CD 輸入盤

交響曲第2番 ヨッフム&バイエルン放送交響楽団(2CD)

フルトヴェングラー、ヴィルヘルム(1886-1954)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
900702
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ヨッフム/フルトヴェングラー:交響曲第2番

ドイツの名指揮者、オイゲン・ヨッフム[1902-1987]による意外なレパートリーの登場です。
 コンサートにオペラに戦前から大活躍したヨッフムは、1934年からハンブルクでオペラの音楽総監督とオーケストラの首席指揮者を兼任していましたが、1949年にはバイエルン放送局の音楽監督に任命されてミュンヘンに移り、バイエルン放送交響楽団の設立に尽力します。ヨッフムは同ポストに1960年まで在任、オーケストラをドイツ第1級の水準にまで育て上げると、今度はコンセルトヘボウ管の首席指揮者へと旅立つのでした。
 当時のバイエルン放送響は、最初から人選が良かったのか、戦後間もない結成にもかかわらず水準が高いのが印象的。『カルメン』『ボリス』の放送録音からドイツ・グラモフォンへのブルックナーやモーツァルトのセッション録音に至るまで、きわめて旺盛な活動を展開していた壮年期ヨッフムならではの意欲あふれる演奏の数々を現在も数多く聴くことができます(中でもブルックナーの5番は素晴らしい演奏)。
 そんなヨッフムがここで指揮をしているのが、フルトヴェングラーの交響曲第2番です。巨匠渾身の力作である交響曲第2番は、長大で悲劇的な雰囲気を湛えた後期ロマン派風の巨大な作品で、晩年のフルトヴェングラーが演奏会やレコーディングでの紹介に熱心だったことでも知られています。1948年には、ヨッフムが首席指揮者として在任中のハンブルク・フィルに客演してこの曲を指揮しており、そうした背景もあって、このヨッフム指揮による演奏がおこなわれたのかもしれません。
 フルトヴェングラーはこの演奏会の10日前、11月30日に亡くなっており、ヨッフムの悲嘆も大きかったと思われますが、それだけにここでの演奏も、敬愛する巨匠への哀悼の気持ちがいっぱいに込められた、実に深く素晴らしいものとなっています。この作品の紹介に非常に熱心だった、晩年のフルトヴェングラーの遺志をつぐかのようなシリアスな演奏です。放送録音だけあって、モノラルながら音質が良好なのも幸いでした。

【収録情報】
・フルトヴェングラー:交響曲第2番ホ短調

 バイエルン放送交響楽団
 オイゲン・ヨッフム(指揮)

 録音時期:1954年12月10日
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール
 録音方式:モノラル(ライヴ)

収録曲   

総合評価

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 マーラーの交響曲を演奏しなかったフルト...

投稿日:2013/05/20 (月)

 マーラーの交響曲を演奏しなかったフルトヴェングラーですが,作曲家としてのマーラーを意識していたのでしょうか。彼自身の作品は時代錯誤的な作風と見られて冷遇されていた面があるようですが,この演奏を聞いて実に深い感銘を受けました。フルトヴェングラーが亡くなって間もない演奏です。ヨッフムは親交のあったフルトヴェングラーへの敬愛の念とともに指揮に臨んだものと思われます。それらが十分に現れたすばらしい演奏だと思います。録音は1954年のものですから,これ以上の音質は望めないと思います。

lightnin さん | 青森県 | 不明

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 まず音がすばらしくキレイに入っています...

投稿日:2012/01/28 (土)

 まず音がすばらしくキレイに入っています。状態の良いモノラル録音です。大編成で実演を聴いても金管に弦の音がかき消されやすいこの交響曲ですが,この録音は大変優秀だと思います。(欲を言えば録音レベルが低いように思います。いつもよりヴォリュームを上げて聴いています。)  演奏も大変立派です。自作自演以外にはちょっと前にリリースされたバレンボイム・シカゴ響の哀愁と思い入れたっぷりの演奏が見事でしたが,このヨッフムの演奏も管弦楽の美しさの中に苦悩や未来への憧憬が込められている印象を持ちます。フルトヴェングラーと同様ナチス政権下のドイツで生活していた音楽家ですから,立場はどうあれ当時の体験をこの曲に体現できる力を持ち得たのだろうと思います。楽譜を再現した,ただ美しいだけの悲壮感のない演奏になっていないのが作品に対する好意的態度と思えます。(ヨッフムはフルトヴェングラーをどう思っていたのか興味深いです。)  オーケストラの鋭角的な反応もステキだと思います。この曲は丸くまとまってしまうと全然面白くないので,このようにとんがった演奏をしてこそ価値があると思います。オーケストラにとってもとても難曲だそうですから,この録音を聴く限りではバイエルン放送響,一糸乱れぬ演奏でとても優れたオーケストラです。  購入価値は充分あると思います。ステレオならバレンボイム盤しかないのですが,モノラルだと自作自演盤もあります。仏フルトヴェングラー協会の自作自演盤が最も演奏としては壮絶でこの曲らしいと思いますが,誰でもが入手できる高品質な演奏とすればこのヨッフム盤は選択肢に入れるべきでしょう。

Behaghel さん | 東京都 | 不明

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バイエルン放送交響楽団の記念ボックスから...

投稿日:2011/06/27 (月)

バイエルン放送交響楽団の記念ボックスからの分売により、この名演が求めやすくなったのは有難い。音も大変良く、フルトヴェングラーの代表作を味わうには最適のCD。フルトヴェングラーは、自作が他の指揮者が取り上げてくれることを望んだそうだが、ヨッフムであれば大変喜んだことだろう。

ドンナー さん | 神奈川県 | 不明

7

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