SACD

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番『月光』、モーツァルト:ソナタ第11番『トルコ行進曲付』、ワーグナー:エレジー、他 ルイサダ

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SICC10143
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SACD

商品説明

ルイサダ〜プレイズ・バッハ、モーツァルト&ベートーヴェン

『主よ、人の望みの喜びよ』、トルコ行進曲&月光ソナタ、他
ルイサダしか生み出せない、個性あふれるロマンティシズム。

フランスのロマン派ピアニスト、ルイサダの最新録音は、ルイサダが長らく温めてきた、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンという古典派レパートリーの名作を組み合わせたアルバムです。いずれもルイサダがピアニストとしての経歴の中で長らく弾き続け解釈を練り上げた作品ばかりであり、演奏会のアンコールなどで取り上げて特に録音の要望が高かった作品を収録しています。
 フランス随一の個性派ピアニストだけに、音楽から湧き上がるファンタジーを変幻自在に具現化してゆくさまは驚きの一言。『主よ、人の望みの喜びよ』『フランス組曲第5番』での極美のソノリティ、『トルコ行進曲』の自在なアゴーギク、ベートーヴェン『月光ソナタ』、『エリーゼのために』、ドビュッシー『月の光』でのロマンティックな沈潜ぶりなど、これまで聴いたことのないような演奏ばかりです。
 最後に収められた『エレジー』は『トリスタンとイゾルデ』を思わせる響きの小曲でワーグナー最後の作とされ、映画「ルートヴィヒ」で印象的に使われていました。(SONY)

【収録予定曲(曲順未定)】
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 op.27-2『月光』
・ベートーヴェン:バガテル『エリーゼのために』 WoO 59
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331『トルコ行進曲付』
・J.S.バッハ:フランス組曲第5番 BWV.816
・J.S.バッハ:コラール『主よ、人の望みの喜びを』(カンタータ第147番より、マイラ・ヘス編)
・ドビュッシー:月の光(ベルガマスク組曲第3曲)
・ワーグナー:エレジー

 ジャン=マルク・ルイサダ(ピアノ)

 録音時期:2011年12月6-8日
 録音場所:長野県、軽井沢大賀ホール
 録音方式:デジタル(セッション)
 SACD Hybrid

内容詳細

ルイサダには粋とかエスプリという言葉がぴったり。2007年から日本国内で継続的に録音し、ショパン作品でも“いい味”を出している。今回の選曲は、長く録音を切望していた彼の愛奏曲。フランスの個性の伝統も感じさせる、豊かな感性がきらめくルイサダ・ワールドが美しい。★(堀)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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たいへんに個性的な演奏です。テンポルバー...

投稿日:2014/04/20 (日)

たいへんに個性的な演奏です。テンポルバートの天才ですよね、ルイサダは。ショパンのノクターンなんか崩壊寸前までテンポが伸びたりしますが、ここでも、ダサくなる直前までやってくれてます。が、その趣味がいいこと(人によってはダサくて悪趣味と感じるでしょうが)、私は大好きなんですね。絶対にフツウには弾かない。最初のバッハからして、ブルーノワルターがやったらこんなふうになるんじゃないかという運び。テンポの揺れが、ものすごく人間のハートを感じます。モーツァルトなんかは変奏曲がたまらなく揺れていて、魅力の塊です。月光は3楽章を聴き比べてみました。ブレンデルはふつうできれいになっているだけでした。グールドは折り畳むようにタテの切り込みはするどく鮮烈ですが、こぢんまりしてました。コルテスクはするどく早く強烈なアクセントですごいです。そしてルイサダ、スケールが一枚上です。風格があり、ダイナミックも大きく、まさに巨匠の音楽です。その印象の要因は、SACDの音の影響かもしれません。ゴリゴリしたり、コソコソしたりする打鍵のときの細かい音まで聽こえてきます。指タッチの微細な動きが見えるようです。それがプラスに働いているのだと思います。

EIHIKO さん | 埼玉県 | 不明

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ショパンやシューマンではルイサダは独特の...

投稿日:2012/12/03 (月)

ショパンやシューマンではルイサダは独特の美学と雰囲気があり大好きだ。でもあまり古典派の音楽をルイサダでとは、正直、思っていなかった。どちらかと言うと「構築性」とか「求心力」にあまり重きを置かず、美しい、彼独特の繊細な音色を積み上げ、エスプリを感じさせるアーティキュレーションで世界を築くことに彼は美を見出していると感じていたからだ。結論を言ってしまえば、この傾向はこのアルバムでも続いているが、それでもなお後者の魅力が前者の不足を補って余りある。その意味では魅力的な世界だった。 肩を張らないバッハ。ベートーヴェンも選曲が良かったこともあり、柔らかな青い光に包まれ、まさに「幻想的」だった。モーツァルトは柔らかな猫の背中を撫ぜているよう。ほんわかとした中にもちょっとした緊張とひらめきがちりばめられ、聴いていて楽しくなってしまった。 初め、選曲があまりにも「お子様ランチ」で、敬遠していたのは事実。まぁ、ルイサダを信じて購入してみてください。彼の世界が十分に堪能できますから。

shef さん | 栃木県 | 不明

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ショパン弾きとしてもう他の追随を許さない...

投稿日:2012/07/02 (月)

ショパン弾きとしてもう他の追随を許さない特別のポジションを占めているルイサダが昨年2011年日本においてバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン等古典派レパートリーの名作その他を収録した盤でルイサダ53歳になっての演奏であります。何れの曲も他の演奏家で聴き慣れているだけに極めて各曲への個性的なアプローチが注目されます。そして彼の表現力としてのピアノタッチをその粒だちまで克明にとらえた高音質録音が本盤の素晴らしさをアップしている様です。さて、演奏の方ですがルイサダが長らく弾き続け解釈を練り上げた作品ばかりであり例えばバッハ「フランス組曲第5番」(タイム@3’43A2’15B6’13C1’28D1’36E3’57F4’00)での第1楽章スタートでの優しい出だしで彼の師ニキタ・マガロフの落ち着いた演奏態度、パドゥラ=スコダの古典的端正さを頭に描いて油断しているとすぐにテンポの伸縮というか時に「たどたどしさ」さえ感じさせる極端なニュアンスの在り方の見事さ・・・。モーツァルト「トルコ行進曲ソナタ」(タイム@8’59A6’39B3’36)第3楽章での自在なアゴーギグに圧倒されました・・・マァこの曲の美しい古典フォルムとは別世界ではありますが一度聴くと「癖」になってしまいそうですね。ベートーヴェン「月光ソナタ」(同@5’30A2’39B8’15)も最早先述の両師匠の面影すら感じさせないロマンチックな演奏です。他の収録曲の演奏タイムをメモしておきますね・・・バッハ「コラールBWV147より」(4’34)、ベートーヴェン「エリーゼのために」(3’41)、ドビュッシー「月の光」(6’24)、ワグナー「エレジー」(2’29)といった具合です。何れもその変幻自在ぶりに感心したり呆れたりしたのが私の能力限界ですが中でもドビュッシー「月の光」は流石ルイサダ・・・フランス留学で修行しただけにフレンチ料理の優雅さを思い起こさせる説得力溢れる妙技・名演奏かと思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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