フィリップ・K・ディック

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火星のタイム・スリップ ハヤカワ文庫

フィリップ・K・ディック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150103965
ISBN 10 : 4150103968
フォーマット
出版社
発行年月
1980年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
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16cm,343p

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    SFマガジンでのディック投票会の影響と早川文庫100冊フェアのおかげで手に入り辛かった大好きな『火星のタイム・スリップ』が新装版で購入できるようになりました^^マンフレッドやジャックの分烈症であるが故に世界の悪意を人一倍、感じ取れるようになり、心を護るために自閉する姿はやはり、再読しても胸が詰まります。もし、彼らが認識している「世界」を自分も「認識」できるようになったらその「世界」は「偽物」だと判断できるのだろうか?現実の方が隠れている分、醜くて恐ろしいことはアーニイによって証明された。考えるのはこれから

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    限られた水の支給で汲々としている火星への植民地民。一方、水を独占していたアーニイは国連から火星の利権を取り戻し、権威を拡大するために時間を改竄できる少年、マンフレッドを利用しようと目論むが・・・。傲慢なアーニイは自業自得ですが、全てを見通してしまうがために心を閉ざしたマンフレッドが痛々しい。そして自分を分裂症と感じているシルビアなどが勝手な理由で不倫などを行っていく様は目も当てられません。それにしても「ガブル、ガブル」の響きと今の長寿社会の側面を抉り出したラストが頭を離れない・・・。

  • 催涙雨 さん

    ひどくB級臭いというか何かそういうものを想起させるタイトルだが実際のところエンタメ的な面白さは薄く、特有の哲学や文学性のほうが色濃く出ている。タイムスリップの意味合いも一般的にイメージするものとは少し異なる。ディックの作品を読んでいると例えば今生きている現実は確かなものか、自分の記憶は真実なのか、昨日と今日の自分は同じものなのか…など考えだしたらきりがないのだが、ある種病的な疑念がふつふつと湧き出る。この作品はそのものずばり自閉症、分裂症など精神病に類する者のもつ世界がひとつのテーマになっている。罹患者と

  • おにく さん

    ディック1964年発表の作品です。さすがに火星の情景とか世界観は時代を感じさせますが、それより今では倫理的に難しい“精神病”をSFギミックに使っているのが逆に新鮮に写ります。物語の渦の中心である少年マンフレットは、精神分裂症のため時間軸が常人のそれとは異なり“予知能力”のように物事の行く末が見えてしまい、常に恐怖を感じている。その恐怖は他の精神病者にも感応して、恐怖と肉欲と退廃の悪夢を見せる。「ガブル!ガブル!ガビッシュ!」ディックのドラッキーなストーリーを堪能できる作品でした。

  • tokko さん

    何度か似たようなシーンが繰り返されるけれど、微妙に視点が違ったり「あれっ!?」と思いながら読んでいくとだんだん分かってくるようになっている。分裂症患者の精神世界を体験することでタイム・スリップ…というところはまぁなんとかついていけたんだけど、呪術的な儀式の中にトランジスタラジオが出てきたり"Huh?"なところも多い。でもまぁ基本的にはガブラーがガブル、ガブルしてガビッシュになっちゃうのでいいんですけどね。

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