フョードル・ドストエフスキー

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罪と罰 中 岩波文庫

フョードル・ドストエフスキー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003261361
ISBN 10 : 4003261364
フォーマット
出版社
発行年月
1999年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
江川卓 ,  
追加情報
:
15cm,364p

内容詳細

事件の衝撃から立直れないラスコーリニコフは、心配してくれる家族や友人にも、警戒と不信を抱き続ける。妹の婚約をめぐって悶着を起こし、殺人事件の捜査官と薄氷の渡り合いを繰広げる一方で、心の清らかなソーニャとの交流が次第に深まってゆく。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nobby さん

    中盤に入って動き出す物語にのめり込む。あらためて確認するけどラスコーリニコフって嫌なヤツだ…母と妹の切願から婚約破棄に向けての憤怒にはホッとするけど何だか偉そう…自分の疑われ具合を探るべく予審判事と繰り広げた心理合戦で、「凡人ならぬ非凡人は法を踏み越えてもよい」なんて厨二病的信念公表するのはイタすぎる…そんでもって勝手に憐れむ女性に聖書読ませて「一緒に行こう」とは訳が分からん…終盤の警察署での予審判事の逆襲は、形勢逆転に疑心暗鬼とドキドキ止まらず!さあ下巻では遂に必死の逃亡劇が幕を開ける!わけないか(笑)

  • ひろき@巨人の肩 さん

    Audiobookにて。罪の意識に苛まれるラスコーリコフの姿が、自分の抱いていた「人間の狂気」に対する固定観念を打ち崩す。正気と狂気は分断されていると思っていたが、その境界線は曖昧で連続的であると気づく。また「人を殺す正当性」は過去の革命家や為政者の中に確かに存在し、それが彼らを正気に留まらる役割を果たしていたのだろう、と想像してしまう。このように解釈してしまうと本書は劇薬だと思う。

  • aika さん

    「おれは人間を殺したんじゃなくて、主義を殺したんだ」ラスコーリニコフが罪を犯した根幹に触れたときに、背筋がぞっと凍るような恐ろしさを感じました。どんな辱しめにも穢れることのない純粋さをもつソーニャが、ラスコーリニコフと同苦 しあう姿が、目に焼きつきます。最後の、予審判事ポルフィーリとの手に汗握る攻防戦はどきどきしましたが、それを大きく裏切る展開には驚きでいっぱいです。ひとつの物語なのに、様々な登場人物についてたくさんの角度から論じ合える、稀有な作品だと改めて思いました。

  • ちゅんさん さん

    物語が動き集中して読めたので面白かった。それにしてもラスコーリニコフ、君はなにがしたいのか…頭も身体も意志もフラフラじゃないか、なんだかヤバい論文書いてるし。可哀想な彼とソーニャが幸せになりましたなんて展開ちょっとだけ期待しちゃうけどないよな…。あと、ポルフィーリイはたぬきだしルージンはゲス野郎。でもこいつらが物語を面白くしてるのさへ、へ、へ!

  • だんたろう さん

    どんな人間も一皮むけば皆同じなのか。信仰や人種によらず、身勝手で虚栄心の塊のようだ。その醜さを突きつけるように描くドストエフスキーには容赦がない。その上に、自らが犯した罪のためにどんどん壊れていくラスコーリニコフの姿が痛々しい。彼は罪を犯したことは自覚していても、悪事を働いたとは認めない。これもひとつの犯罪者心理なのか。後半の、予審判事とのやり取りは手に汗握る緊張感が凄まじい。そこから解放された彼の心はこれからどうなっていくのだろう。何故か逃げ切って欲しいと思ってしまう。いけないこととは分かっているが。

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