交響曲第６番『悲劇的交響曲』、第２８番、第２９番、第３１番　ウォーカー＆新ロシア国立響

ブライアン：交響曲第６番、第２８番、第２９番、第３１番
ウォーカー＆新ロシア国立交響楽団
２９番は世界初録音！

イギリスの作曲家ハヴァーガル・ブライアン[1876-1972]は32曲もの交響曲を作曲した20世紀イギリスの作曲家。存命中は交響曲第1番『ゴシック』が、その巨大編成の話題性もあって一部の人たちの支持を受けたくらいでしたが、没後、コンサートやレコーディングも徐々におこなわれるようになり、現在では、さまざまな経験を積んだ長命な作曲家であるブライアンによるいくつもの作品を聴くことができるようになっています。
　特に交響曲の録音は増えており、着々と進行中のこのナクソスのシリーズのほか、いくつかのレーベルの録音を合わせると、第26番以外の31曲はすべてレコーディングがおこなわれた実績があるということになります。
　とはいえ、知名度の低い作品ばかりなので、各楽器の音もきちんと聴こえた方が良く、録音はなるべくバランスの良いステレオ・レコーディングが望ましいことから、ナクソス・レーベルが姉妹レーベル「Marco Polo」から引き継ぎ、すでに20年以上も継続しているこのシリーズには大きな意義があると思われます。
　今回登場するのは演奏時間13分から23分ほどの作品4曲。単一楽章の第6番『悲劇的交響曲』 と第31番、そして4楽章構成の第28番と第29番で、うち第29番は世界初録音となるものです。（HMV）

【収録情報】
ブライアン：
● 交響曲第6番『悲劇的交響曲』 (1948)[19:53]
● 交響曲第28番ハ短調 (1967)[14:00]
● 交響曲第29番変ホ長調 (1967)[23:02]
● 交響曲第31番 (in one movement) (1968)[12:56]

　新ロシア国立交響楽団
　アレクサンダー・ウォーカー（指揮）

　録音時期：2014年5月20-24日
　録音場所：モスクワ、ロシア国営テレビ＆ラジオ・カンパニー「KULTURA」第5スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）