ブリテン、ベンジャミン(1913-1976)

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CD 輸入盤

戦争レクィエム ブリテン、M.デイヴィス&バーミンガム市響、ハーパー、ピアーズ、フィッシャー=ディースカウ(1962年世界初演ライヴ モノラル)

ブリテン、ベンジャミン(1913-1976)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SBT1490
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ブリテン『戦争レクィエム』
世界初演ライヴ録音登場!
ライナーノーツ日本語対訳付


2013年はブリテン生誕100周年ということもあって、多くのブリテン作品がリリースされ、代表作『戦争レクィエム』についても、ヤンソンス、マクリーシュ、パッパーノの新録音に、初出のアンチェルのライヴ録音などが発売されていました。
 今回登場する音源は、1962年5月におこなわれた『戦争レクィエム』世界初演のライヴ録音というもので、ドイツ空軍の爆撃で瓦礫と化したコヴェントリー大聖堂の再建を記念した祝賀献堂式のために委嘱された作品という背景を考えると、非常に貴重なドキュメントといえるのではないかと思います。

【世界初演】
『戦争レクィエム』は、大小2群のオーケストラと混声合唱、3人の独唱者によって演奏されますが、初演での指揮は、ブリテンの信頼篤かったイギリスの指揮者で合唱指揮者のメレディス・デイヴィス[1922-2005](写真右)が受け持ち、ブリテンは小オーケストラの指揮を担当、メレディス・デイヴィスと入念に打ち合わせをおこないながらリハーサルを進行し、演奏に臨んでいます。
 ソリストは、戦時中、アメリカ軍の捕虜となった経験のあるフィッシャー=ディースカウ[1925-2012]と、戦争直前にブリテンとともに渡米し、帰国後は良心的兵役拒否者となったピーター・ピアーズ[1910-1986]、そして当初予定されていたヴィシネフスカヤがソ連政府の命令によりキャンセルとなったため、急遽出演することとなったヘザー・ハーパー[1930- ]の3名。
 合唱は、コヴェントリー祝祭合唱団と聖トリニティ少年合唱団で、オーケストラはバーミンガム市交響楽団、小オーケストラはメロス・アンサンブルという陣容で、聖トリニティ少年合唱団とメロス・アンサンブルの演奏は問題ないものの、戦争の痛手からの回復途上にあったオケと、臨時編成の合唱団は、メレディス・デイヴィスの情熱的すぎる指揮の影響もあって、少々瑕疵の目立つものともなっています。
 とはいえ、この初演録音は歴史的にも非常重要なものですし、そうしたドキュメントとしての意義を詳述したライナーノーツもありがたく、さらに日本流通盤には、ライナーノーツの日本語対訳も付属するので、マニアには注目度の高いリリースとなっています。

【戦争レクィエム】
ドイツ空軍による1940年の爆撃で瓦礫と化したコヴェントリー大聖堂が22年ぶりに再建されることとなり、それを記念する祝賀献堂式のため、反戦主義者ブリテンに委嘱されたのがこの『戦争レクィエム』です。
 委嘱を受けたブリテンは、1960年から翌年にかけて、集中的に『戦争レクィエム』の作曲に取り組み、反戦の決意と平和への祈願を作品に投影させて行きます。
 全体は6つの楽章から成り、ラテン語による通常のミサ典礼文の間に、第一次世界大戦で殺された詩人ウィルフレッド・オーウェンによる英語の詩が挿入される変則的なスタイルで構成されたこの作品は、大小2群のオーケストラと混声合唱、3人の独唱者によって演奏され、ラテン語部分は合唱とソプラノが、英語の詩の部分は独唱者が担当。天使のような少年合唱やソプラノの澄み切った美しさから、金管セクションや打楽器、オルガンによる圧倒的なサウンドまで駆使したスコアにより、ショスタコーヴィチが20世紀最大の傑作と称えたことでも知られています。

【反戦主義者ブリテン】
ベンジャミン・ブリテンは、日本政府からの祝典音楽作曲の要請にも『シンフォニア・ダ・レクィエム』で応えるほどの反戦主義者であり、第ニ次世界大戦が始まるとアメリカに逃れていたため、戦後は兵役忌避裁判にかけられたりもしました。
 また、『ねじの回転』『ヴェニスに死す』『ピーター・グライムズ』『ビリー・バッド』『カーリュー・リヴァー』『ルクレティアの凌辱』、そして反戦オペラでもある『オーウェン・ウィングレイヴ』など、死に関係するオペラを数多く書いたことでも有名です。(HMV)

【収録情報】
・ブリテン:戦争レクィエム Op.66

 ヘザー・ハーパー(ソプラノ)
 ピーター・ピアーズ(テノール)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ジョン・クーパー(オルガン)
 コヴェントリー祝祭合唱団
 聖トリニティ少年合唱団
 メロス・アンサンブル(小アンサンブル)
 ベンジャミン・ブリテン(小アンサンブル指揮)
 バーミンガム市交響楽団
 メレディス・デイヴィス(指揮)

 録音時期:1962年5月
 録音場所:イギリス、コヴェントリー大聖堂
 録音方式:モノラル(ライヴ)

ユーザーレビュー

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