ノルウェーの伝説、オーレ・ブル生誕200年記念
2Lのハイ・クオリティ・サウンドで聴く
ノルウェー最初の国際的に名を知られた偉大な音楽家オーレ・ブル[1810-1880]。2010年は生誕200年を迎え本国ノルウェーでは様々なイベントが開催されています。オーレ・ブルのヴィルトゥオーゾ・スタイルのヴァイオリン、即興の技術、そしてカリスマ性をもったステージ姿には世界がひれ伏し「パガニーニの再来」とも言われていました。ヨーロッパ大陸からアメリカへと活動の場をひろげ、その活躍ぶりは、グリーグ、スヴェンセン、イプセンら、世界に出て行く芸術家たちのモデルにもなりました。
作品にノルウェー音楽的要素を取り入れ、ノルウェー音楽の発展に尽力したノルウェーの大スター、このオーレ・ブルの作品集は、2曲のヴァイオリン協奏曲がメイン・プログラムです。1834年に作曲されたヴァイオリン協奏曲イ長調は、演奏の秘密が公になることを心配したブルがソロ・パートを譜面にしなかったと推測され、この録音には、現存する3種類の楽譜(リーソーエン島のオーレ・ブル博物館にある手稿譜/同じく博物館所蔵のヨハン・ヘンヌムが改訂の手を加えたとされる不完全な手稿譜/ベルゲン郊外、ヴァレストランのブルの家に保存されるブル自身による改訂版)を基に、ニコライ・リセが作曲家のオラヴ・アントン・トメセンとヴォルフガング・プラッゲの協力で作成した演奏譜が使われました。
アンナル・フォレソーは、オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校でスーンミ・チョンとスティーヴン・バラット=ドゥーエにヴァイオリンを教わったのち、ブルーミントンのインディアナ大学に留学。マウリシオ・フックスにヴァイオリン、スタンリー・リッチーにバロック・ヴァイオリン、メナーエム・プレスラーとジェルジ・シェベクに室内楽を学びました。1998年にはサルツブルクの国際サマーアカデミーに参加し、バルトークの無伴奏ヴァイオリン・ソナタを弾いてヴァ
イオリン賞を獲得しました。作曲者の心のうちにあるロマンティシズムをヴィルトゥオジティとバランスよく紡いでいます。
オーレ・クリスチャン・ルード指揮のノルウェー放送管弦楽団が参加した録音セッションは、オスロに近い町ベールムにある、煉瓦と木で造られたヤール教会で行われました。「2L クオリティ」のすばらしい録音です。(キングインターナショナル)
【収録情報】
ブル:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
・セーテルの娘の日曜日(ヨハン・スヴェンセン編)
・ヴァイオリン協奏曲イ長調(ニコライ・リセ、オラヴ・アントン・トメセン、ヴォルフガング・プラッゲ編)
・ヴァイオリン協奏曲ホ短調『幻想協奏曲』[夜/夜明け/昼]
・孤独の時に『メランコリー』(ヨハン・ハルヴォシェン、ヴォルフガング・プラッゲ編)
・幻想曲『サン・フアンのベルベナ』
・セーテル訪問
アンナル・フォレソー(ヴァイオリン)
ノルウェー放送管弦楽団
オーレ・クリスチャン・ルード(指揮)
録音時期:2009年6月
録音場所:ノルウェー、ベールム、ヤール教会
制作:ヴォルフガング・プラッゲ
録音:モッテン・リンドベルグ、ハンス・ペーテル・ロランジュ
このアルバムには、ハイブリッドSACDとブルーレイ・ディスクが収められています。ハイブリッドSACDには、通常のCDフォーマットである2チャンネル・ステレオ音声のほか、SACD2チャンネル・ステレオ音声とSACD5.1チャンネル・サラウンド音声を収録。
ブルーレイ・ディスクは音声トラックのみの収録となりますが、2チャンネル・ステレオ音声として「リニアPCM」が、5.1チャンネル・サラウンド音声として「DTS−HDマスター・オーディオ」が、7.1チャンネル・サラウンド音声として「DTS−HDマスター・オーディオ」が収録されています。
つまり計6種類の音声が収録されているということになり、プレーヤーやアンプなど対応環境さえ整えば、きわめて上質なソースのマニアックな聴き比べが可能になるのです。
【Hybrid SACD】
■Ordinary CD
■2.0ch DSD
■5.1ch DSD
【Music Blu-ray】
■2.0ch LPCM 192kHz/24 bit
■5.1ch DTS HD Master Audio 192kHz/24 bit
■7.1ch DTS HD Master Audio 96kHz/24 bit
【ブルーレイ・オーディオ】
「ブルーレイ・オーディオ」とは、動画ではなく音声が主役のブルーレイ・ディスクのことです。専用機器が必要な「DVDオーディオ」とは異なり、通常のブルーレイ機器があれば、そのまま再生できるので、ブルーレイ・レコーダーなどの普及率が高い日本の場合、実はもっとも手軽な高音質メディアといえるのかもしれません。
ブルーレイ・ディスクは、SACDの5倍以上という大容量の記録をおこなうことが可能なため、各種マルチチャンネル音声などにも期待ができるところです。