ピアノ三重奏曲第２番、チェロ・ソナタ第２番、ヴァイオリン・ソナタ第２番　トッコ、ハナニ、Ｓ．アシュケナージ

エドゥアルト・フランク：ピアノ三重奏曲

プロイセン王国の州都であったヴロツワフ（現在はポーランド領）の裕福な銀行家の家庭に生まれたエドゥアルト・フランク。彼はメンデルスゾーンに音楽を師事するだけでなく、親しい友人として彼と連弾コンサートを催すなど、強い影響を受けました。またシューマンとも親交を結んだことでも知られています。
　彼の作品は聴いてわかる通り、当時の気風を見事に表現したロマンティックなものばかりですが、何しろ彼はピアニストとしてだけでなく、教師としても優秀であったため、こちらの仕事に時間を取られてしまい、作曲する時間を存分に作ることができなかったようで、それが現在の知名度の低さに結びついているようです。ここでじっくり彼の作品に耳を傾けてみてください。溢れるばかりの旋律に満ちた三重奏、見事な構成を持つチェロ・ソナタ、そして美しすぎるヴァイオリン・ソナタ。ため息ものです。（NAXOS）

【収録情報】
エドゥアルト・フランク：
1.　ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.22
2.　チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.42
3.　ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.23

　サミュエル・アシュケナージ（ヴァイオリン：1,3）
　イェフダ・ハナニ（チェロ：1,2）
　ジェームズ・トッコ（ピアノ）

　録音時期：2009年11月2-4日（1）、11月7日（2）、2010年5月7-8日（3）
　録音場所：インディアナ州ブルーミントン、カルチャー／デマイン・スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）