さん | 千葉県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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