フェルメールになれなかった男 20世紀最大の贋作事件 ちくま文庫

フランク・ウイン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480431424
ISBN 10 : 448043142X
フォーマット
出版社
発行年月
2014年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
393p;15

内容詳細

秀れた才能を持ち、将来を嘱望された画家は、なぜ贋作作りに手を染めることになったのか。第二次大戦終結直後のオランダで、ナチの元帥ゲーリング所蔵の「フェルメールの絵画」に端を発して明らかとなった一大スキャンダル事件に取材。高名な鑑定家や資産家たちをもまんまと欺いた世紀の贋作事件を通して、美術界の欲望と闇を照らし出し、名画に翻弄される人々の姿を描き出した渾身作。

目次 : 序説/ プロローグ―一九四五年七月七日アムステルダム/ 贋作者の若き芸術家としての日々/ 再生を企てる男/ 思いがけなく英雄に/ エピローグ―ロンドン二〇〇四年七月七日

【著者紹介】
フランク・ウイン : 1960年アイルランド生まれ。ジャーナリスト・翻訳家。訳書の『素粒子』(M・ウエルベック著)でIMPAC賞、『アレックス』(P・ルメートル著)でCWA国際ダッガー賞を受賞するなど、受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • taku さん

    稀代の贋作家が仕組んだ罠。それに翻弄される美術界。美術の世界に盗作や贋作はつきもの。真面目な美術愛好家にはとんでもないことかもしれないけど、自分にとってメーヘレンのエピソードは刺激的で面白い。一人の数奇な人生を送る男を軸に、美術界の裏側をみせつける。絵画を巡る人々の願望や欲望。贋作の技術や真贋判定の難しさ。裁判の場面は痛快ですらある。フェルメール作品につきまとうメーヘレンという影。事実は小説より奇なり。

  • musis さん

    贋作を作るまでの試行錯誤に胸が高鳴る。凄まじく根気と熱意がいる作業だった。小さい頃に教え込まれた技術、自分で磨いた技術、本などから得た知識、全てを使って絵を描くファン・メ―ヘレン。「美術の真偽に関する限り、専門家の意見であろうとも、それはあくまできわめて確度の高い参考意見に過ぎない」という言葉が印象に残った。今まで自分が眺めた絵画にも贋作が含まれていたかもしれないと、つい想像してしまった。

  • とうゆ さん

    ハンはフェルメールの技術を習得し、評論家のこうあってほしいという願望を具現化することで評論家を、世間を欺いた。彼が一種の天才であることは間違いない。しかし例え彼が17世紀に生まれたとしても、過去を追うことしかしなかったのではないだろうか。どうあがいても、芸術を次の段階に進めるという意味での、真の天才ではなかったのだ。内容とは関係ないことであるが、翻訳文が稚拙で読みづらかったのが残念。

  • rinakko さん

    “批評家たちは、長い間温められてきた考えを具現する絵を発見するという考えに抗えなかったのだろう。” “批評家たちは己れが最も望んでいることを贋作者に教えた。そうとなれば、ハンは彼らの夢を形にしさえすればよい。” 後になればさほど質が高いとも思えない贋作に、当時の専門家を筆頭に人々が奮って騙されていく絡繰り。

  • SKH さん

    贋作者、ハン・ファン・メーヘレンの数奇な生涯。

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