45 ザ・KLF伝

ビル・ドラモンド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784907276041
ISBN 10 : 4907276044
フォーマット
発行年月
2013年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
349p;21

内容詳細

我々はなぜ、マルセル・デュシャンとスパイス・ガールズの両方を愛さなければならないのか……。

ザ・KLFのビル・ドラモンドによる、自伝にしてポップアート的な名著、ついに本邦初登場!
すべての音楽本が退屈だと思えるとき、その知性を満足させるのは本書だ。

ザ・KLFがいなければ、バンクシーもM.I.A.もなかったかもしれないのだ。
『タイニー・ミックス・テープス』

『45』は、ザ・KLFの神話を埋めるあらたな試みである。
『The Guardian』

ザ・KLF──1980年代から1990年代にかけてのUKの音楽を聴いていた人間にはお馴染みの名前だ。
何度もチャートの1位になり、何度も雑誌の表紙を飾った、歴としたポップ・スターである。
と同時に、逮捕されても繰り返された街中での落書き、ブリッツアワード授賞式中での乱闘騒ぎ、そして100万ポンドを燃やしたり、破天荒な行動でもよく知られている。音楽業界、アート業界を小馬鹿にするようなスキャンダルな行動によって、ダンス・ミュージックの歴史を塗り替え、ポップのあり方、ロックの意味をつねに問うてきた。 その張本人であるビル・ドラモンドは、本国では著述家としても人気がある。
『45』は、彼の自叙伝であり、ドラモンドの数ある著作のなかでももっとも評価が高い。もともと、ビッグ・イン・ジャパンというリヴァプールのパンク・バンドから音楽を活動をはじめたビル・ドラモンドは、その後、エコー・アンド・ザ・バニーメンとジュリアン・コープを見いだし、これらバンドのマネージャーでもあった。
『45』の前半には、ポストパンク時代のリヴァプール、そしてエコー・アンド・ザ・バニーメンについての話が綴られているので、ニューウェイヴ・ファンも必読な内容となっている。 また、90年代後半の、ザ・KLF解散後のビル・ドラモンドの活動についても多く触れられている。日本でもいまだ根強いファンを持つザ・KLFだが、ファンにとっては待望の1冊であることは間違いない。
とくに現在のように、90年代リヴァイヴァルが最新モードとなっている時代では、パンク〜ニューウェイヴ〜ヒップホップ〜ハウスを聴いてきた世代ばかりではなく、若い世代にとっても興味深い本になるだろう。日本版だけに加筆された序文あり!

ユーザーレビュー

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2018年に出た本当のThe KLF伝とは違ってこ...

投稿日:2021/07/03 (土)

2018年に出た本当のThe KLF伝とは違ってこの本はあくまでビル・ドラモンドの自伝なので、The KLF以前のキャリアのことや、The KLF以後の人生についてもかなりページを割いています   そこに不満を感じる人もいるとは思いますが、バニーメンのマネージャー時代の話は当時の空気感を感じられてとても興味深かったです   てかビル・ドラモンドと言う人は基本的に根っからの変人奇人ではなくて、そういう鬼才になりたくて一生懸命努力したまじめな人だったんだなと思いました    冒頭の、ハンソンに夢中な娘とブリットポップにどっぷりでオアシスはビートルズよりすごいと主張する息子とのやりとりの幸福な凡庸さはまるでホームコメディのようです       そしてバニーメンに対する率直な賞賛は胸が痛くなりました   そんな風に天才肌の相手に弱く、それでいて裏方にも徹しきれないというところにスコットランドの血を感じました   KLF以外の記述が多いのにザ・KLF伝という副題を付けたことにお怒りの方もいるようですが、KLFがこういうバックボーンの中で生まれたんだなという俯瞰的な視点で読むのがいいのではないでしょうか

hikari さん | 埼玉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 勉誠出版営業部 さん

    ビル・ドラモンドの『45 ザ・KLF伝』を読了。言わずと知れた(?)The KLFのメンバーによるエッセイ。某サイトでも指摘されていましたが、タイトルにあるようなThe KLFの伝説をまとめたものではなく、あくまで日常だったり、The KLF以前にかかわっていたマネージャー業を回想したもの。若干の肩透かし感はあるものの、破天荒なように見えて、意外と生真面目な性格が伝わってくる一冊。

  • arnie ozawa さん

    KLFのビル•ドラモンドがビッグインジャパンのメンバーだったとかエコバニのマネージャーだったとか知らなかったので、ニューウエーヴ〜オルタナティヴの流れが90年代のダンス•レイヴまで繋がっていたことが再確認できたのは収穫。とはいえ、本書のキモはそんなとこにはなく、今の時代のアートのあり方に興味があるなら必読というものか。

  • 河村祐介 さん

    思ってた感じの本ではなかったけど、面白かった。単純にポップカルチャーを扱う、批評的なエッセイとして抜群におもしろい。

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