作品集　シュテッフェン・シュライヤーマッハー、ヨハネス・カリツケ&ベルリン放送交響楽団、ホルガー・ファルク、他

ハンス・ユルゲン・フォン・デア・ヴェンゼ:作品集

戦時中のシュトゥットガルトで活躍した作曲家フォン・デア・ヴェンゼの作品集。東プロイセンで生まれ、父を早くに亡くし、母が病を得てしまったためメクレンブルクの親戚の家で育った彼は、1915年から1922年にベルリンで作曲とピアノを学びます。文学と音楽を愛し、シェーンベルクのピアノ曲に影響されましたが、その作品を模倣することは避け、20代前半に独自の書法で『歌のための音楽I-III』を書き上げました。その後もいくつかの作品を遺しましたが、現在ではほとんど残存していません。
　ここでは彼の僅かな作品を取り上げ演奏。1915年の『ピアノのための音楽』は現代音楽のスペシャリストとして活躍するピアニスト&作曲家シュライヤーマッハーが管弦楽版に拡大し、フォン・デア・ヴェンゼの思考を探ります。(輸入元情報)

【収録情報】
フォン・デア・ヴェンゼ:
● ピアノのための音楽 I-V (1915) (Rasch/ Leicht/ Gelassen/ Bewegt/ Sehr angestrengt)
● エドゥアルト・エルドマンの手紙 1(朗読)
● ピアノのための音楽 第13番(ヴァルター・シュピースのために)
● ピアノのためのグロテスク (1919)
● 歌のための音楽 I-III (Ganz leicht/ Gelassen, doch oft mit groser Energie der Empfindung/ Fast leichtsinnig bewegt)
● ヴァルネミュンデのピアノ小品 (1926)
● ウィリアム・バトラー・イェイツによる3つの歌曲(この心に、あなたはまだ/甘きとこしえの声/彼は過去の偉大さについて考えている、私はエールを飲んでいる)
● ヴィルヘルム・クレムによる2つのピアノ小品 (Ruhig/ Sostenuto)
● エドゥアルト・エルドマンの手紙 2(朗読)
● ピアノとクラリネット、トタン板のための音楽
● ピアノのための音楽 I-V(管弦楽版、シュライヤーマッハー編) (Rasch/ Leicht/ Gelassen/ Bewegt/ Sehr angestrengt)

　シュテッフェン・シュライヤーマッハー(ピアノ)
　ホルガー・ファルク(バリトン)
　ヤン・フィリップ・レームツマ(朗読)
　ベルリン放送交響楽団
　ヨハネス・カリツケ(指揮)

　録音時期:2012年、2016年
　録音場所:ベルリン、rbbザール1、他
　録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)