フィリップ・リーヴ

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アーサー王ここに眠る 創元推理文庫

フィリップ・リーヴ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488516024
ISBN 10 : 4488516025
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
352p;15

内容詳細

荒々しい騎馬の集団が農場を襲い火を放った。燃えさかる屋敷から逃れたみなしごの少女グウィナは、奇務な風体の男に救われる。男の名はミルディン。ブリテン島の統一を目指す司令官、アーサーに仕える吟遊詩人だった。言葉を操り人心を手玉に取るミルディンの企みに彼女は手を貸すことになるが…。カーネギー賞受賞、アーサー王伝説を新たな視点で語り直した傑作ファンタジイ。

【著者紹介】
フィリップ・リーヴ : 1966年英国生まれ。イラストレーターとして活躍していたが、子どものころに読んだ『指輪物語』や“ナルニア国物語”が忘れられず、自らも創作の筆をとる。デビュー作『移動都市』が大評判になり、英国のネスレ・スマーティーズ賞などいくつもの賞を受賞。四作目にあたる『廃墟都市の復活』でガーディアン賞に輝いた。また『アーサー王ここに眠る』でカーネギー賞を受賞、名実ともに英国を代表する作家のひとりとなる

井辻朱美 : 東京生まれ。東京大学大学院人文系研究科比較文学比較文化専攻修了。白百合女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • みっちゃん さん

    伝説とはかの如く創られ、伝えられるものなのか。狭量で野卑なだけの、まるで盗賊の頭領のような男を聖なる王に。聖剣の授受の奇跡、聖杯の探索の旅、そして王妃と騎士の道ならぬ恋までも。真の卑小な姿を知る者でさえ、その物語こそが真実、と徐々に信じていく不思議。ひと、とは見たいものだけを見、信じたいものだけを信じる、のだろうかね。

  • さつき さん

    襲撃により故郷を失った少女グウィナは吟遊詩人ミルディンに拾われます。ミルディンの紡ぐ言葉により英雄譚が生まれていく様はドラマティック。物語の持つ力を存分に感じられます。現実の粗暴で利己的なアーサーを知る人々さえも魅了する英雄の冒険には、ミルディンの切なる願いがこもっていました。戦いに明け暮れる男の世界も、噂話に満ちた女の世界も体験したグウィナの愛の行方はどうなるのか?道ならぬ恋のときめきも、血生臭い復讐も、末期の夢も…人の世の何と儚いことか。だからこそ人は物語を求めるのでしょう。

  • Chikara Tonaki さん

    アーサー王がただのならず者共の親分で、その可能性にかけた吟遊詩人が、その紡ぎ出す物語と情報収集・操作能力で偉大な人物に仕立てあげようとする物語を、ひょんな事で拾われた少女の視点で描いてます。何というか、お話し自体は「アーサー王って、実際きっとこんなもんだったんだろうな」と思えるものなのですが、情景描写に惹かれて読み進めさせられました。他人にオススメするか?と問われたら否と答えますが、しばらくしたら読み返していそうな気がします。

  • もと さん

    作者の後書きに映画「エクスカリバー」のことが書かれていて懐かしく思い出した。私もあの映画好きだったなぁ!映画館に2回見に行った。

  • ゆきんこ さん

    もう一つの、あり得たかもしれないアーサー王の物語。どこにでもいる女の子が、一人の語り部と出会い、物語を紡いでいくことで、現実と幻想が渾然一体となっていく。最後には、それらが大きな流れとなって全てを押し流してしまう。人間は見たいものを見、聞きたいものを聞く生き物なんだな、と。そうであれ、と願う何者かが語るからこそ、後の世に形を変えながら、物語や伝説として残っていくのだろうな、とも。

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