SACD 輸入盤

スペインの庭の夜(ハスキル、マルケヴィチ&ラムルー管)、三角帽子(アンセルメ&スイス・ロマンド管、ベルガンサ)、他

ファリャ(1876-1946)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PRDDSD350064
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

LPで親しんだ名盤がSACDリマスタリング。
驚くほど明快かつ途方もないエネルギーを秘めた新装盤に変身


SACDハイブリッド盤。『スペインの庭の夜』は、ハスキルのレパートリーの中では異色ながら、マルケヴィチの好サポートとあいまってLP時代から名盤の誉れ高いものでした。テープに起因するヒスノイズは感じられますが、各楽器の解像度が格段に向上してぐっと接近し、物凄いエネルギーまで放つようになったのが驚きです。ファリャの『スペインの庭の夜』のピアノ・パートは難技巧と、ギターなどスペイン音楽のイディオムが盛り込まれているため、弾き手を選ぶ音楽と言えます。ハスキルは死の直前の演奏ながらタッチは力強く明快で、大編成のオーケストラと真っ向から張りあっています。ハスキルのピアノは、通常この作品で演じられる濃厚な官能性はなく、端正かつ清明。まるでモーツァルトみたいですが、意外なスペイン気質も感じさせ感動的。マルケヴィチの充実ぶりも素晴らしく、複雑なオーケストレーションを見事に統率、熱き血のたぎる盛り上がりを見せています。
 アンセルメの『三角帽子』もLP時代からの名盤。この作品の世界初演者だったアンセルメゆえ貴重このうえない演奏。いにしえのデッカ特有のマイク多用の効果がSACD化でますます発揮され、スコアが見えるほど各楽器が際立っていますが、少しも人工的でなく、意外にアンセルメがエネルギーあふれる情熱的演奏をしていたことを証明してくれます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ファリャ:
・交響的印象『スペインの庭の夜』
 クララ・ハスキル(ピアノ)
 コンセール・ラムルー管弦楽団
 イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
 録音時期:1960年10月
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 音源:PHILIPS

・歌劇『はかなき人生』〜間奏曲と舞曲第1番
・バレエ音楽『三角帽子』
 序奏
 昼さがり
 粉屋の女房の踊り
 ぶどう
 隣人たちの踊り
 粉屋の踊り
 代官の踊り
 終幕の踊り
 テレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ)
 スイス・ロマンド管弦楽団
 エルネスト・アンセルメ(指揮)
 録音時期:1961年2月
 録音場所:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 音源:DECCA

 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

ユーザーレビュー

総合評価

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私見ですが、現在発売されているこの演奏の...

投稿日:2021/03/05 (金)

私見ですが、現在発売されているこの演奏のなかで最も生命観溢れるCDではないでしょうか。表紙はパッとしませんが「スペインの庭の夜」も「三角帽子」も雰囲気抜群でとてもワクワクしてきます。国内CDは音のバランスがフラットで解像度が高く、言わゆる「高音質」的な音です。しかし何かもう一つ「楽しく」ありません。多少そういったものを犠牲にしてでも「音楽」を楽しめるリマスターを目指して欲しいと感じます。

困ったお父さん さん | 三重県 | 不明

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アナログ期のファリャの名演を、抜けるような豪快サ...

投稿日:2014/08/23 (土)

アナログ期のファリャの名演を、抜けるような豪快サウンドで聴く! 注目は何と言っても《三角帽子》。初演指揮者アンセルメが晩年、ステレオで残した名盤として名高い。元々DECCAの録音がよかったが、ここではSACD化によって、黄金のサウンドに更に磨きがかかっている。 もっとも、SACD化は先にESOTERICが手掛けているが、流通量が少なく、中古でも数万円もするほど値段が跳ね上がっており、とても手がでない。その点からも、PragaによるSACD化は有り難い限りだ。 演奏は、スイス・ロマンド管にしてはいつになくハイテンションだ。《三角帽子》はバレエ音楽だが、多分にフラメンコの要素が盛り沢山である。情熱と哀愁、歌と踊り、そこにスパイシーな皮肉を織り交ぜている。これらを面白く聴かせるメリハリが、演奏を成功に導く鍵だが、さすがはアンセルメ、ツボを押さえた素晴らしい指揮をしている。エッジが効いていて、あたかも踊り子の足踏みや手拍子が目に映るかのようだ。優秀な音質により、特に打楽器群が出色の出来だ。 対する《スペインの夜の庭》はPHILIPS原盤。PHILIPSの初期ステレオ盤は、特にピアノの音がダマになりやすい傾向にあるが、SACD化によって見事に解れた。 ピアノは晩年のクララ・ハスキルが担当している。モーツァルトなど古典派作品に相性のよい、明晰で丸みのあるタッチが、印象派的な作風を持つこの曲に合致するのかといえば、正直やや違和感は拭えない。やはりこの曲のベストはラローチャだろうか。 しかし、バックを務めるマルケヴィチとラムルー管はよい。マルケヴィチといえば、後にスペイン放送響を設立するほどスペイン音楽は得意だし、ラムルー管も、フランスのエスプリに裏打ちされた確かなアンサンブルで、特に印象派作品には抜群の相性を持つ。彼らの手によって、時折ドビュッシーを思わせるような幻想的な雰囲気が加味されているのが素晴らしい。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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