没後9年! リュック・フェラリの瞑想的で
夢のように美しいコンピュータとピアノのための作品!
『即興のエクササイズ』は1977年、『失われたリズムを求めて』は翌78年の作品。『即興のエクササイズ』は7曲の小品からなる大作で、いかにも70年代を思わせるサイケデリックなオルガン(もしくはシンセサイザー)のドローンを背景にリリカルなピアノが即興演奏を繰り広げます。『失われたリズムを求めて』も同様のコンセプトで、大地の脈動を思わせる低音のパルスを背景にピアノは内部奏法、プリペアド・ピアノを含む無国籍民族音楽風の即興を行います。両作品ともケージ、ハロルド・バッド、テリー・ライリー、キース・ジャレット、果てはグルジェフを思わせる官能的、神秘的、媚薬的な音楽。聴いているうちにトリップ必至です。(TOBU)
【収録情報】
フェラリ:ピアノとテープのための作品集
・即興のエクササイズ (1977,Exercises d'improvisation)
・失われたリズムを求めて (1978,a la recherche du rythme perdu)
チロ・ロンゴバルディ(ピアノ)
録音時期:2011年
録音方式:ステレオ(デジタル)